逝きし世の面影

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衆議員総選挙まで1ヶ月

2009年07月30日 | 政治
『早期解散?と臓器移植法の不思議な関係』

色々腹の立つことは有るが野党多数(最大政党が民主党)の参議院で、自民党300議席の衆議院自民党の臓器移植A案が十分な審議も無く全く問題点を修正されずに多くの疑問を抱えたまま自民党案がそのまま成立するとは。
絶句するしかない。
これでは政党の『存在意義』そのものが問われる重大ごとである。
衆院でも満足に審議されず、今度は参院でも審議が殆んど無いままに、麻生太郎の前代未聞一週間前の衆議院予告解散の珍事のドサクサの騒動に巻き込まれてA案が、そのまま通る。
まさに不透明の極みで、政党だけではなく参院の存在意義が問われている。
参院審議で、今度の法臓器移植法案が早期解散の為の取引の材料として使われ、民主党が法案成立に協力して成立したとの見方もある。




『野党多数の参議院で衆院自民A案が修正されず成立』

衆議院とは違い参議院民主党の半数はA案賛成で多数決で採択されるが、不真面目極まりない話ですよ。
法案の審議ではA案提出の議員が原則『人の死は心臓死』で、『移植時だけ脳死が適用』だと衆議院と全く異なる見解を述べ、其の不見識さを批判される一幕もあるが、与野党どちらもが『人の死は何か』が理解出来ていないのです。
ことは(全ての人が否応無く最期には必ず関係する)人の生死にかかわる重大事ですよ。
まさに拙速の極みで、それにしても酷い法案です。
全く多くの国民の間に意思の統一や現状認識が無いばかりでなく、法案に賛成投票した国会議員自身が脳死に対する正しい認識が全く無い。

衆院通過のA法案ではなく修正A案(中身は同じだが、人の死の定義は心臓死)や参議院で提出された子供臨調設置法案であるE案が通ると、もう一度衆議院で審議しなければ廃案になる。
参議院民主党が、A案を丸のみしないと早期解散できないのですよ。
今回先ず最初に採決されたのは修正法案の方です。
此れに対しては参院の自民党議員は殆んど修正A案に賛成する。
しかし、参議院最大会派の民主党議員の殆んどが反対して、この参議院修正A案は否決される。
次に採決された衆議院通過の丸呑みA法案が採決されて、参議院の共産や社民其の他の議員が提出していた子供脳死臨調設置のE案は採決されずじまいです。





『麻生太郎のバカヤロウの解散』

それにしても『人の死の定義を変える』という国民全てにとって関係してくる、とんでもなく重い原則の変更が国会審議がほとんど無いままに行われて仕舞った。
民主党が其処までして手に入れた早期解散ですが、『解散』と名前が付いているが8月30日だと任期満了とは1週間違いですよ。
こりゃ~ア。解散などとは片腹痛い。
赤福の賞味期限じゃなかった、制作日偽装みたいなインチキ臭い印象操作の類いである。
これは、解散ではなく賞味期限切れ販売停止政党の悪質な『解散』偽装です。

それとも、任期満了『誤差の範囲』解散ですね。






『毎日ボートマッチ』(えらぼーと)

総選挙の投票の指針(政党支持)についてですが、参考にするのに良いものがあります。
毎日新聞社が2007年の参院選で日本のメディアとして初めてボートマッチ「えらぼーと」をインターネットで実施していますが、この結果が実に興味深い。

政党が出すマニフェストではなく国政選挙前に立候補者に対して、選挙の争点に関するアンケートを実施。
この候補者アンケート結果を、えらぼーとの基礎データにして有権者個人との相性を調べる形式です。
これに因ると、私の主張と一番近いのは社民党でした。次が僅か1ポイント違いで共産党。 (この場合の1ポイント違いとは『誤差の範囲』であるとも考えられる)
比較的近いのは田中康夫の新党日本でした。
田中康夫は、いがいにも革新的で社民や共産党に政策が近くて、荒井広幸など元自民党の議員が離反したのは有る程度予想されていた。



『共産党と社民党の違い』

それにしても驚くのは共産党と社民党の結果です。
実は、この二つの政党には、政策上に大きな違いは全く無いのです。
ところが仲が良くない。全くそりが合わないといってよい。
両党の違いは掲げている『政策』ではなく、別な所に有るらしいですよ。
共産党と社民党に政策上の差はそれ程多くは無いので、両党が合同して護憲左翼の第三局の構築は、政策面だけなら即座に可能ですが、今のように、なんとしても共産党の名前(党名)に拘る共産党本部と、恥も外聞も無く民主党と合同したくて仕方が無い社民党執行部では、共闘は難しいのでしょう。
ましてや多くの護憲勢力に待ち望まれているドイツの様なすべての革新勢力を糾合した左翼党の成立(旧共産党と政権与党の社民党左派との合同)は夢のまた夢。




『総選挙後の不吉な結果を予想してみる』

今の世の中には、20年前のマドンナ選挙を連想する『政権交代』に対する不思議な熱狂が存在する。
しかし20年前の国民の願いは結果的には不幸な、誠に残念な結果に終っている。
20年前には自民党が公約に全くなかった消費税を突然導入して国民の猛反発を受け敗北する。
ところが最も消費税導入に反対していたのは日本共産党であったが中国の天安門事件の中国共産党の蛮行が連日報道される中の選挙戦で(日本の政党の中で日本共産党は一番中国日本共産党を批判していたのに)同じ共産党繋がりで大敗北。
反対に消費税批判の本来なら共産党に入るべき支持票がみんな社会党に行き、社会党は歴史的な大勝利をする。
(其の後社会党は、自民党と大連立を組んで党是の消費税や原発、安保、自衛隊 に対する態度を180度変更して支持者から見放され消滅する)


『大連立の悪い予感』

目前に迫った総選挙の後の予想ですが、民主党単独で過半数なら参議院の勢力と相まって非自民の強力な与党が成立する。
与党になりたい公明や自民党議員が雪崩を打って非自民政権に集結して自動的に大連立になる。
(マドンナ選挙で大勝した後の社会党のように、郵政選挙で大勝した自民党は同じ様にばらばらになり消滅する)
反対に、自民党が万が一にも勝ったとしても現在のような300議席は絶対無理で、参議院の過半数を握る非自民勢力(民主党など)の協力は絶対に避けては通れないので、やっぱり同じ様な大連立になる。
何しろ一年半前には自民党総裁福田康夫と民主党代表小沢一郎とで大連立(自民の首相と民主の副首相)で決着済みで、この時も現鳩山代表や其の他の幹部は『副首相』では駄目だが『首相の椅子』ならOkだったのですよ。
それにしても福田康夫は大連立に失敗したが、以前の河野洋平は社会党を『首相の椅子』で上手に釣上げて大連立に成功しています。




『政権交代は目的ではなく手段』

4年前には国民の殆んどが『郵政改革』という小泉純一郎とマスコミが仕掛けた『祭』に踊らされ、虚構の自民党300議席の絶対多数が作られて、日本を滅ぼす間違った方向に誘導されてしまった。
今また懲りずに4年前と良く似た『政権交代』劇場という名前の『祭り』が開演している。
16年前に小沢一郎が国民の『政治を変えて欲しい』との願いを利用して『政治改革』の名前で小選挙区制と政党助成金を導入したが、『政権交代』のうたい文句とは正反対に、この制度は一番政権交代し難いインチキな制度だった。
16年前の小沢一郎の仕掛けた悪質な偽装『政治改革』が無かったなら、今頃は中選挙区制で何度も何度も政権交代している。
小沢一郎が仕掛けた、この元自民党の細川8党連立が空中分解してから、自社連立→自自連立→自自公連立→自公連立と全て連立政権。
極めつけは、つい最近の福田康夫首相と小沢一郎福首相の大連立話であろう。
あの時、副首相ではなく小沢首相なら民主党幹部達は全員賛成していたが、欲張りの福田がケチって話が流れたが、今回は鳩山首相で大連立が成立する障害がなくなっている。
何しろ元を正せばみんな自民党。
今回選択肢が現自民党と元自民党では無く、総選挙で護憲勢力の共産党や社民党が伸びないと、今のような4年前の郵政選挙時と同じ単純な『政権交代』のスローガンだけでは『日本国憲法』が危ない。

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