逝きし世の面影

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吉田上申書の意味するもの 福島第一原発から9割逃亡

2014年05月27日 | 放射能と情報操作

『真実だったFukushima 50(フクシマ・フィフティ)』

3年前の3月11日に発生したレベル7の福島第一原発事故当時、外国のマスメディアでは『Fukushima 50』なる不思議な言葉が大々的に報道(宣伝?)されていたのである。
通常の原発の運転には2000人程度(現在の福島第一では4000~5000人)の人数が必要なので、外国メディアの『原子力発電所の事故が発生した後も死を覚悟して残った約50名の作業員』を賞賛するFukushima 50には、国内のマスコミを含めて日本人の全員が、例外なく違和感を感じていた。
50人では圧倒的に人数が少な過ぎて、これでは無理。計器の数値の確認程度で他は何も出来ないのである。
しかし、事故当時の欧米メディアは、全員がFukushima 50(フクシマフィフティ )と、福島第一原発の作業員の自己犠牲の精神を賞賛していたのである。
ところが欧米メディアとは対照的に、日本国内のメディアは何処も同じで、何故か『福島の50人』の呼称は絶対に使わなかった。
トホホなFukushima 50(フクシマ・フィフティ)であるが、何と3年後に発覚した『吉田調書』によって、驚くことに『真実だった』とは絶句するしかない。
日本国内のマスコミですが、実は美しい『フクシマの50人』の中身が、『50人以外の、他の9割が逃亡していた』醜すぎる事実を知っていたのである。

『朝日新聞が政府事故調の「吉田調書」(9割逃亡)をすっぱ抜く』

5月20日付け朝日新聞は、『福島第一の原発所員、命令違反し撤退 吉田調書で判明』とのタイトルで、福島第一の原発所員の9割以上が逃亡していた驚愕の事実を報道する。
福島第一原発事故の発生時には、政府の経済産業省、原子力安全・保安院から派遣されている保安検査官4人が、事故直後に『臨界が起こるのではないか』などの理由で現場から逃げ出していた事実は以前から知られていた。
2014年3月14日夜には自衛隊が南相馬市などで『原発が爆発する。100キロ圏から逃げて』と言い残して、一般市民を放置して自分たちだけが逃亡した浅ましい事実も発覚していた。
ところが事故発生から3年経って、一番肝心の原発の運転作業員や監督官までが逃亡していた事実が発覚する。
電源を失った原発の最後の切り札であるイソコン(IC)のマニュアルや作業経験に精通した職員が一人も残っていなかったのである。
これでは福島第一原発はメルトスルーまでまっしぐら、日本の破滅まで一本道である。
朝日新聞記事(吉田調書)では、東日本大震災4日後の11年3月15日朝、第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が現場のトップである吉田所長の待機命令を無視して、10キロ南の福島第二原発に逃亡していた。(福島第二原発にも放射能対策の免震重要棟があり安全が確保できる)
もちろん東電や政府は原発のレベル7の過酷事故の発生で原発作業員の大部分が逃亡した事実を最初から知っていた。ところが、朝日新聞が暴露するまで3年以上伏せてきた。
新聞が逃亡の事実を暴露したのに、菅官房長官は『吉田上申書』(平成4年5月29日)を理由にして、驚愕の『吉田調書』の公開を否定する。

『原発事故を引き起こした張本人(A級戦犯)がぬけぬけと』

そもそも『吉田調書』は、政府事故調が福島第一原発事故の事故原因を究明する目的で作成されたものである。
吉田所長は事故現場のトップであるばかりか東京電力の執行役員であり、地震や津波など原発の事故対策の責任者でもあった。
政府事故調の聴取に際しては当たり前ですが(自分自身の事故の重大責任を痛感していたので)一番最初の時点で、吉田所長は作成された調書は『公開が原則である』と了承していたのである。
時間的に政府事故調よりも、国会事故調の調査が後になり、吉田所長は既に末期の食道がんで病床にあったことを理由に、聴取を拒否する。
吉田所長は善意の証言者(第三者)では無い。
吉田所長であるが、国家よりも自分の組織(東電)を守るために『国会事故調には見せるだけ。見終わったら資料は速やかに返還する。一般公開は駄目』など言いたい放題、そもそもの吉田調書作成の経緯を完全に無視している。
わがまま放題、自分勝手に非公開を要求する上申書を提出していた。
未曾有の福島第一原発事故の直接の責任者である吉田所長は東電に殉じて、自分が知っている秘密を地獄まで持っていく心算なのでしょう。
吉田調書の信憑性ですが、自分や東電が罪に問われる危険性を十分考慮した上での証言である。(不利なことは出来る限り小さくしか言わない)
厳しく追及される検察調書などとは違い、吉田所長本人や東電にとって大甘に出来ている可能性が高い。隠されている不都合な真実は相当な量であろうと推察出来る。

『誰も読んでいない?摩訶不思議な吉田調書』

原発の安全審査を行う、原子力規制庁の対応が酷すぎる。
政府事故調による福島第一原発の吉田昌郎所長の『聴取結果書』(吉田調書)について、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、『読んでいない。知らない。』、『全部考慮してやっている。(調書が表に)出れば読ませていただきたい。』
と平気で答えたことが発覚している。
原子力規制委員会のトップである田中俊一委員長が知らないなら他は推して知るべし。吉田調書は『誰も知らない』のである。(あるいは熟知しているが知らないふりで誤魔化している)
関係者の全員が読んでいないのに、どうして原発の安全審査とか安全基準に考慮出来るのか。
まったく不可能である。
もしも過酷事故が起きれば『9割が持ち場を放棄して逃亡する』との驚愕の『吉田調書』を、政府も規制庁も、責任ある人々が少しも読んでいない。(読みたくない)
無責任で独りよがりの『非公開に』との吉田上申書が絶大な威力を発揮して、福島第一原発事故の『事実関係』を、まったく知らないのである。
政府事故調などを根拠にして、→原子力規制委は原発の『新しい安全規制基準を決めた』との、今までの『建前』の根本が崩壊した衝撃は大きい。
どれ程素晴らしい安全な設備を造ってもマニュアルを用意しても同じで、何の役にも立ちません。『危ないから』と現場の運転員が逃亡するようでは絵に書いた餅と同じで意味が無い。
これでは日本では今後も必ずレベル7の過酷事故は繰り返す。
我が日本国では、肝心な時に『危ないから真っ先に逃げる』韓国の旅客船セウォル号の様な、無責任極まる運転作業員が原子力発電所を動かしているのである。
これ以上に危険なことは無い。
『9割が逃げた』驚愕の吉田調書の示すものは、『日本では絶対に原発を運転するべきでない』と言うことでしょう。

『命令拒否は死刑か懲役300年』

軍隊とは暴力装置である。我が日本国は1945年の敗戦以来、軍隊が一人も殺さず一人も殺されていないので『軍隊とは何か』を真剣に考える必要が無かった。
日本国憲法9条のお蔭ではあるが光あるところに必ず影が生まれる。どれ程良いことでも副作用としての悪がある。
日本で唯一の『軍事オタク政治家』石破茂以外の『軍隊と警察の違い』が分からない無知蒙昧のやからが政治を語るなど片腹痛い。
右翼左翼に共通する、日本独自の1億総平和ボケ。無知の極みである。
石破茂は『命令拒否は死刑か懲役300年』にするとの、憲法9条のある日本以外の普通の国なら当然のことを語っている。
そもそも軍隊とは、その様な過酷な暴力を容認する、『正当な暴力装置』(マックス・ウェーバー)のことなのです。
原発を持ている国家は例外なく『命令拒否は死刑か懲役300年』にする暴力装置を持っているから原子力発電所の運転が可能なのである。
平和国家日本では自衛隊も原発職員も同じで『危ないから』と一般市民を放置して自分たちだけ逃げているが何のお咎めも無い。
命令に違反して自分の持ち場を離脱して逃げた全員を、見つけ次第その場で銃殺刑にするべきである。(だから外国では国軍とか原発とかが運用できる)
3年前の福島第一原発ではトップの司令官(吉田所長)だけは残ったが、他の将校連中は全員が我先に逃げていたのである。

『健康体が1年で末期がん、2年で死亡した吉田昌郎所長』

3・11のレベル7のメルトダウン事故から9ヶ月間、福島第1原子力発電所内で直接陣頭指揮を執っていた吉田元所長が58歳の若さで食道がんで死亡する。
問題の吉田調書であるが福島第一原発所長に在任中の2011年7月22日から11月6日にかけて、延28時間にわたり政府事故調が聴取したものである。
吉田所長は原発事故時は55歳であった。
東京電力では毎年秋に人間ドックで癌検査を行っているが前回検査(1年前)に異常が少しも無かったが、東日本大震災を経た後に突然ステージⅢの後期(末期がん)の異常が出て仕舞う。
この衝撃的な結果(末期がん)の健康診断の時期と、政府事故調の聴取の時期が、微妙に重なるのである。(吉田調書に関係が有ったか無かったかは不明)
2012年5月29日の日付で出された『公開しないで』との上申書であるが、死の床にあった吉田昌郎の署名はあるが誰が書いたかは不明。(東電とか政府、事故調に因果を含められて嫌々署名した可能性が高い)

『本当の原子力発電の意味、原発は命がけ』

地震列島日本に原発が密集して建設されている。原発は1基でも燃料ウランの放射能を1万倍に増やしながら日々広島型原爆3発分の死の灰を作り続けている。
しかも原発は安全に停止しても全出力の7%もの崩壊熱を冷やし続ける必要性があり、少しでも惰るとメルトダウンして爆発する危険物である。
毎日新聞の青野由利専門編集委員は、『原発事故の本質は、いったん過酷事故が起きれば、多くの人の命と引き換えに、誰かが死を賭す覚悟がいる。』『実際、チェルノブイリ原発事故では事故収拾にあたった作業員や消防士が多数死亡している。』
『それは献身的な自己犠牲ではすまない。原発は、最悪の場合には誰かに死んでもらう命令を出さなければならない』
『原発を維持するなら、死ぬ可能性のある技術者集団を作る必要がある。』
ところが自分の一つしかない大事な命を賭けることを、最初から前提にして成り立っている民間の『技術者集団』など何処にも無い。
そもそも『誰かの命を犠牲にすることを前提とする』様な、非人道的な危険すぎる施設は『存在してはならない』のである。
原子力発電は存在そのものが『邪悪』であり、民主主義の原則から到底許されないが、3年前の教訓(吉田調書)が示すものは、我が日本国では原発が危なくなれば真っ先に原発の運転員が逃げるとの『あまりにも厳しすぎる現実』なのである。



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(一般市民を見捨てて、『危ないから』と我先に逃亡する自衛隊員と、その事実を挙国一致、全員で隠蔽する日本国内のマスメディアの腐敗堕落)

コメント (11)    この記事についてブログを書く
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11 コメント

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漫画のような真実 (あたし新聞)
2014-05-26 18:56:13
或いは、真実を暴露した漫画でしょうか?
福島原発についてですが30年以上も前に水木しげる氏が「福島原発の闇」という作品で、

>『誰かの命を犠牲にすることを前提とする』様な、非人道的な危険すぎる施設

であると名指しで福島原発を挙げております。
ついでに、原発ムラの連中が事故を起こしたら、
マスコミを封殺して責任なんぞは絶対に取らない事も、
三原順氏がチェルノブイリ事故以前に「夕暮れの旅」という作品で描いております。
http://twitpic.com/4q0olh
そしてそれは、まるでカサンドラの悪い予言のように、
現実になったという事ですね。

もはや、敗戦前夜で諦めの境地という事ですゎ(笑)
ついでに、おまけを付けて (あたし新聞)
2014-05-26 18:59:53
コレを貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=Sqq3V7qt7uw
全員で庇いあう、麗しきムラ社会 (宗純)
2014-05-27 14:57:50
あたし新聞さん、コメント有難う御座います。

お隣の韓国で起きた旅客船セウォル号沈没では、同じ船員でも客室乗務員は責任者を含めてほぼ全員が乗客と運命を共にしています。
ところが対照的なのは船長とか航海士、機関長など船の運航に関係していた船員は素早く逃げたので全員が助かっているのですよ。
今の日本の福島第一原発の構図とそっくり同じなのですから、情けないやら恥ずかしいやら腹が立つやら。
一番不愉快なのは韓国では逃げた船員を逮捕しているし船会社も強制捜査しているしオーナーにも逮捕状が出ていて懸賞金つきで行方を追っている。
しかるに、セウォル号など比べられないほど酷いことになっている福島第一原発では誰一人も逮捕されていない。
マスコミやら家族が厳しく追求した韓国と、死んだネズミのように大人しい日本との差もあるが、一番悪いのはマスコミですよ。
自衛隊や原発作業員が逃げた事実をまともに報道し無いのです。
原子力ムラですが、予想よりも裾野が広くて、マスコミも完璧にムラビトなので、仲間を必死で庇っていて秘密にして、誤魔化しているのです。
結局は武力最強か (十澄)
2014-05-27 18:29:23
旧軍の後継者を自任しその用語の保存に熱心な自衛隊ですが、実態はとんだヘタレでしたね。
旧軍だったらすぐさまソ連軍同様の特攻隊を編成したでしょう。
それで後で
「あんだけ犠牲を払ったんだ、予算と権限倍増せよ」
と政府にねじ込んでたと思います。
平和憲法のもと、マシなサラリーもらってぬくぬくと過ごしてきた自衛隊には、その種の邪悪なまでのたくましさも欠けてるのか。
でもチェルノブイリの経験を経て、原発村も
>『それは献身的な自己犠牲ではすまない。原発は、最悪の場合には誰かに死んでもらう命令を出さなければならない』
ことは重々承知してるはずなんですよね。
彼らとしても事故の収拾はつけたいのですし、自衛官は不惜身命の誓いをしているですから、強制しなかったのが不思議なくらい…。
もしかして自衛隊、武力にまかせて居直ったのでしょうか。
「それ以上言えば、殺すよ?」くらいの勢いで。
原発村のカネも、権威も、権力も、法も、ヘタレだろうと暴力装置には土壇場で無力、ということか…。
まっとうな後継者 (izumi)
2014-05-27 21:55:41
満蒙開拓団を見捨てて逃走した関東軍を見ればわかるように今も昔も日本の軍人が勇ましいのは掛け声だけなのは変わらないですよ。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-21/02_03.html

このニュースでもわかるように今も昔も田母神クラスが標準の無法者が跋扈するのが現実のようです。
辻褄が合わない (宗純)
2014-05-28 16:00:58
十澄さん、コメント有難うございます。

当時の記事では、制服組トップの統合幕僚会議議長が『安全が担保されていない』として自衛隊の最高司令官である管直人首相の放水の指令を無視して、撤収したと報じられている。
同じ時期に矢張り管直人首相が米軍に8トンの電源車を大型ヘリで空輸してくれるように申し込んで『無理だ』として断られている。
米軍も自衛隊も装備は同じで、ツインローターの大型ヘリチヌークは155ミリ榴弾砲を空輸する為に設計されているので電源車の輸送は可能なのですね。
マスコミ報道は『米軍が断った』ことだけを報じているが、首相とは自衛隊の最高指令官でもあるので、間違いなく最初に自衛隊が断っている。
菅直人首相としては仕方なく米軍にたのんだのでしょう。しかし何故か電源車の輸送を米軍も断っている。
マスコミ報道では全電源喪失によるブラックアウトがメルトダウンの原因だとしているが、これは大嘘の可能性があるんですね。
この話は、『電源さえ確保できればメルトダウンしなかった』との設定になっているのですが、多分最初から駄目だったのです。
その事実を自衛隊は知っていた。もちろんアメリカ軍はもっと知っていた。
少しも知らなかったのは斑目とか菅直人など。
今、その管直人が『吉田調書は違っている』との講演を行っているとか。
馬鹿馬鹿しいにも程がある話である。
吉田調書に関して自民党の河野太郎が、『隠されている資料』と題して、
『朝日新聞が吉田調書を探り出し、インターネットに順次掲載している。
しかし、国会事故調にかかわった人たちは、それどころではない資料が国会事故調の収集した資料にはあったという。
電事連の会議録や安全規制のルール作りに関する班目氏の発言やさまざま、もろもろだそうだ。
電事連は、あれだけのロビー活動や妨害行為をやりながら、任意団体だからと会計ひとつ公開していない。
最近は、東京電力を外して電力自由化に備えた会合を重ねているようだが、福島第一原発事故以前に行われた電事連の様々な会議録が国会事故調によって収集され、国会図書館に眠っているそうだ。
本来、国会事故調の資料は公開されるために国会図書館に送られたのに、公開のためのルールがないからと非公開のまま、保管されている。
国会は、一日も早く、公開ルールを作るべきではないか。やらないならば、原子力に関する特別委員会の委員を一掃するべきだ。』
と嘆いている。
もっと驚く重大な資料が隠されているのです。
1 日前のBLOGOS (宗純)
2014-05-28 16:11:04
izumiさん、コメント有難うございます。

「侵略された領土を軍事力で取り戻す」ということ
志村建世2014年05月27日
http://blogos.com/article/87228/

5月27日つけ朝日新聞には、
アメリカのシンクタンクが『10年後のアジアを考える』との趣旨でアジア11カ国の外交専門家らを対象に行ったアンケート調査(朝日新聞後援)の結果では、
「侵略された領土を軍事力で取り戻すことに賛成?」で日本は81%が賛成だったとか。
余りの馬鹿馬鹿しさに口があんぐり。
今この、『侵略された領土』に当て嵌まるのは、能天気な右翼が勘違いしているらしい日本が実効支配している尖閣諸島ではなく。
日本が平穏に支配している尖閣では、何もしない現状維持が一番良いのですよ。
今の日本政府(外務省)ですが、
『韓国(ロシア)に不法に占拠されている竹島(北方領土)』と公式に言っているのです。
それなら、今回の軍事力で奪い返す対象は、竹島や北方領土ですよ。
今の自衛隊ですが、韓国軍よりも空海の能力では上回っているので、奪還は可能でしょうが、日本国が得るものよりも失うものの方が遥かに大きく。
元超大国のロシア相手なら、局地戦で勝っても最悪なら核の報復があり日本が滅びます。
『侵略された領土を軍事力で取り戻す』ですが、丸っきりの軍事オタクの机上の空論ですね。
それにしても8割が賛成とは、アジア11カ国の外交専門家と言うのも困った話です。
同じ質問を欧州の専門家に聞けば逆の数字になるでしょう。
独仏は10年間に1度以上の頻度で、『侵略された領土を軍事力で取り戻す』を繰り返して、
結果的には世界大戦を二回も引き起こしたことを反省して、少しは賢くなったのですが、アジア諸国はまだまだ経験不足で戦争の真実を知らないのでしょう。
戦争と戦闘、戦略と戦術 (ネプギアソリッド)
2014-05-29 22:23:28
自衛隊のハイテク技術と技能の高さと勇猛さがあれば、北朝鮮や共産中国に勝てると「本気」で言ってる人が多いのにはビックリ。
(軍事評論家や拓殖大学教授までも!)
真っ正直から小銃の撃ち合いで勝てても、原発を爆破されたら東京陥落は確実ですよ。
兵士個人の勇猛さや技能など、卑劣な裏工作で無力化されます。
第二次世界大戦で軍事観が止まってる人々が多いのは恐ろしいです。

Unknown (ルートヴィヒ29世)
2014-05-30 15:58:32
個人の能力や勇猛さが勝敗を決めた(またはそのように広く信じられた)のは、せいぜい第1次世界大戦までではないでしょうか、日本の軍事観がそれ以降進歩しなかったと言うだけで。

次に戦争が起こるとすれば、形勢がまずくなるほど政府やその追随者は、負ける訳が無い、負けるのは国民に気概が足らないからだ、と言う声を大きくするでしょうね。

もっとも米国が(自身に追随しない形での)戦争を日本に許す訳はありませんし、まさか政府も国民も(今のところは)米国と一戦交える覚悟をしている訳ではないでしょうが。
タイトル追加 (ルートヴィヒ29世)
2014-05-30 16:00:22
前コメントのタイトルは、日本の軍事観、とさせて戴きます。タイトル入力を失念しており、失礼致しました。

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