もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

破れナベに綴じフタ (12) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-31 21:09:14 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。




破れナベに綴じフタ (11)




         破れナベに綴じフタ (12)

恋人の要望に応えてけなげに佐伯のワイシャツを着てその上にエプロンを着用し夕食を作っている。

ベッドで二人で戯れていたので時間も遅くなりすぐに作れる簡単なさっぱりメニュー。メインのおかずである鶏もも肉の黒胡椒焼きが焼ければもう終わり。

皿を食器棚から出そうと思い振り向くと恋人がダイニングへ現れてキッチンにやって来た。

「手伝いますよ。」

「ありがとう。食器棚から平たい中型のお皿を2枚と深めのガラスの器を2個を持ってきてください。」

佐伯は食器棚から片桐の言う皿と器を取り出し片桐に手渡した。 フライパンで鶏もも肉を焼いている香辛料の香ばしい匂いが鼻を擽り食欲をそそる。

「もう出来ますからダイニングテーブルの方で待っててください。」

「はい。今日は何を作っているんです??」

「かにかまと水菜のサラダそばと鶏もも肉の黒胡椒焼きです。」

「俺もお腹空いたので食べたいです。」

「えぇ、もう鶏もも肉が焼けたらもう終わりですからもう焼けたかな。」

佐伯は食器棚の引き出しから箸と箸置きを2人分取りダイニングテーブルへ持って向かった。ダイニングテーブルに箸と箸置きを並べて椅子に座り自室から持って来た国内観光旅行雑誌を広げて読む。

読んで暫くすると作った料理を皿に盛りつけてダイニングテーブルに片桐が料理をトレーに乗せて運んで来た。

「克哉君、夕食が出来ました。なので雑誌を綴じて夕食にしましょう。」

「待ってました♪」

「あと、冷蔵庫から麦茶のポットを持って来ます。」

そう言うと片桐は冷蔵庫から麦茶のポットとガラスのコップを2個持って来てコップに麦茶を注ぎダイニングテーブルの椅子に座っている佐伯の前に置いた。

自分の分もカップに麦茶を注ぎ片桐もダイニングテーブルの椅子に座った。

「いただきます。」

「召し上がれ。」

鶏もも肉の黒胡椒焼きにはトマトがさいの目切りにされ玉葱がみじん切りした物がタップリとかけられていて見た目にも食欲をそそる。隠し味にニンニクと大葉が刻んで混ざられている。

「味はちょうど良いですか??」

「えぇ、美味しいです。」

「あのね、克哉君に料理教室に通う事を内緒にしてたのは、洋食の基本を学んで克哉君に喜んで貰おうと思ってたんです。」

「俺の為に??」

「うん、僕は和食のメニューの方が得意でつい和食に偏るので、もっとメニューのレパートリー洋食を増やしたかったのです。」

「俺は稔さんが作る料理ならなんでも大大好きだから‥そんな気にしないでください。」

「料理教室に通って受講してる人と話す事も楽しかったんですよ。僕が受講してたコースの他の人達は転勤したり他のグループに移行しちゃったり料理教室に通うの辞めてしまったみたいです。」

「そうなんですか。」

「通えるか不安だったので短期コースで申し込み今回、継続するか考えていたのですが継続するの止めました。」

「外へ出るのも良い事ですよ。稔さん」

「あのね、克哉君が嫌じゃなかったら月に一回でいいから日曜のお昼は克哉君と一緒にお料理を作りたいなと思っているのですがどうでしょうか??」

「俺と??」

「はい、料理教室で克哉君と一緒に料理を作ったのが楽しかったんです。無理でしたら別に‥」

「嫌じゃないし無理な事は何もないです。」

「ほんとうですか、すごく嬉しい。」

「俺も嬉しい。」

会話が弾み楽しく食事を済まし食器を流し台へ片付ける。二人で食器を軽く濯ぎ食器洗浄機へ入れた。いちゃつきながら食器を拭き食器を食器棚に戻した。

片桐は緑茶を煎れる支度をし急須と湯飲みをトレーに乗せてリビングに運んだ。緑茶を煎れてリビングのソファーに座っている恋人の隣に座った。

リビングのソファーで寛ぎながら2人で国内観光旅行雑誌を読んでいる。何処に行きたいかいつに出掛けるかを具体的に話し合う。夢中で話していた片桐が時計を見ると20時だった。

「お風呂を沸かしてきますね。」

「えぇ。」

風呂の電源を入れに行った片桐の後ろを眺めて今日も一緒に風呂に入ろうと心に誓った佐伯だった。

片桐は風呂の電源を入れてリビングに戻って来て再び佐伯の隣に座ると… 恋人はじゃれついてくる。恋人の愛情表現なのでそれはそれで慣れているが~

ソファーで佐伯に押し倒されワイシャツをはだけさせられて恋人の唇づけの雨が片桐の胸元に降り注ぐ。

佐伯はグイッと片桐の足の間に躯を割り込ませて片桐は遠慮気味に恋人の躯に足を絡めた。佐伯の手が片桐の躯の感じる箇所を探り当てる。

「お風呂が沸くまで…の間‥」

「それまで良い??」

「う…ん…あぅん。」

「ねぇ…稔さん??」

片桐は既に恋人から与えられる快楽に浸かり無我夢中でその返答を行動で示し佐伯を抱きしめた。



破れナベに綴じフタ (13)
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