もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

そんな夏。

2013-07-21 23:18:24 | Weblog
遅番で帰宅してけど、なんかやに涼しい。朝もそんな暑くなかった。日中は気温が上がったけど夕方には落ち着いた。

道路を歩いてても焼けそうな熱気を感じない。油断してると猛暑をぶり返すから要注意かもね。後は雨量が少ないので、適度に降ってくれれば良いんだけどね。

節水になったら大変だもん。こう言う時に雨乞(あまご)いをすれば良いのに。

今日、CLUB CITTA'川崎でオジサマ専科のイベントやったとの事です。オジサマ専科総選挙と言うものをやったそうです。

イベントでオジサマ専科総選挙の結果発表をしたらしい。何の企画はもぐ菜はわかんないよ。後日、オジサマ専科オフィシャルサイトで、発表あるのを楽しみにして待つ。

譲治しゃんになんか脈あると良いですな。それ期待しちゃうぞ。

夏のフェスティバル。

2013-07-20 22:27:50 | Weblog
近所の商店街で一年に一度開催されるお祭り。シャッター商店街よりもは幾分かは少しまだ存命してます。

毎年のささやかながらのお楽しみ。毎年、運が良いので早番でお祭りに参加してます。今年も参加して来た。

得に珍しい物はないけど、お祭りの雰囲気が楽しい。今日は薄雲でしたので、お祭りで遊ぶには良かった。夏だっと言うのに夜になると涼しい。

昨日も空を見て思ったんだけどさ。もう秋空みたいな気がしてきたよ。月を見たけど、どことなく秋みたいな月な気がした。

これから連続連日連夜の猛暑になるかも知れないので、なんとも言えないけどね。思ったよりも秋が早い様な気もする。

極端に猛暑とやに涼しい気温を繰り返しそうで心配。不安定で落ち着かない。昨日と今日で天気と気温ががらりと変わりそうな予感がする。

ネットと言う娯楽。

2013-07-19 21:57:44 | Weblog
始めはダラダラしてたけど、本格的にYouTubeで観たい動画を検索したらワラワラと出て来た。Fate/staynightの動画を観たよ。

綺礼の愉悦な大人の色香(いろか)がとてつもなく出まくりで驚いた。英雄王との10年間であーも成長するとは!!

第四次聖杯戦争の時は、もっさりしてたのに。聖杯の泥を浴びると物凄く色々とパワーアップしちゃうんだね。

桜ちゃんルートのHeaven's Feelがやっぱ良いね。綺礼のラスボスである理由もちゃんとしてる。アニメはセイバールートで楽しいけど、綺礼のラスボス感が非常に半減して腑抜(ふぬ)けでした。

だってさアニメ版だっと、令呪を完全に消費してないよね。もしかして、士郎と戦いながら令呪を完全に消費させたのかな??

それが気になった。あの綺礼が、あっさり倒されるなんてつまんない。

Fate/staynightの再映像化は桜ちゃんルートでHeaven's Feelを希望です。 桜ちゃんの魅力が爆発してる。

弟がなんだかんだ言ってPSVITA手放さないし。遊んでるなら手放せないって言えよ。

のんびりとね。

2013-07-18 20:25:04 | Weblog
短編だけど久しぶりに小説をカキして更新したら一安心した。 カキしてる時って必死なの。余裕あれば良いんだけど、もがもがとカキ進んでる。

予定締め切りと更新日が押したからさ。告知もままならず、終わりが綺礼にまとまらず苦心した。脳内のBLちょいエロを文章化したので、ほんと得に深い意味はない。

言時に飢えて暴走したのです。自作だけどカキ出来て良かった。他の方がカキした素敵な言時を読んでみたいな。もぐ菜に恵んでくだいませ。

Fate/staynightの再映像化の続報ないね。アニメ雑誌に続報が載るかな?? それが気になる。マーボエロ神父と金ピカ慢心(まんしん)王の大活躍を楽しみにしてる。

そうやってズルズルと。

2013-07-17 22:05:48 | Weblog
Fate/Zero The Adventureの配信まだみたい。まさに予定は未定www いつなったら配信の目通しが着くのだろう。

8月目前の日に今秋に配信とか言うのかな。そしてリピートしそう。11月が終わるぐらいに、来年の1月に配信延期とかなりそう。

ムリなら早くムリって言えば言いのに。デバッグが終わらんのかな??綺礼ちゃんの出番が増えるなら許そう。

相変わらず何も音沙汰(さだ)がないトップページ。やる気ないのかな?? 今月もムリそうな予感して来た。

そうやって延期ばかりしてると忘れらちゃうのに。それが心配。

2013年 腐女子の暑中お見舞い 後書き。

2013-07-16 21:15:51 | 腐女子の御伴
どうも、もぐ菜です。お楽しみいただけましたか??今年はFate/Zeroで腐女子の暑中お見舞いをカキしてみました。脳内でフツフツとした妄想を文章化です。

乙女ロードでFate/Zeroの薄い本を購入したけど、言時の薄い本だけが見つからなかった。他のカップリングの薄い本は購入出来て、どれもこれも大満足でしたよ。

素敵な言時を読みたいなと思いつつ、ネットで検索してみたけど見つからない。妄想だけが激しく煮詰まる。

頭の中で言時が離れない。ダメだもう限界だワタシ!! ゆっくりと自分が思う言時をカキ始めました。


BLと言いながら性欲ではない、理由で抱くと言うのがこれまたね。言峰いわく自己義務と云う理由での行為でした。

大好きで抱くのではなく欝(うっ)すらした奥底に、見え隠れする己に対しての自問(じもん)自答(じとう)をする言峰でした。

ギルガメッシュは自分が用意した、お酒で言峰が前後不覚になりつつ教会に戻って来たら遊ぼうと思ってワクワクして待ってた。

時臣師はキレイさっぱりと、忘れてるので問題はないです。あれで時臣師が覚えてたら憤死(ふんし)もんですわ。


最後の話しが綺礼にまとまって安心した。ギルガメッシュ様ありがとう。ほんとうは時臣師の屋敷から帰宅の場面で完結する構成でした。

気がついたらギルガメッシュが出て来てしまった。うーなかなかね。Fate/Zeroでの話しの時系列の設定で言うと時臣師が、ギルガメッシュを聖遺物(いぶつ)で召喚して葵さんと凛ちゃんが隣町へ避難したぐらい。

それから数日後で聖杯戦争が始まってこれからって時の出来事になる。

愉悦前のいたいけな神父様なんです。 悩んでるけど誰にも言えず悶絶(もんぜつ)して、必死になって窮屈な型に自分自身を押し込んでなんとか生活してる。

そんなこんなで、ギルガメッシュが言峰に大接近しちゃう。まさに禁じられた遊戯(ゆうぎ)です。聖杯戦争の勝者は自分であるし、結論は見えてる。うふふ、まさに慢心(まんしん)ですわね。

時臣師の采配(さいはい)の失態(しったい)が次々に招く失策(しっさく)。ギルガメッシュは言峰から聞き捨てならない事を聞き、時臣師に見切りをつける決断を下した。

はっきり言えば本当は非常に相性が悪い。時臣師が建前でギルガメッシュに接してるから、セイバー陣営よりもたちが悪い。

セイバーなんて終始、切嗣に完全に無視され空気扱い。健気(けなげ)なセイバーはそんな切嗣に必死に向き合おうとしてるのに、戦闘人員にカウントされず忘れられたりと。

時臣師の無意識の魔術師としての奢(おご)りがギルガメッシュには気に入らなかったのでしょう。偽りの家臣(かしん)は不要。

そんな時に言峰と巡り出逢う。相性バッチリ!!ギルガメッシュは結論に達するには、パートナーを変える必要があった。

心身を赦(ゆる)す関係を持つパートナーを望み欲した。

ともぐ菜は思ってます。言ギルを単純に裏切りとか言いたくないんだ。時臣師の戦いは確かに歯痒い。物語の展開はそうだからしょうがないけどさ。

もし、ギルガメッシュが喜ぶ望む戦いを時臣師がしてたら、言峰をNTRしなかったのかな?? それが気になる。


今回は次に飛ぶリンク貼ってません。スマフォでブラウズしてる方が多くなってると思う。タブレットも普及して便利な世の中になりました。PCユーザーの方もいらしゃるはず。

リンクを貼ってたのはガラパコスケータイでブログをブラウズをすると、一つの記事を何個にも分けて飛び飛びでブラウズしてたので読み終えると戻るボタンを何度も押してでトップページに戻る必要があった。そのつどに記事を選んでまたブラウズすると言う作業が大変でした。
それで次の記事を読みやすくする為に、次の記事のリンクを貼ってました。リンク貼らない分だけ、気の済むだけカキ出来ました。それも大満足でした。

最後まで読んでくれてありがとう。それが1番嬉しいです。暑いので体調には気をつけくださいね。

Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時 完結

2013-07-15 07:53:51 | 腐女子の御伴
※この小説はFate/Zeroの設定を基に、二次創作(夢小説)として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。



*腐はムリな方は回れ右*



         2013年 腐女子の暑中お見舞い マーボ豆腐と金ピカでびみょ~なBL  『愛しき共謀(きょうぼう)者 完結』






言峰が私室に戻って来ると、ワインの空(あ)き瓶が床に何本も散乱(さんらん)しておりギルガメッシュの気配(けはい)がしない。

騒ぐだけ騒ぎ立てて帰った様子だった。散乱(さんらん)したワインの空(あ)き瓶を片付ける事にした。



私室の片付けを終えると、一息をやっとつけた。昨日の晩から今日の夕方まで師である時臣と、そのサーヴァントであるギルガメッシュにいいように振り回された。

さすがに腹が空(す)いた。 何か作ろうと考えてると、身体の廻りに金の霧が渦巻きまばゆく光を放つ。まさかと思うと、その通りの人物が実体化した。

「遅いぞ、綺礼。」

と、ギルガメッシュは言うが楽しい愛玩具(あいがんぐ)が、見つかり遊ぶ気満々で実に楽しいそうである。

「…‥」

言峰は横目でちらりと実態化した英雄王を無言で見ただけで、黙々と私室の清掃を始めた。

「綺礼!! 王である、我を無視するとは、貴様は──── この痴れ者が!!」

ギルガメッシュが何を言おうと聞こえてない、言峰は魔術を行使(こうし)し耳を塞いで居た。

ギルガメッシュはふて腐れて機嫌悪くソファーに魔力で、言峰を押し付けて無理矢理座らせてその上に自分が膝で乗り上げた。

ギルガメッシュは綺礼の鼻先に、顔をまじかに近づけた。その瞳は怒りで充ちてるのではなく、綺礼に何か見出(みい)だそうとする瞳だった。

ギルガメッシュの息がかかる距離で、余りに真剣な眼差しで食い入る様に自分を見つめたので耳栓の魔術を解除した。

「綺礼、貴様は、今までそう生きて来たのだな。だからこそ、収集した酒の味も知らんのだろ。」

「あぁ、そうだ。お前には、関係ない。まったく邪魔だ、そこを退(ど)け。」

ギルガメッシュは自分の質問に対して、苛立つ綺礼を敏感に感じとり笑う。

「貴様は、まるで何も知らぬ赤子の様だな。関係ないだっと?? 笑止!! 我から視線を反(そ)らすな。こうまでしないと、王の声が聞こえぬか。」

ギルガメッシュの瞳を見つめれば見つめる程に綺礼は、言い訳がましい思考(しこう)が脳内をグルグルと巡る。開き直るしか方法がない

「だからなんだ。私はそう言う生き物。」

「だからこそ貴様に、令呪が与えられと思わんか??」

言峰はギルガメッシュの言葉を聞き目を見開き驚く。そんな言峰の態度に満足し、ギルガメッシュは言峰の口元に自分の唇(くちびる)を寄せた。

「貴様が奉信する、神はお前の業(ごう)の深さを知らない。向き合ってもくれず、知ろうとしない。お前を知れるのは、我だけだ。時臣を抱き、何か燻(くすぶ)らなかったか??性欲ではない何かを。」

言峰は瞳をつぶりギルガメッシュから顔を反(そ)らそうとして動揺を隠そうとした。

言峰の耳元で愛おしく優しくギルガメッシュが囁(ささや)く。



我は貴様が望むモノを与えられる、唯一無二の存在であり、お前は我の寵愛(ちょうあい)を享受(きょうじゅ)されるのが相応(ふさわ)しい。



言峰の唇(くちびる)にギルガメッシュは接吻(せっぷん)を落とし、首筋に甘噛みをし金の霧となり完全に気配(けはい)を消し言峰の私室から去って行った。

ギルガメッシュが膝上から居なくなっても、ギルガメッシュに支配されてる様で身動きが取れない。

言峰は無意識に唇(くちびる)を強くはむと、微量のワインを味わった。




            それは、初めて知る蜜の味。



その蜜の秘密を暴き思うがままに貪(むさぼ)り喰らい尽(つ)くしたいと思う自分と、それ制止する自分に戸惑う。

手の甲を見つめると、令呪が浮かび上がり熱を帯びじりじりと言峰にその存在を知らしめた。



        Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時 完



2013年 腐女子の暑中お見舞い申し上げます。 御愛読ありがとうございました♪

Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時(9)

2013-07-15 07:53:29 | 腐女子の御伴
※この小説はFate/Zeroの設定を基に、二次創作(夢小説)として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。



*腐はムリな方は回れ右*



         2013年 腐女子の暑中お見舞い マーボ豆腐と金ピカでびみょ~なBL  『昼顔の蔦(つた) (9)』






ギルガメッシュは私服姿で、ゆったりとした態度。酔いが廻り上機嫌な表情で瞳を細めて、言峰を手招きし自らの元に呼び寄せた。


時臣を相手にする時も、この様に機嫌が良ければいいのにと思い言峰は複雑である。自分が居る時の時臣に対してのギルガメッシュの横暴(おうぼう)な態度。

ソファーから上半身を起こすと、ギルガメッシュはぐいっと言峰の身体を引っ張り自分の身体の上に倒れ込ませる。

ギルガメッシュの高い鼻がぴくりと動き匂いを嗅(か)いでいる。その直後にギルガメッシュの表情が一変した。

深紅の瞳が大きく見開き怒りの色が伺(うかが)えた。言峰は何が何だか分からずただギルガメッシュを見つめた。

「あの男め!! 我より、先に綺礼に手を出すとはな。この臭いは───── あぁ、虫ずが走る!!あヤツめ綺礼に自分の、臭いを纏(まと)わせるとは万事死罪に値(あたい)する。綺礼、湯浴びをしてまいれ。」


「湯浴びだっと?? 昨日の晩は遠坂家で床(とこ)を借りたので、下着は変えられなかったがシャワーは浴びたさ。そうだろうな、さぞや臭うだろ雑種だからな。」

言峰はくくっと楽しげに笑う。 ギルガメッシュは形の良い眉毛を吊り上げ腹立ちげに言う。

「王の腹に玉(ぎょく)したのを、赦(ゆる)しのただぞ。その意味が分からぬか??」

聖遺物(いぶつ)で召喚されて以来から、ギルガメッシュは言峰に興味津々(しんしん)であった。とうとう言峰の元にお忍(しの)びで遊興(ゆうきょう)に来てしまった。

言峰は思う、つっけんどうな態度で英雄王を帰すと、時臣に狂暴な八つ当たりを食らわすだろうと。

致しかない─── 英雄王のご希望に添うのが、1番の得策であると言峰は結論に達したのであった。それもまた一つの、自己義務と。

「王の中の王よ、手をお離し戴(いただ)けますか。」

「綺礼、貴様に、我の名を呼ぶのを赦(ゆる)そう。さぁ、早く、湯浴びをしてまいれ。」

言峰はギルガメッシュの身体から立ち上がると、恭(うやうや)しく跪(ひざま)づき、深々と頭(こうべ)を下げた。

「綺礼、我の言う言葉が分からぬか?? その様な、形だけの忠義など要(い)らんわ!!さっさと、湯浴びに行け!!」


床に跪(ひざま)づいた言峰の頭上から、英雄王の不機嫌な声音(こわね)が降って来た。それを聞き言峰は何だか大声を出して笑いたくなったが、心中でぐっと堪(こら)えて床から立ち上がって室内のクローゼットへ。

クローゼットから着替えと下着を取り出し浴室に向かうので、私室の扉のノブを掴もうとした時に背後から声を掛けられた。

「あの酒で酔わぬか。」

「やはりな、お前の仕業(しわざ)か。酒に小細工で媚薬を、仕込ませて何がしたかった??」

「媚薬を仕込むとは聞き捨てならん。あの酒は飲むと幻惑(げんわく)を見て夢うつつとなり、前後の記憶が不覚になる。綺礼、貴様は飲んだのか??」

「飲んだが、何も変わらん。」



言峰は浴室へ。




脱衣所で衣服と下着を脱ぎ浴室に入った。

いつもなら、シャワーで全てを済ますが今日は浴槽に湯をはった。


シャワーを浴びながら言峰は思う。

ギルガメッシュが時臣の匂いを、あぁまでも毛嫌いするとはな。


言峰からすると時臣の匂いは世俗(せぞく)離れした、匂いで香水の類(たぐい)ではない。一般人にはきっと、それは美しい気高い香りと言うだろう。

Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時(8)

2013-07-15 07:53:08 | 腐女子の御伴
※この小説はFate/Zeroの設定を基に、二次創作(夢小説)として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。



*腐はムリな方は回れ右*



         2013年 腐女子の暑中お見舞い マーボ豆腐とワインでびみょ~なBL  『つかの間の羽休め (8)』






時臣は食事を終えると、いつもの様に地下室の魔術工房に降りて行った。言峰はその様子を見て、いつもの時臣に戻れた事を安心した。

英雄王の思うままの策略(さくりゃく)に自(みずか)ら嵌(は)まり、自己の義務で時臣を抱いた事は悔いてはない。

英雄王はけして無意味な事をしない。何が意味が隠されているはずと言峰はそう結論を下した。


時臣は出された物は残さず食べたので食欲もあり言峰は安心した。メイン厨房(ちゅうぼう)で食事の後片付けを終えた。

言峰も地下室の魔術工房へ。



時臣は精悍(せいかん)な顔つきで、いつもの気高く美しい瞳。デスクチェアーに深く座り足を組んでる姿なのに実に優雅が栄(は)える。

「君は段取りと手際が素晴らしい程に良い。早かったね。妻の後片付けは、こんなにも早くはないのだよ。」

「いえ、大変遅くなってしまいました。葵殿はきっと色々な、事細かな雑務をされるのでしょう。」

「葵にそう伝えておくよ。」

差し当たりのない日常的な会話をし、時臣は終始温厚な表情だった。今は魔術師としての遠坂時臣ではなく、独(ひと)りの夫であり父親で在(あ)りたいのだろうと言峰は思った。


言峰がそう思った矢先に、時臣は真剣な眼差(まなざ)しで言峰を見つめた。


「君が女性であったなら、君を妻として娶(めと)った事だろう。葵の母胎は魔術師を産むには実に優秀であった。が、彼女は魔術師ではない。」

「何の悪いご冗談で、ございましょうか?? 我が師よ。私は葵殿と同じく、魔術師ではございません。」

「冗談ではない。私は自分の意見を述べたまでの話しだ。私は凛が次期、遠坂家の当主になるまでの短い間の当主に過ぎない。あの子に、潜在する魔術師としての才能は親である私でさえも驚いてる。私を、たやすく超える存在になるだろう。私には共に、聖杯戦争に参戦出来るパートナーが必要だったのかも知れない。」

「ご息女は我が師と葵殿が共に、存在したから誕生したのです。どうされたのですか?? その様な弱気では困ります。」

「そうだな。少々、君を困らしてしまったね。私の気持ちを君に知って貰いたかったのだ。では本題に入ろう、今後の陣営戦略だっが。」


「連日連夜、児童達の連続失踪と、立て続けに冬木市内で多発している、無差別一家虐殺事件をアサシンに調べさせたのですが─────」


「その事件の事で、嫌な予感がするのだ。」



アサシンが調べて来た事を全て、時臣に報告を済ませて言峰は教会へ帰途(きと)に着いた。


見上げると陽は傾いており、どれだけ遠坂家の屋敷に拘束(こうそく)されて居たのか時間を確認しなくってもおおよそは分かる。


平和な光景の閑静(かんせい)な住宅街は、聖杯戦争前と何も変わらないがピリピリとした雰囲で張り詰めているのを感じた。



(現代の世で、聖杯戦争とはな。それも今回は、聖杯を望む者同士の戦いではなく、派手に事件を起こし廻ってる輩(やから)も居る。何故(なぜ)、私が聖杯に招かれたのだろうと。)



時臣の采配(さいはい)が問われる。実戦経験のない、時臣を考慮したからこその布陣(ふじん)。言峰は馴染む事ない街並みを突き切った。



教会に帰宅し、礼拝堂で祈りを捧げた。教会敷地内の居住区である自分の私室へ。


部屋に入ると強く飲み込まれそうな魔力が、言峰に纏(まと)わり付く。ソファーには退屈に飽きた我が物顔で、英雄王ギルガメッシュが私服姿で寝そべって居た。

「遅いではないか、綺礼。疲れて居るが、実に晴れ晴れしい顔つきだな。そうか、貴様には効かなかったのか。我は茶番劇の観賞を、愉(たの)しみにしておったのだぞ。」

ギルガメッシュを鋭い険(けん)を含む瞳で睨む言峰。そんな言峰を、もし一般人が見たら、その場で倒れ込むぐらいの睨みには殺傷力がある。

ギルガメッシュは、ソファーに寝そべりワイングラス越しに言峰を見つめご機嫌に笑う。

「貴様の酒蔵は実に良い物だ。褒めて遣わそう。どの酒も、我、好みで美味(びみ)であった。近行(ちこう)寄れ、雑種。」

言峰は怒りよりも呆(あ)れ返りの境地。床に転がる大量の空になったワイン瓶を避けながら、私室の扉の前からギルガメッシュが寝そべってるソファーへ近寄った。

Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時(7)

2013-07-15 07:52:31 | 腐女子の御伴
※この小説はFate/Zeroの設定を基に、二次創作(夢小説)として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。



*腐はムリな方は回れ右*



         2013年 腐女子の暑中お見舞い マーボ豆腐とワインでびみょ~なBL  『静穏(せいおん)と不穏(ふおん)の間に (7)』






夫妻のベッドルームに時臣を寝かしつけ、羽毛シュレープを掛けた。

「それでは、ごゆっくりとお休みください。まだ、聖杯戦争が始まったばかりで、長期戦になる模様です。だからこそ、鋭気を養うのも一つの戦略。」

言峰はそう時臣に言うと、ベッドルームから去ろうとする。時臣は言峰を引き止めた。


「綺礼、私の傍(かたわ)らに居てはくれないか。夢魔が私を狙って居る。」

床に跪(ひざま)づき綺礼は時臣のベッドに寄り添う。

時臣はベッドに身体を横たえて、綺礼を見つめて手をギュッと握り放さない。

「夢魔?? 我が師よ、貴方(あなた)ほどの魔術師が、何を一体怖れるのですか。夢魔が何をしたと言うのです??」

「夢魔に怯える憐(あわ)れな者に、どうか神の深き慈悲(じひ)を。」

神の慈悲(じひ)と言う言葉を出されては言峰は抵抗が出来ない。そして言峰は心中で思う。



(それは神の慈悲(じひ)ではない、それは私の自己義務だ。憐(あわ)れな魔術師を狙う、その夢魔は、この私だっと言うのに。)


「私に出来る範囲内で、貴方をお守り致しましょう。どうぞ、何なりと。」

「神の深き慈悲(じひ)を心から感謝を。どうか、私を抱きしめてくださる様に乞(こ)います。」

無言で言峰は頷き、躊躇(ためら)う事なく時臣の添い寝を承諾(しょうだく)した。


言峰がベッドに上がり時臣の隣に身体を横たえ、時臣の身体を両腕で抱きしめた。

時臣は安心した様で規則正しい寝息が聞こえた。


言峰は心の深遠(しんえん)の淵(ふち)で、何かが疼(うず)き自身の胸が高鳴るが、それをどう形容したら良いのか分からない。その感情を持て余す。



時臣も熟睡したらしく、言峰の身体から手が離れた。そそっと素早く言峰は身体を動かし、ベッドの端に身体を進ませて降りた。

部屋の片隅に一人掛け用のソファーが置いてあったので、言峰はそれに腰掛けた。ため息に似た深呼吸をし、カソックの裏ポケットからコンパクト判の聖書を取り出し読書を始めた。



それから2時間が経(た)った。



時臣が目を覚ますと言峰はソファーから立ち上がり、ベッドに近づいて来て床に跪(ひざま)づく。

「ご気分は落ち着かれましたか?? 私は朝食の用意を致しますが、宜しいでしょか。」

時臣はベッドから上半身を起こし、言峰を見つめた。

「すまないが、朝食の用意を宜しく頼む。私はシャワーを浴びてから、朝食を頂こう。」

「私の様な武骨者が作る、料理なので期待はしないでください。では、失礼致します。」

言峰は床から立ち上がり時臣に一礼をし、ベッドルームから去って行った。

時臣はベッドから降りて、ルームシューズを履きバスルームへ。



何だかんで時刻は11時で、朝食にしては遅く昼食にはやや早い時間。


ダイニングで昼食を用意してる言峰の姿に、時臣は少々驚いた。カソックの上に真っ白い裾の長いメイドエプロンをして、素早く手慣れた動作で作業をしてる。




「綺礼、その、エプロンは……」

「厨房(ちゅうぼう)に掛けてあったので、エプロンを拝借致しました。」

カソック姿の言峰に何とも不似合いなメイドエプロンで、予想を超える姿を見るとは思わなかった。言峰は本人はメイドエプロンと言う事は、得に気にしておらず何も感じてない。

広く大きなテーブルには、きちんとテーブルマナーに則(のっと)ってクロスにナプキンとシルバーが用意されてあった。

言峰はテーブルの椅子を引くと、時臣はその椅子に座った。



テーブルには温野菜のバーニャカウダソースとスープに 彩(いろど)りとりのフルーツがカットされてガラスの器に丁寧に盛り付けられていた。

「ただいま、リゾットをお持ち致します。」

「君が作る料理が楽しみだよ。」

隣に居る言峰を見つめ、時臣が穏やかに言う。

言峰は時臣の返事を聞きくと、厨房(ちゅうぼう)に向かう。


言峰が食事用のワゴンにリゾットとティーコジーとティーカップとティーの小物を乗せて持って来たが、メイドエプロンは着用してなかった。そんな言峰に時臣は言う。

「綺礼、エプロンを外したんだね。とてもお似合いだった。」

「料理を作る時にエプロンが、必要だっただけの話しです。美しい乙女の姿であれば良いのですが、私の様な武骨な男のエプロン姿などは興ざめでございましょうに。」

言峰はそう言いながら、時臣が座るテーブルの前にリゾットを置いた。