もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

熱海で過ごす腐な夕べ。

2009-10-29 21:56:21 | 腐女子の御伴
熱海にたっぷりと癒されました。熱海最高゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜ で、眩惑をカキカキしてみたりしました。

眩惑 (32)の事でお知らせ、余りにも誤字脱字多くびみょ~に加筆をしましたのでお暇がある時にお読みなってくださると嬉しいです。

御堂部長さんのツンデレはご満足戴けましたでしょうか?? この後、悩んでるのワタシ。このままびみょ~なベッドシーンにするか、それとも事が済みまして初めて2人で朝を迎えるシーンか…‥

苦手なんだもん、ベッドシーン…‥ もぐ菜は文章能力が著しく低いから期待させてしまっては悪いし(;ω;) びみょ~な言い回しならもぐ菜は1番に慣れるよ。

うーん、なので更新は避けては通れない腐の道ですねん。

眩惑 (32) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-29 20:32:36 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。






         眩惑 (32)



霧島はこの場で御堂を押し倒したく思ったが、御堂はワインを飲んだだけで夕食も済ませてもないので霧島は唇づけを止め御堂から身体を離す。

「霧島…‥??」

不意に霧島が行為を止めて身体を離したので御堂は霧島を見つめる。霧島はニコリと笑い御堂に話しかけた。

「私がした事が孝典様は、まだ、夕食がお済みでございませんでしたね。」

「霧島、私は夕食は要らん。どう言うつもりだ、お前はこんな状態にして私を放り出す気か??」

御堂はそう言うとぷいとそっぽを向くが、その顔は照れて赤らめているのが良く分かる。霧島は御堂の顔に手を添えて自分の方に御堂を向かせる。

「失礼致しました。孝典様のご希望を伺わずに、物事を進め様としてしまいましたね。」

「私をお前の部屋に連れて行け。」

「はい、仰せのままに。」

ダイニングテーブルの椅子に座っている御堂を霧島は抱きかかえて霧島は自室へ向かう自室の扉を開けて照明をつけて御堂を下ろしベッドに座らせる。霧島は御堂のスーツの上着を脱がしネクタイを外し持ちクローゼットに向かいクローゼットを開けてハンガーに掛ける。


クローゼットから御堂元へ、御堂をベッドに横たわらせる。

御堂は霧島の部屋を見渡す。

「何もない部屋だな、閑散として淋しげでお前の心の様な部屋だ。」

ベッドの他には書棚があるだけで本が大量に詰められているだけだった。

「…‥」

「ならば、その虚ろな空の心に私が住んでやる。」

「孝典様…私は‥」

そう言うと霧島はベッドに横になっている御堂に覆いかぶさり、霧島は御堂を抱きしめ唇づける御堂は霧島を抱きしめた。部屋には口唇が重なり合う湿った音だけが響き渡る。

霧島は身体を起こし自分が着ていたスーツの上着を脱ぎ捨てネクタイを外しワイシャツと下着を脱ぎ捨てる。霧島は引き締まった裸体を晒す。

「孝典様、私の総てを貴方にお捧げ致します。」

そう言うと御堂は上半身を起こし霧島の顔を愛しいげに優しく撫でる。

「何処にも行くな、ずっと私の傍に…」

「私は貴方の美しい瞳に恋焦がれ、貴方と言う深遠の海に沈み堕ちてしまいました。」

「誰にも渡さない、誰にも…‥総て私だけのモノだ。」

そう言うと霧島は御堂のワイシャツのボタンを丁寧に外し、ワイシャツを脱がせワイシャツをベッドの下に落とす。御堂をベッドに寝かせ御堂のズボンのベルトのバックルを外しズボンのファスナーを下ろし下着ごと脱がす。

「狡いぞ、お前も脱げ。」

「はい、その様に。」

霧島は自分のズボンのベルトのバックルを外そうとすると御堂も手を出す霧島は御堂のさせたい様にさせる。

御堂は霧島のズボンに手を添えて霧島の顔を見る。

「私がここまで手伝ってやったんだぞ??」

「光栄ですよ。」

霧島は自から下着とズボンを脱ぎ捨てるお互いに糸一本も身に纏っておらず、霧島はベッドサイドテーブルの置いてある照明のリモコンで部屋の照明を消す。

霧島は再び御堂に覆いかぶさり、御堂の顔を両手で包み込み語りかけた。御堂を見つめるその瞳は愛しいげである

「貴方とお会い出来て私は幸せでございます。」

「夏貴さんは自分が長くないと知り、私に遺言として契約書と道具を委ねた…‥ どうしてと思うか??」

「えぇ、孝典様が宜しければ、お教えくださいませ。」

「夏貴さんは、自分が亡くなった後の霧島が心配だったのだ。」

「私の心配とは??」

「霧島が淋しさの余り双子の姉である夏美さんを誘惑し、夏美さんを翻弄すると思ったそうだ。自分が亡くなり、お互いに淋しく哀しい思いで、霧島が夏美さんの心の隙間に忍び込む可能性を危惧したのだ。」

「えぇ、おっしゃる通り、夏美様は双子なので夏貴様の生き写しで私は淋しさの余りそう思い夏美様に近づこうとした矢先に…‥」

「夏貴さんから、遺言を托された私が現れた…‥そうだろ。」

「はい、さようです。私は貴方に救い出されたのでございます。」

御堂は瞳を閉じ霧島の耳元に口唇を寄せて囁く。



「我が御名の基に遵いし者に銘じる、我を守護し我に遵え‥さすれば我を与えよう。」



その言葉は静かに部屋に響き渡り消えて行く。それは、崇高な契約宣言でありお互いを縛り合い絆よりも強く貪欲までにお互いを求め結び合う。

「私は貴方に付き添い遵い、いつまでも何処までも、ご一緒でございます。」

「これで総て私のモノになった。夏貴さんの知らない霧島もだ。」

「えぇ、私は幼い夏貴様と出会ってから夏貴様の裸体を見る事と必要以外は指一本触れる事は許されておりませんでした。挙式の時だけでした。夏貴様のご意志は私に親愛なる友人としてお傍に居る様にと私にご命令を致しました。」

「夏貴さんから聞かされた時は私はびっくりしたが、私に彼女は幸せだったと…‥ 霧島と私が契約をしたらそう霧島に伝えて欲しいと伝言だ。」

霧島は御堂から夏貴のその言葉を聞き御堂の首筋に顔を埋めた。




眩惑 (33)

眩惑 (31) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-29 17:36:27 | 腐女子の御伴
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         眩惑 (31)



岩永は話しを続ける。

「合併の提案者はまず同業の自分の会社よりも格上の会社の中間職を、引き抜き今現在の職務よりも上の職務に就かせる事にしたの。大隈専務は社長に就任よ。始めは実を言うと御堂部長さんが欲しいと言われたんだけど断ったのよ。幾ら、新会社で重役に慣れると言ってもそんな賭け事をする人間はなかなか見つからなくって…どうしょうか困っていたのよ。貴方が言った通りに権力思考が強い方だから、お蔭さまで依頼に添えられたわ。」

「納得しましたよ。あんな強い魔力を社内に撒き散らしているから何をしているかっと思いました。噂を封じていたとは。」

「人事部も騒ぐし大隈専務なんてご覧の通りだからギリギリまで、記憶改ざんまでして黙らしておいたわ。大隈専務の退職に伴い、御堂部長が昇進されて専務取締役になりました。部長の後釜は佐伯君よ。」

御堂は隣に立って居る霧島を見上げて話す。

「と言う事だ、霧島。いつでも、霧島を私の元に戻せる権限は私にある。副主任ではなく私の片腕となる秘書としてだ。」

「孝典様…‥」

御堂と霧島はお互いしばし見つめ合っていると~ 岩永がわざと咳ばらいをすると2人は岩永が居た事を思い出し岩永を見る。

「祝杯にワインを、用意致しますね。」

「戴こう。」

そう言うと霧島はグラスとワインを取りにダイニングへ用意しに歩く、霧島はワインとワイングラスを用意してダイニングテーブルに戻って来た。

ダイニングテーブルの椅子に座っている御堂と岩永の前に霧島はワインとワイングラスを置き、ワインオープナーでワインのコルクを抜きワイングラスにワインを注ぐ。

御堂はワインが注がれたワイングラスを手で持ち霧島にワインについて尋ねる。

「このワインは??」

「はい、私は、ワインについては孝典様の様に熟知しておりませんのでワインの購入先の店員によるとシャトー・ヴィユー・リヴァロンの赤で1978年のものになります。原産国と地域はフランス・サンテミリオンで樹齢の長い葡萄の木で実った葡萄で作られ通常のワインをよりも手間隙を惜しむ事なく作られ、熟成環境にもこだわり作られたこのワインは奇跡のビンテージワインと言う呼ばれるものとのございます。」

「奇跡と呼ばれる程にその数は出回ってなく、よくぞ私の為に今まで眠りつづけていたと言う事か。ワイン好きなら飲んでみたいワインだ。」

「人間で偉いわ、美味しい物を作る情熱は凄い。私もワインの事は詳しくないですわ。」

「なら、霧島に私が指導してやろう。」

「光栄に存じます、楽しみにしておりますよ。」

御堂と岩永は手にしたワイングラスを目の高さに上げてお互いを見つめ合い…‥

「感謝とこれからに乾杯。」

御堂はそう言うとワイングラスを軽く廻しワインの長き眠りから、目覚めたばかりの匂いを瞳を閉じて堪能しワイングラスに口づけて一口含む御堂はワインの余韻を楽しんで居る。

岩永は御堂がした様に飲むが五感で味わう様なそぶりではなく、直感的に美味しく感じたらしく軽く飲み干す。

「何これ、凄くこのワイン美味しい…‥お代わりしても良い??」

御堂は目を開けて秒速で飲み干した、岩永を呆気に取られた表情で岩永を見る。霧島は苦笑いをし岩永のワイングラスにワインを注ぐ。

「今夜は、貴方の働きに敬意と感謝を篭めてお注ぎしましょう。どうぞ、召し上がれ。」

「霧島、こっちに来なさい。」

「はい。」

霧島は御堂の隣に来る。

「もっと近付け。」

そう言うと御堂は霧島のネクタイを片手でグイグイと引っ張り御堂は霧島と身体を密着させるとワイングラスを持ち御堂はワイングラスに口づけ一口含む。

岩永はきょとんとして御堂と霧島を見つめている。横に向いた御堂の目の前には中腰で立って居る霧島の顔があり、御堂は霧島のネクタイを思い切り引っ張り霧島は体勢を崩し御堂を抱きしめると御堂は霧島に唇づけて口移しで口に含んだワインを霧島に飲ませた。

御堂は片目を開けて霧島に言う…

「マナーがなってないぞ??」

「失礼致しました。孝典様、貴方を一滴も遺さず戴きましょう。」

そう言うと霧島は瞳を閉じて御堂に深く唇づけ御堂の首筋にも唇づけを落とし御堂の口からは色香を醸し出した喘ぎ声が溢れ出し…

岩永はワインを飲み干し鞄からポケットティッシュを出し口をつけたワイングラスを軽く拭い、拭いたティッシュを鞄に投げ入れて鞄を閉じて持ちテーブルの椅子から立ち上がる。

「明日の東京巡りはキャンセルで良いわよ??私の事は気にせず、今夜は夜通し飲み明かしてくださいませ。私は失礼致しますわ。」

そう言うと岩永は鞄を持ちスタスタと歩きダイニングから玄関に去って行く。霧島は岩永の捨て台詞を聞きながらも御堂に愛撫を与え続けた。




眩惑 (32)に続く。

実は熱海に居るのワタシ。

2009-10-29 07:11:21 | 腐女子の御伴
お金ないけど来てるよん。 あんまりにも仕事が過密で今月も来月みっしりで窒息しそうで息抜きに来たナリ。 夏貴さんの事をカキしてたら青い海も見たくなったんだ。

昨日、仕事が終わってから熱海に来たのんびりしたよ、心身疲労には温泉はイイねん。やっぱり、熱海は景色良いです。

今日は観光はしないでごろ寝して暇になったら浜辺でも散策する予定。

眩惑 (30) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-28 19:57:42 | 腐女子の御伴
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         眩惑 (30)



御堂の突如の来客騒動も落ち着き営業8課は和やかである。霧島はいつもの通りに業務を片付けて、今日は霧島のマンションに初めて御堂が来ると言うので支度をしようと思う霧島だった。

どんな料理を作るか考える料理を作るのは久しい。 岩永と明日は東京巡りをすると先週に約束したが、御堂と契約し遵う身となったので全ては御堂に委ねる。

霧島のご機嫌そうな表情を見て本多は霧島に尋ねる。

「霧島副主任さん、どうしたんですか??今日はなんか鼻唄でも歌いそうな感じがする。」

「えぇ、そんな気分なんですよ。私は。」

時刻は業務終了時間となり営業8課はいつもの如く一斉退社となり金曜の夜なので飲みに行く者同士賑やかに帰って行く。

霧島はデパートへ行き料理に使う道具や食材を購入し、マンションに帰宅を済ませる。料理をしても御堂を迎えに行く時間には有に間に合う。用事を済ませ霧島は御堂を迎えにMGNに行くと岩永も一緒だった。

「霧島さん、私もご一緒させて頂くわね。」

「孝典様が、宜しいかどうかですよ。」

「あぁ、構わん。来たいなら来なさい。」

霧島はぴったりと御堂に付き添い山手線の電車に乗り恵比寿に向かう夜の21時になるが車内は人が多い。

「所で岩永君は何処に住んでいる??」

「霧島さんのお隣りですわ。」

「ほぉ、主人が目を離すとそう悪さをするのか??」

「岩永が勝手に隣に越して来ただけですよ。」

そう会話して居ると恵比寿駅に着き3人は電車から降りてホームを歩き構内から改札口を出てマンションに向かう。

「久しく電車に乗った。私が電車に乗って通勤していたのはそんな無い。」

「私は朝の山手線がどうも、苦手ですわ。ほんと、通勤大戦争です。そう言えば、貴方はどうやって朝は通勤しているの??」

「えぇ、飛びながら移動するのですよ。朝の運動も兼ねて通勤してます。」

「そうなの、私には無理だわ。あぁ、どうしたら良いかな。」

霧島はセキュリティを解除しカードキーをスキャンし3人でマンションのエントランスに入る。御堂は初めて来るのでエントランスを興味津々と見ている。

「趣味が合うな。」

「私は、お腹空いたわ。今日はごちそうさまね。」

「霧島の自宅マンションまで来るのか…まぁ、今後の事が大事だ許そう。」

御堂はぽつりと呟く岩永は特に何も気にしてない。霧島には聞こえていて御堂に遵うので御堂が良いと言うならそう遵う。

エレベーターに乗りボタンを押して最上階へ。エレベーターは最上階のフロアーに着き降りて霧島の自宅マンションの玄関まで歩く。

霧島はセキュリティを解除しカードキーをスキャンをすると、ドアの鍵が解除されて霧島はドアノブを持ち開ける。

「孝典様、どうぞお入りください。」

「あぁ。」

そう言うと、御堂は靴を脱ぎ玄関を上がる。

「上がらせて頂きます。」

「どうぞ、帰るなら今ですよ??」

「…貴方の友人として、見届けるまでよ。」

岩永も同じく靴を脱ぎ玄関を上がりスリッパを履きダイニングへ向かう霧島はドアを閉めて靴を脱ぎ玄関を上がった。

ダイニングのテーブルには白いテーブルクロスが敷かれて、テーブルの真ん中には蒼い薔薇がガラスの花瓶に活けてあり飾られている。

霧島はダイニングテーブルの椅子を引くと御堂は椅子に座り前に軽く押す。岩永は自分で椅子を引き座る。

「良いのよ、私はオマケですから。」

「お食事になさいますか??」

「私は先に霧島に話したい事がある、その為に霧島のマンションに来た。ここなら安心だな、岩永君。」

「はい。」

霧島は御堂の隣に立って居て、御堂と岩永は向き合うように椅子に座って居る。

「私から、話そう。大隈専務が今月いっぱいで退職される事になった。」

「大隈専務が??権力思考がお強い方がまた如何様に。」

「そう、私も思った…」

「私が貴方の事が心配でコッチ側に来たら、私の遊び仲魔が紹介してくれたのよ。人間に近付くにはある程度はターゲットを狙う人間に合わせなければそう簡単に人間には近付けないと言う訳で、したら企業の人員引き抜きの仕事はどうだと言う仲魔が私にゲームを斡旋してくれたの。」

「で、その目的はどう達成したのですか。」

「えぇ、MGNから比べれば格下の製薬会社がこのご時世で合併をしようとなり、いきなりの合併では双方の思惑があるのでまずは提携事業と言う事で新会社を設立。双方のお偉方は自分の息のかかった者を配属させようとしたけどそれで今回の件の提案者はただの無意味な争いを起こすだけと言う事で双方の会社と関係がまったく無い人間を重役にしようと思ったのよ。したら、幾らかは派閥もなく思う様に働かせられると言う事で私もゲームに交ぜて頂きました。」




眩惑 (31)

眩惑 (29) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-28 03:21:58 | 腐女子の御伴
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         眩惑 (29)



金曜日も同じく御堂を迎えに行き執務室へ送り届ける。岩永が何かを秘密にしているが未だに御堂と霧島には教えない。のと、MGNの社内に岩永の強力な魔力が充満していてそれが気になる霧島である。

霧島は午前中に部下と一緒に営業廻りに行き営業8課のオフィスに戻り、デスクワークをしていると勢いよくオフィスのドアが開かれる音がしたので霧島は本多が喜び余ってドアを開けたと思い見ていた報告書から顔を上げずに声をかける。

「本多君、オフィスに入る時はノックをしてから入りなさい。マナーですよ??何か吉報の報告でも慌てないで落ち着き…」

と言い報告書から顔を上げてオフィスのドアを見ると御堂で営業8課には社員が殆どおり、居ないのは本多ぐらいである。突如の御堂の来客に驚き御堂を見て居るが、当の御堂は廻りの社員の目を気にしてない。

「孝典様??何か??」

御堂は飛び切りな笑顔を浮かべ霧島のデスクに走り寄り、霧島はデスクチェアーから立ち上がると御堂は霧島の胸に飛び込む。霧島は御堂を胸で受け止めると御堂は力をグイグイと力を篭めて霧島を抱きしめる。

その時に聞き慣れたドアのノック音がして元気な声がしオフィスに入ろうとする気配がする。。

「ちっ~わぁ、おぉーい。ただいまぁ~」

本多だった。営業8課の留守電係の女子社員が本多を制止しようと秒速でオフィスを走り抜けて行って防御をする。オフィスのドアの外では本多が何か言って居るが次第に本多の声が聞こえなくなった。

それを呆然と立ちすくみ営業8課に居る社員は御堂の行動を口を開けて見て居るので、霧島は廻りの社員に無言で業務をする様に視線を送る。御堂は相変わらず霧島の胸元に顔を埋めており、やっと顔を上げて霧島を見た。

「御堂部長??今日はどの様なご用事でしょうか??ここでお話しをするのは騒がしいので会議室でも行きお話しをしましょうか??」

「私とした事が取り乱してしまった。忙しいのに、業務に差し支えさせてしまうな。」

御堂が営業8課のオフィスを見渡すと何等変わりなく各々が業務をしていた。霧島の視線は脅威的な威力である。オフィスのドアが今度は軽やかで優雅なノック音がし静かなオフィスに鳴り響く。

「失礼致します。」

そう、言いオフィスに入って来たのは岩永だった。岩永は御堂の元へ小走りで近寄り御堂の耳元で小声で話しかける。

「御堂部長…まだ、その件は…‥」

「あぁ、私は誰にも言ってないぞ。」

「こんな人が沢山居るオフィスでその様な事は…」

「そうであった、つい無我夢中で~」

「あんな勢いづき走られて、怪我をされては私は霧島に合わす顔がございません。」

「一先ずは会議室へ行きましょうかね。」

そう言うと霧島は御堂を伴い会議室へ行く、霧島の後ろから岩永が歩く。

それでも、ぎこちなく何も無い様に仕事をする営業8課である。誰一人、声も出さずに無言で業務をしている。無音に近く作業音がやに大きく聞こえていた。





会議室に御堂と霧島と岩永が着く。御堂は会議室のチェアーに座り、その前に霧島は膝まづく。岩永は会議室のドアを閉めて鍵を掛ける。

「御堂部長、お願いですのでそれだけはまだ…内密に。」

「霧島、そう言う訳で今夜は私が霧島のマンションに行く。良いな??」

そう御堂から聞き霧島は意表を突かれた。

「私のマンションにですか??」

「私に隠し事はないだろ??良いな。」

「はい、仰せのままに。」

「岩永君、それでは、MGNに戻る。」

「はい。」

そう言うと御堂はチェアーから立ち上がる。霧島も立ち上がり、会議室のドアの鍵を解除しドアを開ける御堂と岩永が出ると霧島は会議室のドアを閉めた。

「霧島、見送りは外までしなくっていい。いつもの時間に私を迎えに来る様に遅くなるな。」

「畏まりました。それでは、私は営業8課のオフィスに戻らせて戴きます。必ずや、孝典様を迎えに参ります。」

そう言うと御堂は霧島を見ていつもの表情に戻っており、霧島は御堂にお辞儀をし営業8課のオフィスへ戻って行く。

岩永はため息をつく御堂の暴走ぶりは凄まじく止められなかった。これからの業務を思うと岩永は少々不安になる。岩永が霧島から聞いた御堂は冷静沈着で仕事は迅速で完璧に熟すと言うのにそれを吹き飛ばす暴走であった。

「どうした、岩永君??それではこれから体力が思い遣られるぞ。スポーツクラブでも通い体力をつけたまえ。」

それを聞き岩永は引き攣り笑いをして答える。

「さようですわね。」

御堂はそう言うと満足げに一人笑い、岩永を伴いMGNへ帰って行く。



霧島が営業8課のオフィスに戻ると8課全員が真剣な顔をして霧島の元に集合して来た。

「皆さん、今日の事はくれぐれも内密に口外法度ですよ。もし、それを漏らすならば…‥」

霧島が発するオーラが営業8課のオフィス内を包み込み冷気が澱み底知れぬ恐怖が満ちて目撃した全員が無言で頷くが、本多だけは知らず不思議がって居た。




眩惑 (30)

眩惑 (28) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-28 00:53:07 | 腐女子の御伴
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一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。








         眩惑 (28)



霧島のリストラは正式に撤回されて安堵をした御堂であった。佐伯の提示した条件をどうするのか疑問であったが、岩永が任せて欲しいと言うので任せてある。

新商品の試作を見に行き開発室から戻ろうとして御堂がMGNの渡り廊下を歩いていると大隈専務が歩いて来て御堂に話しかけてくる。

「やぁ、御堂君、元気かね??霧島君の事は良かった。彼は有能であるからキクチマーケティングもさぞや、重宝がられているだろう。所で、御堂君は今の現状で満足しているかな??」

「はい、大隈専務に常日頃からお世話になり大役をおおせ付かり前回のプロトファイバーで抜擢して頂き私は…‥」

「君は素晴らしい力を秘めている。それで…‥」

やに上機嫌で御堂に話す大隈である。御堂と大隈が話していると霧島が通りかかった。

「お久しぶりです、大隈専務。」

「おぉ、霧島君ではないか、今、君の事を話していたのだよ。君のキクチマーケティングでの働きぶりは私達も知っている。」

「私の様な者にその様なお言葉を戴き光栄と存じます。」

「君と御堂君に実は話しがあるのだっが…」

大隈が何か言おうとすると岩永がやって来て大隈専務に話しかける。

「大隈専務…」

「あぁ、岩永君。そうだった、申し訳ない。私は失礼させて頂く。」

御堂と霧島は営業スマイルで大隈に一礼をすると岩永は御堂と霧島に一礼をしてと大隈を上手に連れて行った

霧島は御堂の隣を歩き御堂の執務室に向かって行く2人は無言である。執務室に着き御堂はデスクチェアーに座り持っていた新商品の試作資料をデスクに置いた。霧島はいつもの様にサブテーブルの椅子に座ると御堂は霧島の方にデスクチェアーを廻し向く。

「何が君の働きぶりは耳にしているだっと!!」

「お声が大きいですよ??孝典様。」

「アノことなかれのご都合主義め。」

「何を言うのかと思えば、君は今の現状に満足しているのか素晴らしい秘めた力等と言う始末だ。」

「大隈専務は何か孝典様にご用事があった様ですが、大隈専務が用事を言おうとしたのを遮る様に岩永が連れて行きましたね。私にも一切秘密で心配です。」

「岩永君の所属は確か総務部であったはずだっが、アノ大隈専務を上手に扱うとは猛獣使いだな。」

「えぇ、さようですね。」

「霧島は佐伯君と会ったのか??」

「いえ、佐伯君とすれ違いましたが、孝典様にお聞きしょうと思いました。。」

「霧島、そう言えば片桐課長の事は調べたか??」

「はい、資料はこちらになります。お見せ致しましょうと思いましたら水曜日は混乱して孝典様に資料をお見せをするのを忘れてしまいました。」

そう言うと霧島は鞄の中からクリアーファイルを取り出し御堂に手渡す。御堂はクリアーファイルか霧島が調べた資料を出し見る。

「キクチマーケティングを退職して暫く経ってHOUSE-Rと言う飲食店に勤め始めて…何??メイドだっと??」

「はい、私はそのHOUSE-Rと言う飲食店に行き軽食を戴きまして片桐課長がメイドの姿に扮していらしゃるのを拝見しました。片桐課長は看板メイドでHOUSE-Rの常連客からはその穏やかな性格と気配りで慕われております。」

「一体何を考えいるんだ。」

「写真もございますので、ご覧になれてください。良く似合っております。メイドワンピースも仕立ても良く片桐課長の身体のシルエットを綺麗に余す事なく際立つように仕立てられたワンピースですね。常連客は手を触りたくっても触れる事さえ許されておらず憧れの存在だっそうです。」

そう言うと御堂はクリアーファイルから片桐の写真を出しまじまじと見る。その微笑は作りものではなく御堂は片桐が心底から穏やかに微笑んでいるのを初めて見る。

「片桐課長は現状に満足し幸せなのだろうか??」

「始めはメイドワンピースを着用するのを戸惑い落ち込んだそうですが、同僚やお客様に支えられて今は自信を持ち勤めているとの事です。私、片桐課長の煎れたと思われる紅茶を戴き飲みましたが実に美味しい紅茶でしたね。主にHOUSE-Rでは紅茶を出すそうですが、片桐課長が煎れる珈琲は極上で絶品との事で片桐課長が煎れる珈琲以外は飲まないと言う常連客も多数居るそうです。」

「私は興味はあるが本多君と佐伯君は特にショックかも知れない。」

「佐伯君は全てではないですが、知っている可能性があると思われます。だからこそ、キクチマーケティングに復職させたいのでは??」

「それも有り得るな。私はそのHOUSE-Rとやらに行き食事がしたい。」

「孝典様が、近日中に行かれると片桐課長が混乱するので、その件は私が段取りをさせて戴きます。お時間を戴けますか??こだわりの美味しいワインも種類が豊富でも知られており、夜はイタリアンがメインとなるそうです。」

「何??」

御堂はワインと聞き身を乗り出す、そんな御堂を見て霧島は微笑する。




眩惑 (29)

あのさ、ワタシ。

2009-10-27 21:59:46 | 腐女子の御伴
霧島×御堂であんな事やこんな事を妄想して居るのはもぐ菜だけではないと思うのですが、カキしたら読んでくださりますか??

オッケーて言うならもそもそとカキカキしてみたいナリよ。びみょ~なもんになるので期待は禁物ですぜ。

眩惑 (27) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-27 20:49:50 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。








         眩惑 (27)



木曜日も同じく霧島は御堂の出勤を迎えに行く。

「霧島、そう毎朝毎晩、私を送迎をするならもっと近くに住んだ方が良さそうだな。と、いつもしている腕時計はどうした。」

「孝典様のお住まいになっているマンションの階の下に居住を構えようかっと思っております。まずは、私のリストラが撤回されると良いのですが。腕時計は孝典様と契約を結びましたら消失してしまいました。」

「そうか… まさか、強引な強行手段を講じてくるとは思いも因らなかった。悔しいが裁判をするもしないも証拠が無いので訴える事が出来ない。」

「今後は孝典様には不利益な事は一切ございませんので、ご安心をしてくださいませ。」

「そうだな。本日に佐伯君がクリスタルトラストと取引をするそうだ。」

そう言うと御堂は霧島を伴いMGNのビルへ入って行く。霧島は御堂を執務室に送り届けとキクチマーケティングへ向かいそれからはいつもの様に過ごす。

昨日は御堂の傍を離れずに仕事をしていたので、仕事が貯まっていて報告や会議にと忙しく働く。今日は岩永も目を光らせているので、昨日の事の様な事はない御堂は社外には一歩も出ないので安心はしている。







佐伯はMGNでクリスタルトラストの澤村との取引をしていた。


「やぁ、佐伯君、久しぶりだね。何十年ぶりだったけ??まさか、君がMGNに勤めて居るなんて驚いたね。僕は君に会えて嬉しいんだよ。」

澤村は会議用の椅子に座り一方的に話しかけているが、当の佐伯は何一つ表情を変えず澤村に向き合う様に立っている。佐伯は眼鏡のブリッジをすいと指で上げた。

「澤村、お前の御託はどうでも良い。その封筒の中に買収に必要な重要書類が全て揃っている。さっさっと消え失せろ、二度と俺の前に現れるな。」

「折角、こうしてきっかけが有り会えたのに酷いなぁ。あぁ、君の上司の御堂さんはどうした??元気??会社に来てる??昨日から用事を頼んだ人達に連絡が取れなくって困っているんだよね。」

「あかの他人事を心配するなら、自分の事を心配しろ。御堂部長ならいつもの通り出社し何も変わらない。」

「相変わらず、佐伯君はほんと優しいよ。きっと、皆からも慕われているんだろうね。あっそうそう、安心してキクチマーケティングの営業8課の霧島さんて言う人のリストラは撤回をしたから大丈夫。霧島さんて御堂さんの何なの??」

「知らない方が身の為だ。アノ狗がどうお前を始末するのか楽しみにしている。」

「始末だなんて物騒だよ。佐伯君らしくないよ?? 僕としてはまた佐伯君に会える事を楽しみにしているからね。今回は君が取引相手で話しが早く済み嬉しいんだ。断れた時はどうしょうか、考えちゃたっよ。」

「お前の為ではない。」

「誰の為なの??上司の命令でも辞退する君が誰の為にしたの??その人は誰?? その内に分かるかな。じゃ、僕は失礼するよ。元気でね、克哉君。」

澤村は営業スマイルを浮かべて鼻唄を歌いながら、会議室から上機嫌で去って行く。

「せいぜい、狗の遊び道具になれ。」

佐伯はそう言い背後を振り向くと会議室には佐伯と澤村しか居なかったのに霧島がおり嗤う。

「えぇ、私の主人をあの様に侮辱するとは良い度胸ですよ。佐伯君と関係があるそうですが手加減は致しません。佐伯君、この度はありがとうございました。」

そう言うと霧島は会議室から去って行った。

佐伯は深呼吸をし会議室のエアコンと照明の電源をオフにし会議室を後にする。御堂の執務室へ報告をしに向かう。

霧島が全て御堂に報告済みであると思うが、業務報告なので済ます必要はある。御堂の執務室の扉をノックすると御堂の声がした。

「入りなさい。」

「失礼致します。」

そう言うと佐伯が執務室へ入室をすると霧島の姿が無い。つい辺りを伺っていると御堂に声をかけられて御堂のデスク前に行く。

「どうした??辺りの気配を察して。」

「いえ、霧島副主任がいらしゃると思いました。」

「霧島はキクチマーケティングに居るはずだが。」

御堂はデスクチェアーに座りいつもと変わらない。デスクには大量の書類があり仕事の真っ最中である。

「クリスタルトラストとの取引の報告を致しに来ました。」

「リストラの事は、クリスタルトラストから連絡があり撤回された。」

「クリスタルトラストの、担当者もその様に申してました。買収に必要な書類は全て渡しましたので、私はもう宜しいでしょうか??」

「あぁ、もうクリスタルトラストも気が済んだだろう。相手が買収を申し出たら専門の担当者が応じるので大丈夫だ。今回の件は礼を言う。」


「礼は良いです。俺の提示した条件を宜しくお願いします。では、失礼致します。」

そう言うと佐伯は御堂に一礼をし御堂の執務室から出て行った。




眩惑 (28)