Ma Vie Quotidienne

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メドックシリーズ シャトー・オー・バタイエ 2001

2010-04-26 21:16:11 | Wine



Chateau Haut Batailley 2001

ポイヤックの5級シャトー。

シャトー・オー・バタイエといえば、
似た名前でバタイエがお隣にありますが、
この2つのシャトーはもともと1つの畑でした。

もともとは
ボルドーの大ネゴシアン、ゲスティエ家の所有するシャトーで、
その当時から評価は格付け以上とされていました。

1929年にボリー家のものになり、
2人の兄弟に分割されました。
そうしてバタイエとオー・バタイエという2つのシャトーが
誕生することになりました。

のちにバタイエを継いだ娘がカステジャ家へ嫁いだので、
バタイエはカステジャ家のボリー・マヌー社で
管理するようになりました。

オー・バタイエは
南の一部が分割されたわずか20haの小さな葡萄畑で、
シャトー・デュクリュ・ボーカイユのボリー家が管理しています。
ボリー家は
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストのオーナーでもあります。

バタイエとオー・バタイエはポーイヤックの中堅シャトー的存在ですが、
昔からバタイエの方が高く評価されていたようです。
もともと1つの畑だったので2つのバタイエは同じ酒質に思われますが、
実際のところ、
バタイエはポイヤックのスタイル、
オー・バタイエはサン・ジュリアンのスタイルといわれています。

シャトー・オー・バタイエは自体のシャトーはなく、
このため以前はシャトー・オー・バタイエのワインも
デュクリュ・ボーカイユで作っていました。
現在では醸造は
ラ・クロンヌ(ポイヤック村:クリュ・ブルジョワ級)にて
行われています。
そこでは最新の設備が完備されており、
熟成や瓶詰めまで全て増設され、
より一層の素晴らしいワインを作り出すようになりました。

作付面積:カベルネ・ソーヴィニョン65%、
     メルロ25%、カベルネ・フラン10%


<テイスティング>
色 エッジはややオレンジがかったガーネット
  中央はガーネット
  透明度低い 粘性高い
香 カシス インク ミント 青野菜
味 アタックはシャープ カシス スパイス
  すぐに収斂性の高いタンニンが広がる。口内に張り付かない。
  酸味は中~高め
  カカオ ドライフルーツ
  alc.13%くらいか 
  翌日にはドライフルーツ感が強くなる
  余韻中等度の長さ カシス やや苦味
アッサンブラージュ予測 CS60% Me25% CF10% PV5%
アッサンブラージュ正解 不明
alc.正解 13%

作付面積から、
混醸比率の予測は当たりに近いのではないかと思われます。

少し酸味が強いので全体的にばらついてる感じがします。
カベルネ系の青い感じが強いのも
「ん~うまっ!」といえない一因です。

ヴィンテージによるのかな・・・・。