荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

136年ぶり!

2013年05月09日 | 日記
権禰宜です。


昨日までストーブを付けていましたが、今日はやっとあたたかくなりました。


そんな佳き日に!

神社正面にある社額の化粧直しを行うため、136年ぶりに社額が外されました。








たまたま神社の修復などでお世話になっていた秋田の方がお参りに来られたときに、この社額の縁が金箔でできているということを発見して下さいました。





よーーーーくみると少しキラキラしているのが見えますか?






明治10年創建以来、なにも記録がありませんでしたので、いつ、誰が、どのように掛けたのか、修復はされたのかもわかりませんでした。

この荘内神社の文字を書かれた酒井忠篤(ただずみ)公は、最後の殿様で13代目の方です。

調べて行くと、忠篤公が亡くなられて今年で99年目でした。
100年の年には綺麗な社額で迎えたいという気持ちがあり、ご奉賛をお願いしたところ、総代の方々が賛成してくださり、今回化粧直しをすることになりました。



136年ぶりですので、作業の方も緊張していました。

作業中、136年前の松ぼっくり!




おみくじ!




これはたぶん印刷なので、昭和のものだと思われます。


ご奉納いただいたものであれば、大体は奉納者の名前、日付などが書いてあるはずです。


思い切って裏返してみました!




136年のほこりでなにも見えなかったのですが、払いてみると、





奉納者の名前





製作者の名前が!



特にこの奉納の日付にご注目下さい!





明治拾年8月17日


明治10年は荘内神社の創建の年で、9月にできました。

8月17日は例祭日です。

例祭日はもしかしたら、この社額の完成に合わせてこの日にしたのでしょうか?!!!!

現在も変わらず8月17日です。


作業の方もいろいろ発見してくださいました。


この社額は136年間、クギ2本でとまっていたこと!








外側は錆びているが、中は全く錆びていないこと。


現在の鉄でやるとすぐだめになるそうです。


それくらい昔の人の技術は素晴らしかったんですね。


今日から社額は外されていますが、7月中旬には化粧直しを終えてまた掲げます。

その完成を楽しみに、待っていたいと思います。


今回関わるみなさんと♪




よろしくお願いします!



せばの。



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山形県 鶴岡市 荘内神社



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