逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

戦場カメラマンとホワイトハウスの奇妙な写真

2009年03月02日 | 軍事、外交

ロバート・キャパ(Robert Capa, 1913年ー1954年)がスペイン内戦時にヒットラーのドイツやムッソリーニのイタリアに全面支援されたフランコ軍に頭部を撃ち抜かれ倒れる瞬間の男を撮った写真は、『崩れ落ちる兵士』として戦場写真の最高傑作として今も人々に語り継がれている。
当時のファシスト連合軍に軍事的に敗北し崩壊しつつあった、スペイン左翼人民政府の悲劇的で残酷な姿が、一枚の写真の中に写し出されていたのである。
一枚の写真の方が長い論説よりも説得力を持っていたり、隠されている真実を暴いたりする事が時たまある。
ベトナム戦争当時の、アメリカ軍の投下したナパーム弾によって逃げ惑うベトナム人母子の姿は、アメリカの宣伝『民主主義の為に戦うアメリカ』の嘘を誰よりも雄弁に語っていた。
それに比べると日本がらみの場合は『自民党総裁の椅子を争った中川一郎の国会内での立ち小便』のように、ひたすら次元の低い内容に終始する。

『それにしても麻生太郎はひどすぎた』

オバマ大統領との初めての日米首脳会談についての、日本の新聞各社の社説が面白い。
読売は、日本の責務をひたすら強調しているし、
産経は、同盟深化への期待するとして、両者とも背景や状況開設は省いて日米会談の成果だけを強調する。

対して、
朝日は、会談の成果を積極評価した部分が約3分の1で、あとは弱い首相の「民意なし」批判が3分の2で是々非々の態度。
毎日は、「弱い首相」部分が約5分の1。
東京はもっと厳しく、『外交を延命の道具にするつもりならば、本末転倒』と首相批判に朝日より多いスペースを割く。
何と言っても今回一番面白く、正直なのは100年に一度の未曾有の経済危機の真っ只中にある『経済紙』日経であろう。
『米国内での関心は低く、対米国世論の観点からは最悪の時機だった』として、
(1)共同記者会見がない
(2)米側声明文は「日本の首相」と表記され、麻生首相の名前がない
(3)歴代首相はキャンプデービッド山荘、ブレアハウス(迎賓館)に宿泊したが、麻生首相はワシントン市内のホテルだった。
『麻生氏を日本の首相としては大切にもてなすが、政治家同士の個人的な関係を築く気持ちにならない--。
日本の内政の現実を直視すれば、仮にオバマ大統領が、そう考えたとしても無理はない』と、何とも表現があけすけである。

『ウェルカム 日本の首相』

Welcoming the Japanese PM と題するホワイトハウス公式サイトに掲載されている写真が、今回何とも不思議な出来具合である。
ホワイトハウス公式ホームページに面白い(日本人としては腹立たしい)写真が公開されています。
http://www.whitehouse.gov/blog/09/02/24/Welcoming-the-Japanese-PM-to-the-Oval-Office/
掲載されている写真にはオバマは、『日本国首相とは会談するが麻生太郎個人とは話をしたくない。』との本音が如実に語られている。
一つはこのブログにも転載した、親密そうに笑いながら語りかける麻生太郎と反対側にそっぽを向くオバマの写真。
もう一つは日米両首脳が親密そうに顔を近づけて語り合っているが、オバマは正面だが日本の麻生総理は薄くなりかけた後頭部が写っているだけと言う外国(日本)の最高責任者に対する失礼極まりない写真。
プロ中のプロのホワイトハウス専属カメラマンが写しているにも拘らず、どちらも我々カメラの素人がする間違いを犯していて、通常公開出来る写真ではない。
写真には、お馬鹿な麻生太郎個人に対する隠す事が出来ないオバマのどうしようもない『嫌悪感』、『軽蔑感』や『蔑視』が滲み出ている。

コメント (1)   この記事についてブログを書く
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1 コメント

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写真を写すと魂が抜き取られるとか・・・ (ブログ主)
2009-03-02 18:19:03
当ブログでは今まで『映像』の様な文明の利器を使ったものは原則使用しない事にしていましたが今回のように、言葉による説明よりも一枚の写真の方が何倍も説得力がある場合が有り、やむなく掲載しました。

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