もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(32)

2012-08-10 00:05:01 | 腐女子の御伴
晴れのち曇り??(24)のサイドストーリーになります。オマケです。




         夏の腐女子会@残暑お見舞い 野球への想いと熱意(32)




会席料理をゆっくりと味わい、最後のデザートが出された。グレープフルーツの中身をくり抜き、皮を器(うつわ)に見立てた。中身はグレープフルーツのムースでゴールデンキウイが飾られ生クリームでデコレーションされてあり、アクセントにチョコソースとミントの葉が添えられていた。


「古川様に、お会い出来て光栄です。私が入社した時から、斉藤本部長から古川様のお名前をお聴きしてました。藤宮さんの事をお聞きして、安心しました。」

「悠紀は、元気の良い子だ。剛が私の事を?? 」

「藤宮君は俺の方を少しも、向いてくれないんだもん。だってさ、透が一番の俺の理解者だから。」

「私にこう言われた事がありました。古川様が一緒に会社に入社してくれ居れば、二人で会社を圧巻(あっかん)しトップになれたと。自分の考えてる事を、言わずとも理解しそれを言葉や形にしてくれると。」

「透は大学を卒業する前までは、家業である老舗(しにせ)の呉服店を継(つ)ぐか悩んでた。何処(どこ)か、新しい世界に逃げ出したいと思ってた。だったら、一緒に透と新しい世界へ行きたかったけど────────」


「あの当時は、よく親父と揉めて大喧嘩をしたもんだ。親父を初めて負かした時に、何があっても店だけは護って欲しいと泣きっ面(つら)で言われて私が折れた。蛙の子は蛙の子だ。今でも想うさ、もし、剛と新しい世界へ飛び出してみたら、どうなったのか。」


「今でもお二人方は、こうして親しくお付き合いされていらしゃるのですから。是非(ぜひ)、松谷様と草野球をされてはどうですか??私が古川様と斉藤本部長の、草野球マネージャーを致します。」

「あぁん?? 誰が~ あんな、弱小クソ野球チームはごめんだ。」

「草野球はなぁ…‥ 悠紀が、草野球をしたいと言ってので応援はするが。私は遠慮しておく。」

「何を申されるんですか、お二人方。斉藤本部長は、仕事のスケジュールさえ合えば草野球に参加したいとぼやいてましたよ。さぁ、古川様も、ご一緒に草野球をしましょう。」

「伊東、なんだよ。松と何かあったのか?? 何度か、お前と一緒に松と会った事があったけど。あのユニフォームが、致命的にダサい。後、チーム名が終わってる。」

「剛と一緒なら、私も…」

「以前、松谷さんに私のパソコンに画像を送って頂きまして、高校球児時代の古川様と、斉藤本部長の写真を拝見(はいけん)させて頂きました。私も部活は野球部で、野球が今でも大好きです。」


「おい、透!! 本気か。俺のボールを受け止められるのは、透だけだ。」

古川が参加すると言うと斉藤は、喜んでよりやる気を出した。

伊東は斉藤と古川の顔を見つめて、ご満悦(まんえつ)な表情で笑う。

「私も、マネージャーとして、お共させて頂きますから。」

「伊東、あの、ユニフォームのデザインなんとかしろ。」

「皆と楽しく野球が出来ればが良いのだっが。それが、心配だ。」




GrandFinale(33)

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