離婚する男と女のお話。
別れのシーンではじまり、時を遡り、
何年か前に二人が出会って恋に落ちたところで終わる。
男として女としてそれぞれが自分に正直に生きること、
女の強さや男の弱さが描かれていると思う。
特にすごい喧嘩シーンとかも無いのに、気持ちが冷めていくさまがわかる。
傍から見たら明らかなことだけど本人達にしてみればほんの些細なことで
愛情ってすれ違って壊れていくんだろうなと思う。
それにしても、昔はこういうフランス映画みたいな”余白”がたくさんある作品は
ほんとに好きじゃなかったのに、今は好きになった。
昔は自分で考えなくても映画が全部説明してくれるような作品ばかり見ていた。
今はストーリー展開の随所に余白があって
自分でつながりを想像したりする映画に拒否感が全く無くなった。
たぶん、年を重ねてそれなりに経験も積んだから、
余白を自分で埋めることができるようになったんだと思う。
ただの空想好きって話もあるが・・・・。