逝きし世の面影

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新型インフルエンザ異聞『マスクが無い』

2009年05月23日 | 社会・歴史

麻生首相が政府の作ったテレビコマーシャルにわざわざ特別出演して国民に対して『冷静に対処するように』と呼びかける。
それ以前のテレビニュースの放送では、枡添厚労相が『正しい情報で冷静に対処するように』と呼びかける。
これでは逆効果である。
如何見ても、政府自らが一般の善良な日本人の危機感を『これでもか』『これでもか』と、煽っているように見えるのは私だけだろうか。?



『異様な光景が出現』

とむ丸さんも、最新記事『なんだかおかしいぞ、インフルエンザの騒ぎ方』で、

『マスクを着用して国会見学の中学生の写真を見てぎょっとしたのは私だけでしょうか。』
『同じ色、同じかばん、同じ服を着て、さらには一様に同じマスクをつけて……一種SFの世界かと見まごう光景。』
(関東地方でも)『そういえば昨日、夕方、ちょうど退社時間頃、最寄りのJR駅を降りて家路を急ぐと、マスクをつけた群れがぞろぞろ。』

関東より早く患者が確認された神戸大阪方面では通勤列車は全員がマスク姿、勿論駅員や店員も全員マスク姿である。
マスクでない人を探す方が難しそうだ。




『マスクは自分の為?他人の為?』

医者の話では、『マスク』は、『自分が感染するのを防ぐ効果は』はないが、自分が感染してしまった場合、『他人に感染させるのを』、防ぐ効果は、あるらしい。
そして日本では誰も彼もみんながマスクを着用しているが、欧米では極端に少ない。
関係ないかもしれないが、日本では他人を殺す殺人事件は年間千件程度の少なさだが自分を殺す自殺は3万人以上で30倍の多さである。
反対に外国では、ブラジルの様に自分を殺す自殺者は少ないが、他人を殺す殺人は自殺数の数十倍以上なんて物凄い怖い国もある。
他所の国に比べて日本人は真面目で内向的で責任感がずば抜けて高いからなのでしょうか。
そういえば自分の老後やまさかの時に備えて、日本の貯蓄率は世界一で飛び抜けて高く世界の全貯蓄を半分を占めている。




『マスクと花粉症の関係は』

花粉症のせいで、この20年ほど『日本人ほどマスクをつけるのに慣れた国民はいないのではないか』?との時代のウェブログさんの説も有る。
戦争中のアメリカ軍の無差別空爆で焼け出された国民の為に住宅を建てるため、自然林を伐採して次から次へと杉を植えた林野行政のお陰で、今の日本ではスギ花粉の大量発生ということがおきてしまった。
日本人の花粉症は20年ほど前からで、それ以前には花粉症はなかったようですが日本の林野行政の失敗で、花粉症に悩む人が増え、春先にマスクをしている人が増えた。
ただ、確かに花粉症にマスクの着用はある程度の効果は有るが咳や鼻水でマスクはトンデモナク息苦しい。
其れより目のかゆみ予防のゴーグルと併用しないと効果が薄い。
しかし幾等几帳面で真面目な日本人でもマスクにゴーグル姿は流石に少ない。




『日本人のマスク好き』

歴史的に欧米などより衛生観念が進んでいる日本人のマスク着用の習慣は、第一次世界大戦のスペイン風邪当時からの長い歴史が有るようです。
当時のマスクは、今では信じられないほどに高かった様で高価なマスクは一種のステータスシンボル?だったのかも知れません。
60年代以前の半世紀ほど前まではマスクに限らず繊維製品は随分と高かった。
当時は、新入社員の初任給よりも背広一着の方が高かったので皆さん新しいスーツ姿なんてことは無く大概は学生服で暫く働いていました。
多分マスクも今のように一回限りの使い捨てではなく洗って何回も使っていたし包帯さえ洗って使いまわしていた。
高価な注射針なんかは当然のようにアルコールで拭くだけで使いまわしていた。
これでは平均寿命が今と比べて格段に低かったのは当然の結果で、当時はとんでもないことを平気でしていたようです。




『マスクの在庫が無い危機管理』

当然日本では、今回の新型インフルエンザでは殆んど全員がマスクをする事は、誰にでも簡単に予想された事柄ですが、肝心のマスクは完全に品切れ状態で何処にもない。
これでは『今まで本当に日本の政府は危機管理が出来ていたのか?』と疑いたくなるのも当然であろう。
不思議です。
花粉症のマスクは自分の為に役に立つが、インフルエンザのマスク着用の効果は他人の為らしい。
ですから欧米では重症患者ぐらいしかしないので、マスク着用の人物が大勢が集まる場所に外出する事は基本的に無い。
しかし日本は事情が違う。
潔癖症で神経質で責任感が強く真面目な日本人は同時に『みんながするなら自分も』と横並びが好きだ。
今のように政府がインフルエンザの危機を煽れば『みんながマスクをする』と考える方が当たり前ではないだろうか。?
今の日本(特に大阪、神戸などの関西方面)ではマスクが手に入りません。
薬局は全て売り切れで次の入荷の予定もないそうです。
インフルエンザなどの場合には、日本ではマスクを市民が買いに走る事は事前にある程度は予想された常識事ですよ。
ただ全くの在庫が無い。
在庫が何処にもないのに『マスク着用するように』との御達しだけが上から言われるので関西はパニック状態である。
今回の様に、事前に分っていた事に対処出来ないようでは、今の枡添大臣も麻生首相も『危機管理のイロハが分っていない』と言わざるを得ない。

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4 コメント

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実はコンビニ大手3社は (kaetzchen)
2009-05-23 18:58:38
あらかじめ物流センターにマスクを買い置きしてまして,深夜の配送で「ちょっとだけよ」程度,入荷しています(笑)

# 昼間に「オフィスユー」というレディースコミックを買いに行った時,ローソンにマスクが並んでいたのに驚いた(笑)

とにかく,政府の洗脳には頭に来ますな.口を開けば「タミフル」って,中外製薬の宣伝ばかりしてるし.
私はテレビをみない人なので (そっかー)
2009-05-23 21:16:52
ほんと、街のマスクマン(マスクウーマン)集団には驚きました。
この人たち、この時期に蒸し暑くないの~?と不思議に思ってしまう。

虫害製薬株は、4月末の最高値から反落しているみたいですね。マスク関連の繊維株は、
普段は目立たない低位群が急騰しているらしい・・・旅行関連は軒並み下落。

大衆が危機感で踊らされた結果で、インフルエンザ騒動だけでも大儲けした人もいれば大
損をした者もいるという、ただそれだけのような気がしますけど。
納豆ダイエットやバナナダイエット (ブログ主)
2009-05-24 11:08:45
コメント有り難う御座います。

一民放の一番組の『あるある大辞典』で一回放送されただけでスーパーの店頭から納豆が無くなり大騒ぎに成りましたね。
納豆製造会社は大増産したが、当該放送が捏造だったと分って大量の在庫を抱えて困ったそうですが、今回の規模は『あるある大辞典』どころの話ではない。
数千倍以上の規模ですよ。しかも今も継続している。
大騒ぎになって当然では無いでしょうか。?
ただ何となく『騒ぎすぎでは』『なにか可笑しいのでは』などと違和感を皆さんが感じ出していますね。
22日の金曜日に厚生労働省が『新型インフルエンザも普通のインフルエンザとほぼ同じ扱いでよい』と通知を出したが、全くといってよいほどマスコミが取り上げていない。
今回の騒動は何かの予行演習か、それとも麻生首相を売り込む選挙対策なのか。?何となくいかがわしいモノを感じてしまう。
一度罹って免疫を確保する (ブログ主)
2009-05-24 12:54:12
政府は見直しを考えているらしいが、今の日本の厚生労働省の今まで行ってきたインフルエンザウイルスを一歩も入れないと言う空港での水際作戦ですが、実効性が無いばかりではなく理論的にも可笑しいし『しないよりはした方がよい』程度の無駄が多すぎる愚行らしい。
日本の厚生労働省の今まで行ってきた検疫の水際作戦ですが、
護憲派に対する右翼の何時もの台詞、『外国が攻めてきたらどうする』に似ていると思いませんか。?
右翼連中は自衛隊や米軍で100%絶対に外国が攻めてこないように軍備を増強しべきだと主張しています。
外敵(ウイルス)を一歩も日本国内に入れない心意気は勇ましいが、実効性は果して如何なものであろうか。?
しかし古今東西の歴史を調べても(外敵の進入を許さない)絶対に安全な軍備なんてものは存在シテイマセン。
そういえば『攻めてきたら』の進化した『外国に日本を占領されたらどうする』と言うバージャンも有りましたね。
しかし日本はこの事態は過去に経験済みです。
そう、63年前に実際に起こりました。
外国軍(イスラム風にいうと異教徒のアメリカ軍)に6年以上も日本は全面占領されています。(今でも占領されているとの説?も有るが)
我々日本人は、こういった自分より巨大で強力な全く異質なモノを色色と取り込んでも、しぶとく生き残ってきています。
今回のインフルエンザウイルスごときは取り込んでも十分に対処出来るはずです。
今回幸いにも弱毒性で致死率0・1%で何時も流行っている季節性インフルエンザと変わりない。
軽く罹って免疫を確保すれば将来予想される致死率が格段に高い強毒性の鳥インフルエンザと合体して変異した新型のパンデミックに対する抵抗が可能かもしれない。
今回の新型に感染している主体はもっとも体力のある高校生程度の若年で、患者の中央値は15歳らしいので、どうも中高年層には幾等かは昔の古い抗体が役に立っているのかも知れない。

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