7月の「塩狩峠」つながりで、読んでみました。
とてもおもしろかった。
早く次の展開を知りたくて、寸時を惜しんで読みました。
登場人物それぞれの心理描写と、その動き、すれ違いがとてもおもしろかった。
人間の心がいかに自分本位で、そして性に左右されるものなのか、
それに気づかずに思いのままに行動する人、
それをコントロールしようと葛藤する人、、
様々な思いが交錯しています。
人間とはなんと愚かな罪深い生き物なのでしょうね。
でもそれが人間なのですね。
この小説のテーマは「原罪」だそうです。
「人間は生まれながらにして罪を持っていて自分ではそれをぬぐう術を持たない」ということ。
だからこそ「ゆるし」の心を持たなければならない。
その「ゆるし」をテーマにしたのが「続・氷点」だそうで、
早く読みたいです
そのような内容とは別に、
旭川が舞台のこのお話、川や山や森や雪の描写が美しく、
ゆっくりとこの物語に出てくる風景を辿る旭川の旅をしたくなりました。
他にも三浦作品たくさん読みたいと思います。
北海道が舞台のことが多いし、
調べたら、戦中戦後のことやもっと前の歴史上の人物のことが描かれている作品も多いようで、
おもしろそう。
なんで今まで読んでなかったんだろう・・・。
っていうか、
まだまだ読んでない作家さんってたくさんいるんですけどね