
ハインリッヒの法則とは
2021/11/08 リクルートエージェント
ハインリッヒの法則とは、労働災害における経験則の一つで、「1:29:300の法則」「ヒヤリハットの法則」とも呼ばれます。「同じ人間が起こした330件の災害のうち、1件は重い災害(死亡や手足の切断等の大事故のみではない)があったとすると、29回の軽傷(応急手当だけですむかすり傷)、傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしている」というものです。この300回の「ヒヤリ」「ハット」するような無傷害事故の背後には、数千の不安全行動や不安全状態があることも指摘しています。
この法則を導き出したのは、アメリカの損害保険会社の安全技師であったハーバート・ウィリアム・ハインリッヒで、1929年に出版した論文の中で発表されました。そのため「ハインリッヒの法則」と呼ばれ、災害防止のバイブルとなっています。
似ている法則のバードの法則とは?
ハインリッヒの法則と似た法則に「バードの法則」があります。ハインリッヒの法則は「1:29:300」の比率ですが、バードの法則では「1:10:30:600」の比率が用いられます。重症または廃疾を伴う災害が起こる割合が1に対して、軽い損害を伴う災害が起こる割合が10、物損のみの事故が30、障害も損害もない事故(ヒヤリハット事故)が600になるという分析結果です。ハインリッヒの法則が提唱された40年後の1969年に、Frank E.Bird Jr.氏が297社の175万件の事故報告を分析した結果、この比率を導き出しています。
「絶対に起こしてはいけない」が、長時間続けると「必ず起きる」労災死亡事故の二大鉄則
全ての事柄に最優先されるのが死亡事故を「絶対に起こしてはいけない」との大原則である。しかし長い時間にわたって同じ仕事を続けていれば全ての事柄が少しずつ消耗するので必ずは機械は故障するし人間は勘違いする。コンピューターは誤作動するので労働災害は一定の割合で「必ず起きる」ものなのです。
この労働災害と同じことが山岳遭難事故にもピッタリと当て嵌まる。(★注、短時間で終わる他のスポーツとは大違いで、登山では必ず長時間になるので体力や注意力、装備の消耗。その補給は必須要件だった)
死亡など過酷事故は「なにがあっても、絶対に起こしてはいけない」と同時に、「必ず一定の割合で発生する」とのまったく相反する表と裏の二つの鉄則が同時に成り立っているのが「登山の大原則」である。登山ではこの大原則を知らないと(あるいは無視すると)色々な不思議な勘違いを必ず起こしてしますのです。2009年12月20日 | スポーツ・文化 不思議な労災事故?『押尾学事件より悪い片山右京遭難事故』
登山中にクマに襲われ崖から転落の男性死亡 - 奈良県上北山村の大普賢岳近く
2022.12.16 奈良新聞
14日、奈良県上北山村の山中で男性が登山中にクマに襲われて崖から転落したとの通報があった件で、吉野署などは15日、現場周辺を捜索。同日午後0時30分ごろ、大普賢岳の頂上から約300メートル南東に離れた登山道の崖下約90メートルの斜面で男性の遺体を発見した。
同署によると、亡くなったのは堺市北区南花田町の会社員、小山悦志さん(46)。小山さんは勤務先の部下で大阪府豊中市の男性(28)と14日午前7時ごろ、上北山村の和佐又山に入山。大普賢岳の頂上に向かって登っていると、午前9時ごろにクマが出没し、小山さんは体当たりされて崖下に転落したという。同署は小山さんの遺体を司法解剖し、死因などを調べる。
上北山村役場によると、村内では毎年のようにクマが目撃され、集落内に出没するケースは今年は2件あった。ハイカーの多い大台ケ原では、環境省近畿地方環境事務所がツキノワグマ出没情報をまとめてホームページで随時公表している。今年は14件で前年より12件増だが20年は22件。ブナなどクマが食べる堅果類が豊作の年は出没件数が増加する傾向だという。
大台ケ原では10月10日にクマが人に向かってくる事例が確認され、環境省と県、村が連携して継続的にパトロールを実施。山中で臭いを出す調理を禁止したり、ごみの管理徹底などを呼び掛けたりしていた。
自然が豊かな紀伊半島はツキノワグマの生息地。環境省はクマ被害防止のパンフレットを発行するなどしていて、生息地で事故にあわないためにクマ除け鈴などの装備で人が近づくと知らせることやクマの行動や習性について事前に知識を持っておくことなどを呼びかけ。環境省吉野管理官事務所によると、紀伊半島では冬眠しない個体もあり(★注、紀伊半島の「冬眠しないクマ」情報は初めて。今回以外はゼロである)、相互に存在に気付きにくい悪天候時の登山などは特に注意が必要だという。
上北山村は「県と情報共有しながら注意を呼び掛けるなどしていく」としており、事故のあった登山道付近にも近く看板を立てることにしている。
12月16日 奈良新聞
殺人被害者の住所氏名年齢などの個人情報の公開
人が死ぬとプライバシー権も消滅するが個人情報をマスコミに公開するかどうかの判断は当該警察にゆだねられているようだ。(★注、今回の奇妙奇天烈摩訶不思議な「紀伊半島の冬眠しないクマ」騒動のキーマンである「勤務先の部下で大阪府豊中市の男性(28)」の続報はゼロである。もちろん「小山さんの遺体を司法解剖し、死因などを調べる」とあるだけで、司法解剖の結果報告がヤッパリ何も無し。続報がゼロだった)
ほぼ7月8日「消えた弾丸」安倍殺しと同じ不気味な「科学的に絶対にあり得ない、奇妙な筋書き」(何かの思い込み?「集団認知症」虚構の共有)で動いているらしいのですから恐ろしい。何が奈良県では起こっているのだろうか。?
中央左寄りの一番高い大普賢岳と右側の小普賢岳の間のV字の切れ込み(コル)12月16日付け奈良新聞(クマと遭遇した)「大普賢岳の頂上から約300メートル南東に離れた登山道」なら場所はここしかないが???
大普賢岳和佐又山周遊道でクマと遭遇したブナの原生林(★注、落葉広葉樹のブナは5年から7年おきに大量のドングリの当たり年になり世界遺産白神山地は秋田県と青森県にまたがる約13万ヘクタールの山域はクマや日本ザルなど野生生物が豊富)
ここで熊と遭遇し、熊は凄いスピードで駆け下りていきました。
普賢岳で熊と遭遇
七曜岳を過ぎて大峰縦走路から和佐又山へ向かって激下りを始めたら雨が降ってきた。 段々と激しくなり遠くで雷も鳴ってきました。 雨雲が覆うからなのか、下山路も真っ暗になりヘッデン付けたほうが良さそうなくらいに。 雨で水嵩が増した無双洞も何とか渡渉し、トラバース道の勾配が安定した頃に前を行く二人が「熊や」と言って止まった。私も熊を見ようと二人の前側を見ようと思ったら真っ黒な熊が斜面を駆け下りていきました。 初めての山での熊との遭遇です。 このコースは激下りの後に320m位の登り返しが有ります、私はここで体力の低下に悩まされました。
(抜粋)
ほぼ100%今年9月10日大普賢(無双洞)クマ目撃情報を読んだ「勤務先の部下で大阪府豊中市の男性(28)」
大普賢でクマを目撃するなら「ここしかない」という場所の目撃情報(★注、林業が盛んな奈良県では大峰山脈主稜線近くまで植林されていてクマの食糧のドングリがなる広葉樹林は極僅かの面積しかない)3カ月前の「真っ黒な熊が斜面を駆け下りた」が脳内に残っていて、その結果が、今回の大普賢と小普賢との小コルで「登山道を歩いていたところ、突然、左手側から突進してきたクマに体当たりされ、そのままがけからクマと一緒に転落した」との異様な妄想「集団認知症」虚構の共有が生まれたと思われる。(★注、大普賢の無双洞には餌のドングリが豊富なのでクマの出没は当然としても、餌が無い小普賢コルのクマは異様で異常。一番大事な物事の辻褄が少しも合っていないのである)
ハインリッヒの法則では死亡事故1件に対して怪我が29人、怪我にまで至らない小さな事故(ヒヤリ、はっと)が300件の割合だが、目撃情報なら「無傷害事故の背後には、数千の不安全行動や不安全状態がある」(死亡事故1に対して目撃情報は数千件の比率)と考えられるのです。
クマに遭遇 どうすれば

12月14日昼過ぎ、奈良県上北山村・天川村・川上村にまたがる大峰山系・大普賢岳で登山をしていた男性がクマに襲われてがけから転落したと警察に通報がありました。
奈良県ではことし秋から各地でクマの目撃情報が相次いでいます。
万が一、山の中でクマに遭遇した場合、どうすればいいのか、専門家に対策を聞きました。
中央下の雪の広場は和佐又山キャンプ場
12月14日昼過ぎ、奈良県南部にある大峰山系・大普賢岳の登山道で大阪・堺市に住む46歳の会社員の男性がクマと遭遇して体当たりされ、がけから転落したと一緒に登山していた勤務先の部下の男性から通報がありました。
警察や消防などは、その日は現場が悪天候だったため、捜索は行いませんでしたが、翌日早朝から約20人態勢で登山道周辺を捜索。
そして、午後0時半ごろ大普賢岳近くの登山道の約90メートル下の斜面で男性を発見しました。男性はその場で死亡が確認されました。
警察などによりますと、男性は部下と一緒に登山道を歩いていたところ、突然、左手側から突進してきたクマに体当たりされ、そのままがけからクマと一緒に転落したということです。
部下は、がけの下まで下りて男性の安否を確認しましたが、男性は頭に大けがを負い、反応はなかったといいます。その場にクマの姿はありませんでした。
その後、部下は携帯電話の電波が入る場所まで下山して警察に通報しました。
(抜粋)
12月19日 NHK
5億円宝くじが当たるより低い当選確率
確かに紀伊半島の大峰山脈や大台ヶ原地域でのクマ目撃情報が年間数十件程度が登山者から報告されているのは事実だ。ところが、困ったことに此の地域をフィールドワークとする野生生物専門家による目撃情報はゼロ。東北や北陸地方とは大違いで生息数が少なすぎる絶滅状態なのですから今回の大普賢岳での死亡事故(しかも最も数が少ない冬眠出来なかった穴無し熊との衝突事故???)など5億円の宝くじ程度の極小頻度である。限り無く確率はほぼゼロだった。安部晋三元首相だけが死んで周りの全員がかすり傷一つなかった「消えた弾丸」安倍殺しと同じで、状況設定が丸っきりインチキであり思いっきり胡散臭いのである (^_^;)
警備(公安)警察一筋を歩んでいた奈良県警の鬼塚友章本部長(7月9日午後、奈良市で)=菅野靖撮影
(短期間にほぼ同じ事件が連続して起きている不可解)奈良県警(公安警察一筋の知的エリート(高偏差値高学歴お馬鹿)のエスタブリッシュメント鬼塚友章本部長)不気味で不可解。半世紀前のケネディ(JFK)暗殺のソックリさん。胡乱な7月8日「消えた弾丸」安倍殺しの山岳版である。説明不足にも程がある \(^o^)/
1974年(昭和49年)1月1日北岳パッドレス第4尾根登攀、上部雪壁での雪崩にて3名遭難 城東登攀クラブ
冬季登山中に運悪く雪崩事故に巻き込まれると死亡率が極めて高く3分の1が死ぬと言われています。北岳バットレスで雪崩が多いのが取り付き点までのトラバース中で、損害を最小限に抑える目的で一人づつ距離を取ってノーザイルで渡りきる。1974年1月の雪崩事故は岩場を登り切った上部雪壁と北岳頂上直下の2回もブロック雪崩が起きていた。
「雪崩では3分の1が死ぬ」
と言うことは、残りの「3分の2は助かる」のである。1974年1月北岳バットレスの雪崩は1時間以上、2時間程度の時間差で2回起きているが2回とも巻き込まれても運が良ければ命が助かる。(頂上直下の雪壁には至る所に亀裂が入っていて崩壊寸前。尾根道から登山中の同一パーティーによって北岳頂上からザイルを投げてもらい、二回目の雪崩発生時はザイルによって辛うじて確保され墜落を免れていた)
山での墜落事故では滅多に死なない
多くの人々が勘違いしているが数十メートル程度の墜落では、案外に人は丈夫に出来ていて怪我はしても「死なない」のである。私の岳友には本番の冬の岩場でザイルいっぱいの40メートルの墜落を1カ月で3回繰り返したクライマーが軽傷で済んでいるし、何と標高差で1000メートル以上も墜落したが死なずに生還した超幸運の記録ホルダーで「不死身のクライマー」と呼ばれた男もいる。高層マンションから墜落して死ぬのは下の平らなコンクリートの床に激突して落下エネルギーがゼロになるから。植木なり金網なり斜面なりで落下のエネルギーを吸収することが出来れば命が助かる。今回の大普賢岳のように急斜面を30メートル転げ落ちた程度では人は滅多に死なないのである。(★注、雪解け時の剣岳白萩川遡行中に3メートル落下した時に腹にピッケルが刺さって内臓破裂で死亡するとか冬の北穂高滝谷で数メートル落下した時に首にシュリンゲ絡まり死亡するなど思わぬアクシデントが死を招く)
山での墜落と死亡との正確な統計数字が無いのであくまで経験による個人的推測だが、たぶんハインリッヒの法則の様に30回に1回ぐらいではないだろうか。雪崩の10分の1程度の死亡率が考えられる。
上北山村和佐又キャンプ場(和佐又林道)標高1300mまで除雪して車で登れるが、
国道309号線は冬季には行者還トンネル手前の大川口(標高約800メートル)で閉鎖されており天川辻から行者還岳避難小屋に泊まって翌日の12月31日に大普賢岳を目指すが、積雪量がワカンで膝程度のラッセルで1キロ手前の国見岳で時間切れで引き返す。2023年1月1日に下山するまで、行者還から大普賢までの大峰奥駆け道は登山者が一人も無いがカモシカやイタチ、シカやウサギなど獣の足跡は沢山ある。当然と言えば当然だが奈良県警や奈良新聞が報じていた胡乱な冬も冬眠しない「穴無しクマ」の痕跡は何処にも見つからなかった(★注、今まで深刻な墜落事故を何度か経験しているし、致命的な大雪崩にも2回遭遇しているので、そろそろ自分の運をすべて使い果たして「終わっている」可能性があるので少し怖い)
今までの野生動物との遭遇で一番悲惨だったのが夜明け前に国号169号線を走行中にダム湖から駆けあがってきた雄鹿と正面衝突して乗っていた自動車が大破して廃車にしたこと。愉快だったのは豪雪の北アルプス前穂高北尾根8峰下で雪の深みにはまって逃げれないカモシカに2メートルまで接近したこと。鹿やカモシカなら山行毎に目撃しているが数少ないのがクマの目撃情報で半世紀以上も山を歩いているが極めて珍しくたった2回しかない。1回目は北アルプス薬師岳真名川の河原を渡るクマを100メートル上方からゆっくりと眺めた。2回目は九頭竜川源流域でクマが警告音を出しているのにウッカリ無視して5メートルまで迂闊に接近してしまった大失敗。何しろこの時は子熊と母熊との間を突っ切って歩いていたのですから最悪のパターンである。猛烈な速度で急斜面を駆け上がってくるツキノワグマを目撃。腰を抜かすほど驚いたら、なんと8メートルほど上に黒い子熊が数頭うずくまっていたのである(一番危ないと言われる子連れの母熊)