大吟醸 雑賀(さいか) 生詰
株式会社・九重雑賀 和歌山県
雑賀はお酢も作っているんですが、
そのお酢も日本酒もウチのバイト先で使っていて、
どちらもおいしいなあと思ってて、
この各都道府県のお酒シリーズはじめるとき、
和歌山は雑賀と決めてました。
明治41年1月に食酢の製造を始め、
より良い酢を製造するために原材料にもこだわり、
酢の主原料である酒粕を得る清酒醸造も昭和9年より始めた蔵。
使用米:山田錦
精米歩合:麹米45% 掛米50%
日本酒度:+5
酸度:1.3
alc.:16~17度
<テイスティング>
外観:ほぼ無色透明 艶あり 粘性低め
香り:メロン 金柑 alc.
味わい:アルコールの強さでかなりシャープなアタック。
テクスチャーはさらりとしている。
さらりとした甘みを短く感じ、酸味も穏やかで控えめ。
強いアルコールが口内を支配している。
きりりとした苦味とやや軟口蓋に張り付くような渋みもある。
軽やかな米由来の旨みがある。
フレーバーもアルコールの強さに支配されているが、
そのなかにもメロンのような香りが微かに感じられる。
余韻は中等度の長さで、アルコールと軽い渋みの中に
微かに米の旨みも残り最後は柔らかいフィニッシュを迎える。
サンプルの特徴:
かなりアルコールが強く感じ、
爽やかに飲めるお酒ではあるが、
香りも味わいもフルーティさを持ち、
米の旨みも感じられる。
宗主の要素も持つ薫酒として位置づけ、
食事の前半~中盤に提供したい。
適したシーン:初夏から秋口まで、暑い時期に爽やかに飲用したい。
フルーティな印象もあるが、
アルコールが強くサラリと飲めることから
若い男性に好まれる酒質ではないか。
爽やかさを生かしてシーン設定したい。
夏の日のカジュアルなガーデンパーティや、
インドアであればカジュアルなレストランで
前菜から食事の中盤に軽めの料理とあわせたい。
適した温度:5~10℃
爽やかさを生かすことができる温度で提供したい。
アルコールが強いので冷たい温度で引き締め、
アルコールの広がりを押さえたい。
フルーティな香りは結構しっかりしているので
冷やしてもさほど弱まらないと思われる。
適した器:冷たい温度での提供なので
温度が上がらないうちに飲みきれるように小ぶりの器で。
冷たい温度でも香りが広がりやすいようにラッパ型の器で。
爽やかさからガラスの器が良いと思われる。
相性の良い料理のイメージ:
アルコールが強めだが爽やかでさらりと飲める酒質。
余り味付けが濃いものや脂濃いものでなければ
広いジャンルの料理と合わせられると思われる。
どちらかというと料理の前半に提供したい。
爽やかさを引き立てる料理であればなお良い。
薬味を使った料理とも。
ドライなのでややクセのある魚介でも合わせられる。
和食:アジのたたき、そば、イカの刺身、焼きナス
洋食:エスカベッシュ、イカ墨のリゾット
中華:餃子、麻辣豆腐、イカとセロリの炒め
つぶやき
ひとつ前に飲んだ松の司と似たコメントになってしまった
同じ大吟醸だからしょうがないか
私が前に飲んだ雑賀は純米だったのか、
もっとまろやかだった気がする。
これ、通販で届いたときに常温で届いたし、
大吟醸で醸造アルコール入ってるから何気に常温で放置してたんですが、
裏見たら「生詰め」って書いてあってびっくり!
冷蔵庫にしまって置けばよかった
猛暑の中ひと月くらい置いちゃったしなあ・・・。
ほんとはもっとおいしかったのかなあ
人気銘柄だからなかなか四合瓶見つけられないんですが
また買って飲みたいです
和歌山県には他に
黒牛
という銘柄があります。