逝きし世の面影

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遊水地だった新幹線車両基地  (^_^;)  

2019年10月19日 | 社会

北陸新幹線 車両浸水 全体の3分の1 専門家「最悪 廃車か」

『新幹線車両基地は遊水地だった』  京都大学名誉教授(国土問題研究会副理事長) 奥西一夫さん 2019年10月20日号赤旗日曜版

千曲川は何度も大きな水害を起こしてきました。2006年の大水害のあとには国土問題研究会が災害の要因を検討し報告書を出しました。
一口で言えば不適切な治水対策の結果、千曲川は水害弱い水系になっているということです。

奥西一夫 に対する画像結果
 
長野盆地を流れる千曲川は中野市の立ヶ花地区で河道(かどう 川の水が流れる場所)が狭くなっているため、流れが停滞し、川床に堆積物がたまりやすく、大雨のときに水位が高くなる傾向があります。
今回、大規模に浸水した長野県赤沼の新幹線車両基地の一帯は、もとは千曲川の遊水地でした。大雨で水が集まるのは当然です。
その遊水地に新幹線車両基地をつくる際、長野県は「千曲川に流れ込む浅川にダムをつくれば水害をなくせる』と宣伝しましたが、その効果は全くありませんでした。
大雨の時に洪水を吸収できる遊水地こそ必要です。
ダムは満杯になると洪水調整が出来なくなります。大雨で緊急放流すれば下流の水位が急上昇させることになります。ですから、無理してダムを造るよりも遊水地で洪水を防ぐことが大事なのです。
10月20日号赤旗日曜版
 
 
対策実らず新幹線浸水 車両センター過去にも氾濫の地 機構「必要な設計をした」 10月17日 信濃毎日新聞Web

台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線(長野経由)の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センター」を巡り、センターを建設した鉄道・運輸機構(横浜市)は16日の信濃毎日新聞の取材に「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。
一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。センターを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で、再発防止を考える段階にない」としている。
JR東日本によると、千曲川の西側約1キロに位置するセンターは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。1997年の同新幹線長野―東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団(鉄建公団)が車両基地として設置した。
長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野市、鉄建公団と確認書を締結。遊水地的な機能を果たしていた農地に車両基地を建設することを受け入れる一方、県に千曲川支流の浅川上流に現在の浅川ダムを早期完成させるよう求めた経過がある。
地元区長の男性(67)によると、一帯はもともと水田が広がり、「長沼や赤沼といった地名が表すように、水害をたびたび被ってきた」。近くで浅川と千曲川が交わり、ずっと氾濫を警戒してきたという。
機構は、そうした土地への建設に当たり、82年に県が作成した浸水被害実績図を参考に盛り土をしたと説明。同年以前の水害で最深の浸水よりも90センチ高くなるようにしたという。再発防止策について、機構は「国や沿線自治体の負担金がなければ難しい」としている。
長野市が「100年に1度」の大雨(計画規模降雨、千曲川流域全体で2日間で186ミリ)を想定して作った防災マップでは、センターは5メートル以上の浸水が見込まれる区域に含まれる。国土交通省北陸地方整備局の速報値では、千曲川の立ケ花地点から上流域の2日間雨量は計画規模降雨とほぼ同じ186・6ミリ。国土地理院の推定では浸水はセンター近くで深さ4・3メートルとなり、事前想定に近かった。
今回の水害では、センターにあった全10編成(1編成12両)の車両下部が水に漬かり、2編成が脱線。北陸新幹線は、これらを含む30編成で運用し、平常時は24編成を営業運転に投入していた。
JR東日本広報部は「検査や予備車の確保もある」として24編成のみでは運行に支障が出ると説明。車両をセンター外に「避難」させなかった理由については「その対応を含めて今後、振り返りたいが、まずは復旧を最優先に考えたい」としている。
10月17日信濃毎日(例外的に全文掲載する)

『治水事業で最善の遊水地(田中康夫長野県知事の「脱ダム宣言」)』

長野市長沼地区は千曲川の遊水地で頻繁に氾濫することは地元住民は全員知っていた『周知の事実』。ところが『赤信号。みんなで渡れば怖くない』と国(国交省)自民党知事や議会、信濃毎日などマスコミ、土建屋など地元有力者、JR東日本など既存の極悪利権集団が『脱ダム宣言』(治水事業で最善の遊水地)の田中康夫を無理やり追い落として、県のハザードマップで『付近の川が氾濫した際には、10メートル以上浸水するおそれ』との、トンデモナイ場所にJR東日本は長野新幹線車両センターを建設する。今回1両3億円の車両が120両も水没して仕舞うが当然の成り行きだった。 
★注、そもそも長野県知事の田中康夫を標的にした根拠が薄いネガティブキャンペーンを延々と行ったのが地元紙の信濃毎日で、今回の大規模水害被害のA級戦犯である。
 
     田中康夫 @loveyassy  10月13日  
国管理の千曲川の河川改修&浚渫等の維持管理を怠り 「ダムを造っても洪水は防げない」 国交省出身・土木部長が県議会で明言の地域に北陸新幹線車両基地 Ya’ssy退任後に穴あきw浅川ダムが活断層直下に 
千曲川との樋門を閉鎖し行き場を失った浅川の水が車両基地に  (★注、一見すると地球温暖化を認めているようで、感情論だと批判する高等戦術)


DSCF8785 (2)浅川ダム 2016年9月29日撮影

『長野県が浅川ダムの内部公開 ”穴あきダム”の特徴は』 八ッ場ダムあしたの会

長野県の浅川ダムは、ダムサイトの断層、ダム貯水池の地すべりなど、様々な危険性が指摘されたが、2017年3月に運用開始。  長野県は2001年の田中康夫知事の脱ダム宣言により、2003年、浅川ダムも他の7ダムと同様、一旦は事業中止となったが、2006年知事選でダム推進勢力の自民党系の村井仁が勝利すると治水専用の穴あきダムとして復活した。

キャプチャ 
穴あきダムの浅川ダムは水を貯めず空。  通常のダムは水だけでなく想定以上に土砂が急速に貯まるが、浅川ダムの常用洪水吐の幅は1.3メートで詰まれば水害被害を拡大する。

『曲折たどった治水対策 脱ダム宣言象徴、3月から運用 長野』2017年7月13日 産経新聞中部版
田中康夫元長野県知事による「脱ダム宣言」の象徴ともなった県営浅川ダム(長野市)が完成したがダム建設ては、地元住民が反対運動を、逆に長野市の中心市街地を流れ、氾濫を繰り返してきた「暴れ川」(長野市小布施町)住民は『賛成』と治水対策は曲折をたどった。 ◇  浅川ダム本体の高さは53メートル、横幅165メートルで最大貯水量は110万立方メートル。周辺の付け替え道路も含めた総事業費は約380億円。浅川の流域全体で実施された河川改修事業と、千曲川との水位差で豪雨時に浅川の水があふれる「内水氾濫」への対策も講じたため、市街地の洪水も防げる。
田中康夫知事が中断
浅川ダムは当初、千曲川に流れ込む浅川の治水と利水を目的に計画され2000年9月に工事契約が結ばれたが2000年10月に就任した田中元知事が工事の中断を決断。2013年2月『脱ダム宣言』で白紙に。県議会は田中元知事に対して2014年7月、県政史上初めてとなる不信任決議を可決した。
ダム建設に代わる遊水池が検討されたが国は地元の反対で迷走を続けた挙句、村井仁前知事が2007年2月ダム建設を容認。貯水せずに堰堤底部に排水口を設け、常に川の水が流れ続ける特異な構造で、大雨のときだけ一時的に水をせき止める機能を持たせた。2010年5月に着工し、同9月に就任した阿部守一知事も、第三者機関の調査で安全性が確認できたとして工事を継続した。
「流域の住民に安心」県や浅川改修期成同盟会(会長・加藤久雄長野市長)が完成式典を開き、治水拠点の運用開始を祝う一方で、「建設地には活断層が存在し、周辺は地滑りが起きる危険もある。費用対効果もない」と住民による建設工事関連公金差し止め訴訟は今後も続く。
(抜粋)

むべなるかな!『日本最大の大断層帯 中央構造線をぶった切るJRリニア新幹線』

脱ダム宣言の田中康夫知事を無理やり引きずり降ろして千曲川の治水を無茶苦茶にした極悪信濃毎日新聞新聞や土建屋集団、自民党知事の『安全・安心。何の心配も無い』との妄言を信じて千曲川の遊水地に新幹線車両基地を建設したJR東日本のお粗末極まる呆れ果てた大失敗ですが、東京電力のフクシマの大失敗を少しでも考えれば当然な成り行きだった。

★注、
さすがに地元紙の10月17日付け信濃毎日新聞だけは『遊水地だったJR新幹線車両基地』(今回の浸水高さは4メートルだが長野県のハザードマップは10メートル浸水おそれ)との爆笑ニュースを小さく報じるが、残念ながらテレビや全国紙など大手マスコミは全員仲良く沈黙する。

頭が空っぽで目が節穴のネットウヨや産経新聞、
『台風19号 八ツ場ダム「街守ってくれた」 国交相「安全に寄与」、治水効果言及』(10/18)「赤羽一嘉国土交通相は16日の参院予算委員会で「利根川流域の安全な暮らしに大きく寄与する」、下流域での大きな氾濫を防ぐのに役立った」 と必死でダムの効用を言い立ているのですから笑止。八ツ場はたまたた空だったから『緊急放流』しなかっただけ。話は逆さまで『脱ダム』のお蔭でみんなが助かったのである。

 

 


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4 コメント

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氾濫原だった新幹線車両基地 (Unknown)
2019-10-19 22:01:03
タイトルのとおり
 

Unknown (ローレライ)
2019-10-20 16:20:15
線路を使えば何処へでも脱出出来た新幹線!経営者の決断と判断しだい。
Unknown (古西)
2019-10-20 23:53:34
遊水地で洪水を防ぐことが大事。
これが根本的な事実でしょう。
新幹線車両の被害は残念ですが、その費用などお金のことは、民間会社であるJRが考えるでしょう。

JRNO高い授業料 (ノモンハンの秋)
2019-10-26 12:23:10
百億円単位の授業料!

洪水時の車両待避マニュアルができるだろう!

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