逝きし世の面影

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弾劾列車の終着駅は10日AM11時

2017年03月09日 | 東アジア共同体
『弾劾列車の終着駅は10日午前11時』2017.03.09 ハンギョレ新聞

憲法裁、朴大統領弾劾審判の宣告日を確定 
TVで生中継...弾劾認容されれば5月9日の大統領選挙が有力 
棄却・却下の際には朴大統領が直ちに職務復帰

朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する罷免の可否が10日に決まる。
昨年12月9日、国会議員234人の賛成で朴大統領の弾劾訴追案が通過してから92日後に、弾劾審判の終止符が打たれることになった。
朴大統領の罷免は裁判官8人のうち6人以上が賛成しなければならない。
罷免の決定は、宣告と同時に効力が発生し、朴大統領は直ち罷免される。しかし、裁判官3人以上が棄却または却下の意見を出した場合は、弾劾訴追は棄却され、朴大統領は直ちに大統領職に復帰する。
朴大統領弾劾審判判決はテレビで生中継される。
弾劾される場合、次期大統領を選ぶ投票日は5月9日。
(抜粋)

★注、
現在の韓国世論調査では、もしも弾劾裁判所が圧倒的な国民世論を無視して大統領罷免が否決されると1960年の李承晩(イ・スンマン)大統領以上の大混乱とが暴動の発生が予想され、余計に混乱するし政治も経済も停滞する。任期満了の1年先に大統領選挙を先延ばししても与党セヌリ党は大統領の弾劾で壊滅状態に陥ったので良いことは一つも無い。しかし今年5月の大統領選挙では野党候補の当選がほぼ決まっている。



『オランダ、中国、アメリカの次の、4番目の「支援国」とは、・・・』

『朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する罷免の可否が10日に決まる』との重大ニュースと同じ日に入ってきたのは『数日前に父は殺された』との暗殺された金正男(キム・チョル KIM・CHOL)の息子のビデオ映像。韓国情報部はすぐさま本物だと断定しているが、このビデオ映像で一番肝心な点は殺害されたキム・チョル?(金正男KIM・CHOL)の長男を援助している国として名前があがったオランダ、中国、アメリカの次の秘密とされた4番目の『支援国』の存在だろう。(多分、名前が出た3カ国は当て馬で、この4番目こそが大本命である)
マスコミでは『台湾ではないか』との声も出ているが疑わしい。(名前が出ている国以外の他の有力候補は日本とロシアと韓国の三つしかない)
ビデオ映像ですが、これは金正男(KIM・CHOL?)の長男自身が個人的に投稿したものではなくて初めて名前が出てくる組織で、何と『脱北者の支援組織』でもあるらしい。
しかし、もしもこの団体が脱北者の秘密支援組織であるとしたら韓国情報部(KCIA)のダミー組織であることはほぼ明らか。
それなら名前が明らかでない『オランダ、中国、アメリカの次の4番目の「支援国」とは』消去法で、韓国で間違いないであろう。中国は脱北のような不法出入国には厳しく対処しているし、もちろんロシアも同じ態度だった。難民保護に対して世界一厳しい日本は論外。(韓国はマレーシアの暗殺事件直後か、それ以前の早い時期に金正男長男の身柄を確保して周到に準備していた)まさにpost-truthの見本のような話である。

★注、
北朝鮮建国の金日成の直系の4世である金正男(KIM・CHOL?)の長男の衝撃ビデオですが、欧米や日本のマスコミが全員で行っている激しいトランプ新アメリカ大統領のネガティブキャンペーンと同じで、野党系のハンギョレ新聞も与党系の朝鮮日報など韓国の三大紙も横並びで無視して何も報じていない。北朝鮮バッシングの報道に慣れきった日本人では疑う者は少ないが、実は韓国では大事な選挙前には必ず『北風が吹く』ことは全員が知っている常識なので、この金正男長男のビデオでは、注意力があれば誰でも『韓国(KCIA)の影』を感じる。

『匿名の国家とは「韓国だ」と示唆する記事を書く与党系(保守系)韓国紙』

2017年03月09日中央日報は、『金正男氏の息子を支援したという「千里馬民防衛」、実体は不明』と題して、『初めて聞く名称で・・・ホームページは4日に制作され、サーバーのIPアドレスは米アリゾナ。管理会社はパナマ』『千里馬を「Cheollima」としているが、これは韓国式ローマ字表記法だ 』と韓国の関与を示唆、同じ日付で韓国最大の朝鮮日報も、『正男氏息子の保護を支援か 「特に言及するものない」=韓国』と韓国政府がノーコメントだった事実を報じ、最後に『匿名の国は韓国か、ハンソル氏が現在滞在している国との見方が出ている。』と韓国の実名を出して韓国情報部(KCIA)の関与を露骨にほのめかしている。
『船が沈む時にネズミが真っ先に逃げる』現象なのか、今までの政府与党にべったりだった報道姿勢からは考えられない大変化である。(ハンギョレ新聞は何も書かないのですから韓国では左右が逆転して保守系新聞の方が左傾化?していた)

★注、
パク・クネ大統領弾劾では与党系の保守三大紙は当初は明確に反対していた。ところが、韓国市民の圧倒的な弾劾支持の世論の反発を恐れて現在は逆に野党系のハンギョレ新聞にならって賛成するか黙認(弾劾やむなし)までに大きく変化している。


菅野完‏ @noiehoie · 3月9日
80年代に、法政や明治で運動してた人たちが戦ってた「統一教会の勝共連合」だと思ってた学内右翼の大半は生長の家系の人らで、その人らがいま、日本会議であんなことやこんなことしてんだから、団塊左翼にはハナから期待せんが、いま、60未満のかつての左翼たちは大いに怒った方がいいと思う。

『「統一教会の勝共連合」は間違いで、正しくは統一協会(勝共連合)だが、』教会だと本物のキリスト教会が迷惑する

日本会議の研究の第一人者の菅野完‏のツイートが正しいとすれば、(菅野さんの場合、その主張の大部分は賛成出来る内容だが、何故か言葉遣いが無意味に乱暴すぎて、最低限の常識も知性も感じさせない特殊な才能を持っている)日本の『右翼』とは超高齢者が少数住んでいる山間僻地とか離島の限界集落のような話である。色々な名目の各種の催し物をやっても、そもそも参加する人々は最初から限定されているので、(マレーシアでのKCIAによる金正男暗殺事件と同じで)顔見知りの何時もの同一メンバーが顔をそろえる結果になる。
菅野完‏が言うように、いま日本で政府を乗っ取った日本会議が→生長の家系の人らで→韓国人教祖の破壊的カルト宗教『勝共連合統一協会』と言っている中身が瓜二つというか、そっくり同じだった。それなら、参加メンバーもたぶん『同一人物』と推定しても間違いないのである。
生長の家→勝共連合統一協会→日本会議と流れた学内右翼の大半は『勝ち馬に乗った』という話ではないだろうか。(そもそも日本に限定すれば『右翼とは勝ち馬に乗ること』ですよ。確固とした主義主張があるわけではなくて一夜にして鬼畜米英がアメリカ民主主義バンザイに変わるなどの無制限の対米従属だけが特徴だった。『奴隷国家日本』と孫崎 享が喝破した如く、幕府→軍人→米軍と主人が誰でも従順に仕える)



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2 コメント

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『弾劾裁判に合わせた暗殺パフォーマンス』 (ローレライ)
2017-03-09 11:53:40
『弾劾裁判に合わせた暗殺パフォーマンス』と『ハンソロ亡命パフォーマンス』で『パククネ救援工作』とか日本政府も協力した可能性大。
『結局、弾劾可決』 (ローレライ)
2017-03-10 12:23:31
『結局、弾劾可決』、韓国は大統領選挙に移行。

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