Ma Vie Quotidienne

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ウイスキー 知らない蒸溜所特集+α その3

2015-04-11 23:59:52 | Spirits&Others
久々にウイスキーのお勉強しに都通り、プルーフさんへ。

こちらにはボトルのリストがあるので、
その中でまだ飲んだこと無い銘柄のモルトを3月までに制覇する予定だったのですが、
4月に入ってしまいました


まずは、実は飲んだことあるけどテイスティングコメント残してなかったこちらから。

ロイヤルブラックラ 16年 オフィシャル オールドボトル 57%

<ロイヤルブラックラ蒸溜所>
蒸留所が密集するスペイサイドの西、
イギリスで一番日照時間が長いとされるマレイ湾に面した高級リゾート地ネアンの南、
シェイクスピアのマクベスに出てくる事で有名なコーダー城の領地内に蒸留所はある。
蒸留所の創業は1812年、ウィリアム・フレーザーによるものだが、
1773年のコーダー城の地図には既にその場所は「モルト醸造所」と記載されていた。
蒸留所はスペイサイドから近く、多くの密造者との競争を避ける為、
ウィスキーはもっぱらローランドやイングランドに運ばれた。
それが功を奏したのか、1836年ブラックラは蒸留所として初めて
ロイヤル・ワラント(王室御用達勅許状)を賜ることになった。
ロイヤルを冠する蒸留所も不況の波には逆らえず、
1926年ブレンダーのビゼット社に売却。
1943年にはDCL傘下となったが、1985年操業中止、1991年に操業再開。
現在はバカルディ社傘下のジョン・デュワー&サンズ社が所有となった。
デュワーズホワイトラベルの原酒は、
アバフェルディをメインに、オード・ロイヤルブラックラ・クレイゲラヒ・オルトモア。 
1850年代、アンドリュ・アッシャーがブレンデッド・スコッチを考案した時代に、
アッシャー家はブラックラ蒸留所の経営に参画しており、
ブレンド用に使用したモルトはブラックラだったと言われている。

<テイスティング>
香:もも、パインのシロップ漬け、カラメル、ゴム
味:アタックマイルド、麦、もも、リンゴのコンポート、麦チョコ、
  口全体に優しく広がる余韻中くらいの長さ 
どっちかというとハイランドっぽいかも・・・。




お次もオールドボトル。
こちらのお店はレアもの、「特級」ラベルものがたくさんあるんです


ダフタウン・グレンリベット 8年 46%

<ダフタウン蒸溜所>
ダフタウン蒸留所は、1896年にリバプールの実業家らによって創業された。
ただ建物は新たに建造せずに以前食料工場だった建物を蒸留所に改装して使用。
1933年に蒸留所はアーサー・ベル&サンズ社に買収され、
以降ブレンデッドウイスキーのベルの重要な原酒となっており、
98%がブレンデッドウイスキー用に回される。
残りは「シングルトン」というシリーズ名でシングルモルト12年と15年が出荷されている。

<テイスティング>
香:穀類、煮リンゴ、麹、スモーク、乳製品
味:アタックビリッと 口内全体に優しく広がる、麦、煮豆、塩味、余韻長め 塩味
この穀類感はオールドボトルの特徴かもしれないな・・・・。




お次は比較的新しい蒸溜所の古いオフィシャル。

ザ・トーモア 10年 43%

<トーモア蒸溜所>
1964年の創業で、スペイサイドでは20世紀に入って初めて建設された蒸留所。
ゲール語で『大きいな丘』と云う意味を持つ。
仕込み水は「黄金の湖」を意味する場所を水源とする清流アクヴォッキー・バーン。
蒸留所から1キロある水源まで、蒸留所の敷地として確保している。
原料大麦には主にトライアンフを使用。
スティルと冷却器の間に清留器があり調和のとれたモルトウィスキー造りを目指している。
また,蒸留所の建物自体、建築学的に評価され
『全ての蒸留所の中で、最も美しい』と言われている。
スペイサイドモルトの華やかさを保ちながら、
軽くてスムーズな『現代風のモルト』を造っている。
ロングジョンやバランタインなどの原酒として使われている。

<テイスティング>
香:穀類、スモーク、豆、ナッツ
味:アタックマイルド、カラメル、塩味、下に広がる、モラセス、ナッツ
  余韻中~長め、モラセス、タンニン、塩味
確かに飲みやすいかも・・・。



ここからはレアもの特集です


モストウィ 28年 ジェームス・マッカーサー 60.1%

<モストウィ 1964-1981>
1964年、ミルトンダフ蒸溜所に2基のローモンドスチルが導入され、
それで作られたモルトを「モストウィ」として1981年まで販売していた。
蒸溜工程以外の他のウィスキー製造工程はミルトンダフと同じ設備を使用した。
1981年にローモンドスチルは撤去されたため、それ以後の原酒は存在しないとされている。
数も少なくなかなか見つからない銘柄。

<ローモンドスチルとは>
ハイラム・ウォーカー社が開発した特殊なスチルで、ネックの部分が円筒形をしていて、
その中に3段の仕切り板があり、それぞれの仕切り板には無数の穴が開け られている。
これは連続式蒸留器と似た仕組みで、さらに仕切り板そのものが回転してアルコール蒸気の流
れをコントロールできたという。
インヴァリーブン、グレンバーギ、ミルトンダフなどに導入されたが、
現在は使用されていない。

<テイスティング>
香:ゴム、カカオ、塩味、穀類、ハーブ、メープル
味:麦チョコ、舌にビリビリ、ゆでピーナツ、ハーブ、
  ビリビリ口内全体に広がる、余韻長い、塩味、麦チョコ、
すごいいろんな味がしたけど表現力足らず(汗)
一生懸命飲んでたら加水してみるの忘れてた・・・。





グレンクレイグ 1975-2000 G&M コニサーズチョイス 40%

<グレンクレイグ 1958-1981>
現在のグレンバーギー蒸留所が1958年に2基のローモンドスチルを導入し、
そのスチルでグレンクレイグという別のモルトをつくっていた。
ローモンドスチルは1981年に取り外されてしまったので
グレンクレイグは入手困難となっている。

<テイスティング>
香:ゆで豆、麦、スモーク
味:アタックマイルド、麦チョコ、蜂蜜、優しく全体に広がる、
  余韻優しく長い 黒糖、
これはローモンドスチルの割には優しいのはCCだからか・・・。
でも好きです、これ。
美味しいなーと思って飲んでいたら、
「グレンバーギのセカンドラベルみたいなもんです」と教えていただき、
どおりで!だって私グレンバーギ好きだもん!と思ってしまいました



最後に、これまた個性的なレアウイスキーを。


ロッホデュー ブラック・ウイスキー 10年 40%

ロッホデューは
マノックモア蒸溜所で作られている、数が少なく、貴重なモルト・ウイスキー。
オーク樽(バーボン貯蔵後)の内側を真っ黒に焦がして、
それを2回繰り返して貯蔵するため、真っ黒な「ロッホデュー」が生まれる。

<マノックモア蒸溜所>
1971年、当時爆発的に売れたヘイグ(ブレンデッド)の原酒供給のために作られた蒸溜所。
建物はグレンロッシー蒸溜所の敷地内にあり、原料や仕込み水も同じ。
不況から減産が始まり、1985年操業停止、1989年再開。
マノックモアはたびたび、全シングルモルトの中で色が一番薄いとかコメントされているが、
1996年、逆に真っ黒なブラックウイスキー、ロッホデューを生産。

<テイスティング>
香:大豆、醤油、
味:アタックマイルド、モラセス、甘味、塩味、苦味、黒糖、
  タンニン舌に張り付く、麦わら、広がり少ない、余韻短い、タンニン



しっかし面白いお酒がたくさんありますねー

体内アルコール度数的にはまだまだ飲める感じだったのですが、
地下鉄最終のお時間となりましたのでこれにて終了

もっとさくさく飲めばいいんでしょうけど、
走るバーテンダー中河さんとのマラソンバカトークに花が咲いちゃって(笑)

あと1~2回で目標達成できるかな・・・なんとか4月中に
またお願いします




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