もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver後書き

2012-08-10 00:08:01 | 腐女子の御伴
おかげ様でカキ終わりましたぁ。嬉しいです。カキ始めが5月初旬で、締め切り日と更新日を定める事なく好きな様に更新してました。

人事異動してしばらく何しても、楽しくなくってさ。L'Arcのライヴ行ってから、何となく気分が落ち着いていつもの自分に戻れた。

いつもの自分に戻るリハビリを兼ねて更新してました。人事異動で精神的に逃げ場がなく何も言えない状況でした。 誰かに何かを言うと、自分の知らない場所で噂が広まり最悪な状況になるのが嫌でした。



古川透氏CV:中田譲治しゃんをひたすら、推(お)しまくり。 実際の古川氏のイラストとは異なるイメージで妄想。 良いじゃんか、もぐ菜は和服で黒髪サラサラ好きなんだもーん。

オジサマ専科をお聴きの腐女子方々はご承知ですが、古川氏が一番控えめなシチュエーションなんですよ。それがね、もぐ菜を小説カキする衝動に走らせた。

ほんとアノ松さんがあんな感じなのに、古川氏は甘さ控えめ目でさ。三人が三人で濃いよりも、さっぱりも必要なんでしょうが。

古川氏のサービスは??ねぇ、サービスは?? 譲治しゃん(;_;)不足だぁぁぁぁぜぇぇ。もっともっとくれ足らんお。

シチュエーションCDは基本的にCDを、聴く女子がヒロインで主人公設定です。が、BL仕立にしてみました。女子だっと、どうも生々しい。

もぐ菜はBL大好きですので、藤宮悠紀と言うキャラを造りまして物語に投入。素直でエロく可愛い子に成長したので嬉しい。

もぐ菜はオジサマ専科の2巻のジャケットを見て、てっきり三人で仲良く野球するCDだっと思ったらさ。しょっぱなから、剛さんの一言で戦々恐々(せんせんきょうきょう)で驚く。

がびょ~ん、それが事実なら?? それをずっと引きずっておりまして自分なりに考えてた。あの三人に限ってそんな無責任ではないはずと。
ヒロインを巡り物語は進みますので、実際のオジサマ専科 Vol.2 Memories 母の手帳を聴いてくだされまし。初回盤をオススメしちゃうわよ。

声優さん達のキャストトークが、ハジけてて個々の性格が良い感じです。譲治しゃんホノボノしております。ほっこらしたさ。

改変設定でありますが、元の設定を色々と使わせて頂きました。もぐ菜は三人仲良く純粋に野球をさせたかった。

モテモテな古川氏を、めちゃくちゃ満足でカキしまくった。実を言うと斉藤氏の嫁ですからなぁ。伊東君は斉藤氏の嫁になりたいけど、古川氏と言う壁を越えらるかな??

後輩もジェラシーを飛ばすぐらいですから。古川氏本人は良い子さんで素直に生きてる。もし、呉服店を継がないで二人で同じ会社に入社してたらどうなったんだろ。最大手の広告代理店ツートップが最強なラブラブてwwwww゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜

VivaビジネスマンVivaオフィスラブラブ(・∀・)王道よね。若い男子二人が自分達の力でトップの階段を駆け上がるサクセスBLストーリー。


それを横目にハンカチをくわえてそうな伊東。松谷さんなんか、呼ばれなくっても突撃入社して来そう。

自分で好きな様にカキ出来るって、ほんと楽しいナリよ。 腐の神様はもぐ菜を応援してくれてたんだね。

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver 完結

2012-08-10 00:07:01 | 腐女子の御伴
オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv





二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END




試合はシルバートルネードが接戦の末に、勝利を収めた。九回の裏で同点で、松谷がホームランを打ち上げて勝利を手にした。



マウンドでの表彰式が始まろうとした時に、ダッグアウトに斉藤は駆け出して行く。伊東は斉藤が来るのを待ち切れずに、ダッグアウトのベンチから勢いよく飛び出した。

「斉藤本部長!!」

「来いよ、伊東。お前も、泣くんだな。」

ジャージの袖(そで)で目を擦りつける伊東。

斉藤は伊東の肩に腕を廻し、マウンド中央へ連れて行った。


マウンドでの表彰式は主催者の新聞社の専務が挨拶を始めた。 チームの人数分だけのメダルと、チーム監督である松谷に記念品であるカップが贈られて表彰式の司会者にマイクを向けられて、松谷は勝利の喜びの一言と感謝を述べた。


そうこうして表彰式が終えて各チームがスタンド席に挨拶をしてから、マウンドから退場しょうとした時だった。

藤宮に松谷は、記念品のカップと自分のメダルを手渡した。

「松谷さん??」

「ちょっとの間だけ、持ってくれないかな。すまないね。今なら、言える気がするんだ。剛さんに。」

松谷は強い意思の瞳と表情で、藤宮に言うとマウンドを見渡す。斉藤は古川と一緒にマウンドを歩いて居た。

藤宮の隣には伊東がおり、歩き出した松谷の背中をみつめて言う。

「今なら言える??松谷さんは、何をなさる気なのでしょうか。」

「松さん、どうしたんだろ??」




「先輩である剛さんに、お願いがあるんです。」

「お願い??松、何だよ。」

「どうした、松。」


「剛さん、一球だけで良いから相手をして勝負させてください。」

「勝負だっと?? この俺にお前が、上等じゃないか受けて立ってやろう。透、良いよな。キャッチャー頼むわ。」

「勝負か?? どうした松。剛、肩は大丈夫何か??」


「透さん、昔からの夢でした。剛さんの投げるボールを、一度でも良いからバッドを振ってみたかった。あの夏から、剛さんはボールを投げてくれなかった。」



チーム仲間はダッグアウトへ、三人はそれぞれの場所に立った。



投手プレートに斉藤、本塁に松谷そしてキャッチャーボックスに古川。

チーム仲間はダッグアウトで、三人を見守る。藤宮は不安げに見つめた。伊東は斉藤の勝利を強く確信し勝負を待つ。



投げる構えを執(と)り古川だけを見つめ、高く構えてから渾身の力でボールを解き放つ様に投げた。



ボールは変化球で、あたかも打ちやすそうに見えた。松谷はその一瞬が長く感じた。ボールが目の前に────────── ボールが飛び込んで来た。

松谷はバッドを強く握りしめて、遠くへボールを打つイメージでバッドを振った!! バッドは空を切り裂き、ボールがバッドを掠めたと。



バッドでボールを受け止めた、衝撃はなく…‥ドスりとした音がし、ボールをミットで受け止めた。

背後で古川の声がした。

「惜しかったな。剛のボール相手に、なかなか良い勝負だった。剛のボールも、相変わらず冴えていた。受けごたえがある。」


松谷は力が抜けてガックリとマウンドに膝をつき、古川は立ち上がり斉藤が二人の元へ歩きやってきた。

「残念だったな。あんなへっぴり腰じゃあ、打てねぇぞ。どう、透、俺のボールの切れ味は??」

「昔と、何、一つ変わってないさ。キャッチャー冥利(みょうり)に尽きるボールだ。剛、肩の調子は??」

「透は、ほんと心配症だな。治療はしてきたし、無理はしてないさ。久しぶりに良い気分だ。」

松谷はショックが納(おさ)まり、深いため息をつきマウンドから立ち上がった。

「剛さん、透さん、ありがとうございました。こうして、先輩達と野球が出来て僕は幸せですよ。」


三人はお互いの顔を見つめ無邪気に笑い合う。その笑顔は、昔から、何も変わってない。


チーム仲間が待つダッグアウトへ、じゃれあいながら駆け足で三人は向かって行った。





二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END





二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver後書き

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(33)

2012-08-10 00:06:01 | 腐女子の御伴
オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv




         夏の腐女子会@残暑お見舞い GrandFinale(33)





古川と斉藤が松谷の草野球チームに、電撃加入してから数ヶ月が経ち。草野球チーム対抗の県大会に参戦しとうとう決勝戦へ。




その場所は東京ドームである。


愛称はBIGEGGと言われ親しまれ呼ばれている。広く大きく白の特別コーディングされた生地でドームの大空が、すっぽりと覆われていた。

人工芝生(しばふ)が青々しく敷き詰められており、いつもは土のマウンドなので新鮮な眺めである。ドーム内は空調が効き涼しい空気で気持ち良い。



毎年参戦してが、後一歩の勝負で大敗していた。古川と斉藤の指導が良いらしく、以前に較べればチームは強くなった。




プロ野球のオフシーズン中なので、東京ドームで決勝戦を行う。草野球をする者には、憧れの聖地である。都戦大会の決勝戦と言う事もありスタンド席は満杯ではないが、思ったよりもスタンドは観客で埋まって居た。




チーム仲間はマウンドよりも一段低くなっているダッグアウトのベンチに座り、緊張が高ぶって居る。

草野球なので正式人数よりも多くおりダッグアウトで、ワサワサとし落ち着きなく行ったり来たりと。

伊東はマネージャーなので、黒ジャージ上下でスニーカー。白の野球帽子に衿は丸首で黒でチームのユニフォームは白地に薄いグレーの細い縦ラインが入っており、半袖で下に重ね着してる長袖のインナーは黒色。背中にはローマ字で名前が表記されてる。




「まさか、此処(ここ)まで来れるなんて思いもしなかった。それも、先輩達と一緒に。」

「お前の遊戯(ゆうぎ)に付き合わされるなんて、思いもしなかった。まぁ、気分転換を兼ねた暇つぶしにはなった。」

「皆で仲良く楽しく野球をすると、言うのは実に楽しい。」

「だよね。僕もこうして、透さんと野球出来るのが嬉しいもん。」

「皆さん、試合が始まりますよ。」

伊東が声をかけた。


「あぁ。」

「おぅ。」

「はい。」

「はーぁい。」


試合に先立ち、場内アナウンスが流れた。


伊東はチームメンバー全員をマウンドに送り出すと、斉藤が手招きをした。

伊東がベンチに座ってると、斉藤がやって来た。


「お前も来いよ。」

「斉藤本部長、」

「オフの時は、斉藤さんって呼ぶ約束したろ。」

「すいません。私はチームが優勝したら、マウンドで出ます。なので勝負に絶対、勝ってください。お願いします。」


「しゃねぇな。必ず、勝つさ。楽しみにしてろよ。」

斉藤はマウンドに立って居るチーム仲間の元へ、駆け足で戻って行った。




いつもは、チームの奥方や連れ添いが居て賑(にぎ)やかであるが、今日は客席で応援して居る。県大会の決勝戦と言う事なのでテレビや新聞に雑誌の取材班が多数来場しており、いつもとは雰囲気が異なる。

東京の地元テレビ局だっが、試合をリアルタイムで放送されている。

伊東は斉藤の夢が叶う瞬間を、見れると思うと胸が高鳴る。二人で飲んでた時に古川ともう一度、野球がしたいとよく言って居た。

なかなかタイミングやきっかけが巡り会わずに、話しを出来なかっただけで古川と斉藤は野球が忘れられずに居ただけであった。勝ったら派手な打ち上げをしようと、マネージャーである伊東はワクワクとした。






GrandFinale the END

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(32)

2012-08-10 00:05:01 | 腐女子の御伴
晴れのち曇り??(24)のサイドストーリーになります。オマケです。




         夏の腐女子会@残暑お見舞い 野球への想いと熱意(32)




会席料理をゆっくりと味わい、最後のデザートが出された。グレープフルーツの中身をくり抜き、皮を器(うつわ)に見立てた。中身はグレープフルーツのムースでゴールデンキウイが飾られ生クリームでデコレーションされてあり、アクセントにチョコソースとミントの葉が添えられていた。


「古川様に、お会い出来て光栄です。私が入社した時から、斉藤本部長から古川様のお名前をお聴きしてました。藤宮さんの事をお聞きして、安心しました。」

「悠紀は、元気の良い子だ。剛が私の事を?? 」

「藤宮君は俺の方を少しも、向いてくれないんだもん。だってさ、透が一番の俺の理解者だから。」

「私にこう言われた事がありました。古川様が一緒に会社に入社してくれ居れば、二人で会社を圧巻(あっかん)しトップになれたと。自分の考えてる事を、言わずとも理解しそれを言葉や形にしてくれると。」

「透は大学を卒業する前までは、家業である老舗(しにせ)の呉服店を継(つ)ぐか悩んでた。何処(どこ)か、新しい世界に逃げ出したいと思ってた。だったら、一緒に透と新しい世界へ行きたかったけど────────」


「あの当時は、よく親父と揉めて大喧嘩をしたもんだ。親父を初めて負かした時に、何があっても店だけは護って欲しいと泣きっ面(つら)で言われて私が折れた。蛙の子は蛙の子だ。今でも想うさ、もし、剛と新しい世界へ飛び出してみたら、どうなったのか。」


「今でもお二人方は、こうして親しくお付き合いされていらしゃるのですから。是非(ぜひ)、松谷様と草野球をされてはどうですか??私が古川様と斉藤本部長の、草野球マネージャーを致します。」

「あぁん?? 誰が~ あんな、弱小クソ野球チームはごめんだ。」

「草野球はなぁ…‥ 悠紀が、草野球をしたいと言ってので応援はするが。私は遠慮しておく。」

「何を申されるんですか、お二人方。斉藤本部長は、仕事のスケジュールさえ合えば草野球に参加したいとぼやいてましたよ。さぁ、古川様も、ご一緒に草野球をしましょう。」

「伊東、なんだよ。松と何かあったのか?? 何度か、お前と一緒に松と会った事があったけど。あのユニフォームが、致命的にダサい。後、チーム名が終わってる。」

「剛と一緒なら、私も…」

「以前、松谷さんに私のパソコンに画像を送って頂きまして、高校球児時代の古川様と、斉藤本部長の写真を拝見(はいけん)させて頂きました。私も部活は野球部で、野球が今でも大好きです。」


「おい、透!! 本気か。俺のボールを受け止められるのは、透だけだ。」

古川が参加すると言うと斉藤は、喜んでよりやる気を出した。

伊東は斉藤と古川の顔を見つめて、ご満悦(まんえつ)な表情で笑う。

「私も、マネージャーとして、お共させて頂きますから。」

「伊東、あの、ユニフォームのデザインなんとかしろ。」

「皆と楽しく野球が出来ればが良いのだっが。それが、心配だ。」




GrandFinale(33)

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(31)

2012-08-10 00:04:01 | 腐女子の御伴
晴れのち??(24)zのサイドストーリーになります。オマケです。




         夏の腐女子会@残暑お見舞い 野球への想いと熱意(31)




斉藤から急遽呼び出されて、古川は落ち合う店へ向かった。銀座界隈(かいわい)なので、徒歩で行ける距離の店だった。

幼なじみの同級生が営(いとな)む割烹(かっぽう)料理店で、高校生まで同じだった。斉藤から銀座界隈(かいわい)で、雰囲気がよく美味しい和風小料を教えて欲しいと言われて教えたのがこの店だった。

個室もありテーブル席とカウンターが、別れてて客席が選べる。美味しい料理には美味しいお酒が必要で、両方を楽しみたい人向けな店である。

割烹(かっぽう)料理店と言っても親しみやすいお店で、常連客が常に足しげく通(かよ)って来て居る。


店の店内へ入ると深緑色の着物姿の、顔なじみの店員が嬉しいそうに近付いて来た。

「若様、いらしゃいませ。」

「あぁ、もう、剛は来てるか??」

「斉藤様達は、奥の個室にいらしゃっております。さぁ、こちらへ。」

「小桃殿は元気かな??」

「女将は、おかげさまで元気ですよ。今日も張り切って、料理をしております。」

小田百代(ももよ)と言う名前だったので、古川が小学生時代につけたあだ名が小桃。通常は女将(おかみ)が、店に出て接客をするが小桃は立派な一人前の料理長である。

「女将(おかみ)、若様がいらしゃるの楽しみにしてます。」

静かで落ち着いた店内に客達は多数おり、思い思いに時間を過ごして居る。店員に案内されて、店の奥へっと向かう。



個室は四つある。一番奥の個室へ通されて、草履(ぞうり)を脱ぎ下駄箱に入れた。

引き戸を開けてから中へ入り短い距離の廊下を歩いた。立ち止まり襖(ふすま)を開ける前に声をかけた。

「剛。」

部屋の中から斉藤の声が聞こえた。

「入れよ。」

襖(ふすま)を開けて中に入ると座敷に斉藤の他に、もう一人。三十代前半の男性が座って居て古川を見ると立ち上がった。

「初めてまして、私は、斉藤本部長の秘書をしている伊東智明と申します。」

「堅苦しい、挨拶はなしだ。伊東は俺の秘書だから気にしないで。」

「秘書?? 剛の用事は、仕事の話しなのか??」

「いいから透も座れよ。仕事じゃないさ。」

二人を座らせてると斉藤は、座敷の備え付けの室内電話の受話器を取り受付に電話した。



「申し訳ありません。私が受付にお電話する手配が、斉藤本部長にお手数をかけてしまいました。」

「俺の近くに電話が、あっただけ。」

古川は御膳を廻り込み斉藤の、隣に座椅子があったので座椅子に座った。

声がした。

「失礼致します。前菜をお持ちしました。飲み物のご注文を頂きに参りました。襖(ふすま)をお開けしても良いでしょうか??」

「えぇ、どうぞ。」

伊東が返事をすると襖(ふすま)が開けられて、前菜がお盆に乗せられて運ばれて来た。

店員は深々とお辞儀(おじぎ)をし、お礼を言うと前菜を一人づつ置き終えた。コースのおしながきを添えてから、前菜の説明をした。

「お酒は、何になさいますか??」

伊東が斉藤と古川に尋ねた。

「俺、生ビールね。透は魚が好きなんだよな。だから魚メインの会席料理コースにした。俺は肉が好きだけどね。伊東は何が好き??お前、好き嫌いないから偉いぞ。」

「私は、赤ワインでクロ・レグリーズ'97を。」

「では、赤ワインでクロ・レグリーズ'97とグラス生ビールを二つお願いします。」

店員は注文を聞くと来たの同じく、お辞儀(おじぎ)をして退室して行った。





野球への想いと熱意(32)

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(30)

2012-08-10 00:03:01 | 腐女子の御伴
gentleman's&boy(9)のサイドストーリーになります。オマケです。





         夏の腐女子会@残暑お見舞い 仔稲荷(こいなり)さんとお盆の付喪神(つくもかみ)(30)





藤宮と喧嘩別れした日から、何度も同じ夢を見て居る。



小さな男の子でなんとも小さく愛らしい。どう見ても、3才ぐらいの幼児である。紺色の着物姿でフリルが付いた赤色の前掛けを着用し頭には小さな猫の様な耳があり、レースが豪華にあしらえてあるヘッドドレスを装着していた。

どこかで、見た覚えがある。


藤宮が持って来てヘッドドレスとフリルが付いた赤い前掛けを庭の仔稲荷(こいなり)が、これと同じ物を着用していた。

幼い男の子の傍(そば)には黒色の着物を着た青年が立っており、古川に何か必死にお願いして来る。



御主人様である貴方(あなた)様に、私の様なお盆である物が、この様な事をお願い申し上げるのは大変心苦しいのですが、どうぞ、お仲直りをしてくだされまし。


男の子は古川の廻りをグルグルと駆けて走り出す。かっと思えば古川の手を握りしめてグイッグイッと引っ張る。

古川は困って男の子の顔を見つめると、今度は大きな声で泣き出す。



お坊ちゃまも、遊び友達が増えて嬉しいと喜んでました。私も御主人様のお幸せを願っております。

小さな男の子は古川にしがみつき遠くの方角(ほうがく)に指(ゆび)を指(さ)す。古川がその方角(ほうがく)を見ると。



藤宮が背中を向けて一人で座ってる姿が、かなり離れた場所にぼんやりと見えた。男の子はまた、古川をグイッグイッと引っ張った。


古川は屈み込み自分の着物を引っ張る、男の子を見つめ言う。

「悠紀と仲直りすれば、良いのだな??」

男の子はパッーと晴れやかな笑顔になり、嬉しいそうに何度も頷(うなず)いた。ピョンピョンと元気よく跳び回り、しっかり見ると男の子には、お尻のあたりから狐の尻尾(しっぽ)が生(は)えていた。

今まで猫と思ってたが、狐の男の子だったとは古川は驚いた。着物を着た青年はお盆と言ったが───────────────

青年もニコニコと笑い狐の男の子と仲良く手を繋ぐと、古川に深々とお辞儀(じぎ)をし立ち去って行った。



これでこの夢を見なくって済むだろうと、古川は一安心をしホッと一息をついた。



古川は目覚めて敷(し)き布団から、上半身を起こした。古川は悩(なや)ましい顔をつきで考える。約束はしたが…… どうやって、藤宮と会うのか?? 携帯電話はあれからかけてもないし、着信もメールも何もない。

着信拒否をされてたら、それはそれで悲しい。手紙でも書いてみるか?? 読まずに捨てられる可能性もある。

しばし深く考え悩む古川。

壁に掛けてあるカレンダーを見た。今日は水曜日で、自分が決めた休日であると確認した。 古くからの知り合いが経営する屋形船に電話をしてみようと思った。

古川が悩み立ち止まりそうな時に、屋形船を借りて海沿いや川沿いの景色を見ると心が落ち着く。悩み事も解決し前と進むきっかけになる。

古川は決心が付き電話をする事にした。あの夢で、寝た気がしないのでもう、一眠(ひとねむり)りをする事にした。

安心したらしく欠伸(あくび)が出た。

古川は敷(し)き布団に寝転び、掛け布団に潜り込み寝た。




野球への想いと熱意(31)

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(29)

2012-08-10 00:02:01 | 腐女子の御伴
gentleman's&boy(3)のサイドストーリーになります。オマケです。




         夏の腐女子会@残暑お見舞い サーチアンドデストロイ!!(29)




斉藤がカフェレストランの個室に案内されて着くと、伊東と藤宮が向き合う様にテーブルを挟み椅子に座って居た。

伊東は藤宮を厳しい表情で見つめており、藤宮は俯きグスグスと泣いてる。

「あぁ、泣かすな。藤宮君、ごめんね。」

「もう、やだ。帰る。こんな、おっかない人と、一緒に食事するなんてヤダもん。古川さんの事を色々と聴きたかったのに。」

伊東は考え込み斉藤の方を向き尋ねた。

「古川さん?? もしかして、古川さんとは、古川透様の事でしょうか。」

「あぁ、そうだ。それが??」

伊東は正面を向き直し藤宮を見ると、眉間(みけん)に皺(しわ)が寄り深くなった。

「そう、虐(いじ)めるな。その子は、俺にとって大切で、俺の初恋の人の子供なんだ。」

「初恋の人??」

予想もしてない斉藤の言葉を聴き驚く、伊東は言葉が止まる。

「伊東、今日はどうした。冷静沈着(ちんちゃく)な、お前らしくない。」

斉藤は個室のドアから少し歩き、藤宮の隣の椅子に座った。

「何か飲み物でも、オーダーしましょう。」

伊東はいつもの表情になり言うと、メニュー表のページをめくり始め見た。

斉藤は優しく両手で、藤宮の顔を上げさせて愛おしい見つめた。

「よく似てるね、彩子さんに。君に出会えて嬉しいよ。まさか、君から俺達に連絡してくれるなんてね。ほんと、可愛い。つい、ちょっかいを出したくなるんだ。」

伊東が咳ばらいを二回しても、斉藤は聴いておらず藤宮をただ見つめて居た。

斉藤は藤宮の頬に唇(くち)づけてしまった。

「そんなに透の事を知りたいの?? ほんと手の焼ける子で困るね。良いよ、まず俺と付き合ってからね。いくらなんでも、そう簡単に透は君にやれないさ。」


藤宮は立ち上がると、斉藤も立ち上がった。


藤宮は手の平をグーにして斉藤目掛けて殴る。斉藤は顔をかわすが頬を拳(こぶし)が掠めた。

「おっ、危ない。」


斉藤が身を避けた瞬間に腹にボディーブローを食らい体勢を崩し、屈み込もうとした瞬間に背中から二、三発踏まれ床に斉藤は倒れ込んだ。

余りにも一瞬の事で伊東が助ける暇もなかった。

「君は何をした!!斉藤本部長!!」

藤宮は怖くなり個室から飛び出し駆け出し逃げ去った。


伊東は斉藤の傍(そば)に駆け寄り抱き起こす。

「痛てぇ、あんなバカ力が出るなんて。ジョークなのに、本気にしやがんの。」

「斉藤本部長、しっかりしてください。これは、暴行事件ですよ。警察に相談しましょ。」

「確かにそうだけどさ、俺のちっぽけな妬(や)きもちだ。男子相手に、ちょっかい出した俺が完全に悪いよ。」


「いくらなんでも、暴力を振るうなんて許せません。」

「俺が悪かっただけさ。伊東、すまないが家まで俺を送ってくれ。」

「こんな傷だらけの、貴方(あなた)を放り出して帰れませんよ。それと、こう言う馬鹿げた事は止めてください。」

斉藤は笑顔で答えた。

「伊東でも、妬(や)きもちを妬(や)くんだな。それも新鮮で良かったぞ。あはは。」

「今日ずっと胸騒ぎが、してたのが分かりました。ご自宅でケガの手当をしましょう。」

「すまない、お前に借りが出来たな。俺は借りは返す男だ。俺の出来る範囲で、お前の希望を叶えるが何かあるか??

「昔から斉藤本部長からお名前はお伺(うかが)いしており、大きな仕事のプレゼン前に電話をおかけして居る古川透様と言う方の、お顔を是非(ぜひ)とも拝見(はいけん)したいのですが。」

「なんだよ。お前、透に会いたいの??」

「はい。」

「分かったよ。透に相談しておく。」

「身に余る幸せでございます。」




仔稲荷(こいなり)さんとお盆の付喪神(つくもかみ)(30)

二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(28)

2012-08-10 00:01:01 | 腐女子の御伴
gentleman's&boy(3)のサイドストーリーになります。オマケです。





      夏の腐女子会@残暑お見舞い サーチアンドデストロイ!!(28)





藤宮は浮き出し歩く、心惹(ひ)かれた古川の事を詳しく聴ける。金曜日の夜に斉藤と会う事を予約した。仕事も定時に上がれたし、斉藤も落ち合う場所に向かってると携帯電話に連絡があった。

鼻歌まじの藤宮は小走りで向かう。




待ち合わせの場所に着いた。いかにも高級そうなカフェレストラン。昼間はランチなどしてる様だけど、店の前の置き看板を見ると値段がどれも高い。

藤宮は思わずビジネス鞄(かばん)を開き、財布の持ち合わを見てしまう。何と何を頼めば持ち合わをオーバーしないかシュミレーションした。

近くのコンビニへ向かい、もう少しお金を下ろせば良いのか考える。一人暮らしで余り自由は利かない身だっが、恥をかくのはなんとも惨(みじ)めである。



そして、その瞬間─────────



背後からムギュりと強く身体を抱きしめられた。

「えっ?! なっ何に??」

「やぁ、俺だよ。なぁにしてんの?? 声掛けたのに返事もしてくれないんだもん。」

「斉藤本部長。」

男性の声でややキツい口調で呼ぶ。

「俺の奢(おご)りだから、そんな事心配しなくって良いよ。しかし、細っこい身体だなぁ~ ちゃんと食事してんのかな??心配だ。」

「あっの、離してください。」

藤宮は斉藤に抱きしめられた両腕を、振り解こうとするがギュッとされてしまう。背後の斉藤はクスクスと楽しいそうに笑う。

「そんな怒らないで、今日は君と記念すべき一夜だ。怖がらなくって良い。」

藤宮は背筋がゾッーとし冷や汗をかく。斉藤がやっと両腕を離してくれるが、藤宮の耳元に斉藤の吐息(といき)がかかり囁(ささや)かれた。


大丈夫、優しくするからさ。



「斉藤さん、ごめんなさい。僕、今日は帰ります。」

「藤宮さん、私共は貴方(あなた)にお会いする約束で本日の、スケジュールを組んで時間を割(さ)きました。」

藤宮は声の主をジロりと見ると三十代前半のいかにも、エリートビジネスマンの容姿の美形でやや髪が男性にしてはわずかに長い。着てるスーツや小物を一つとっても、自分とは違うと一目で格上と分かる。

「斉藤本部長、お止めください。我社の顔である貴方(あなた)が、この様なはしたない行為は、お見苦しゅうございます。」

「はい、はい、分かりました。伊東様」

藤宮は斉藤に伊東と呼ばれた男性の顔を見ると、怒ってると言う表情よりも嫉妬(しっと)に近いと思った。

「斉藤さんは本部長で、会社でもこんな事してるんですか??やだぁ、上司がセクハラするなんて最悪!!」

「してないよ。する様な可愛い子居ないしさ。伊東が、許してくれないよ。伊東、お前は帰って良いよ。俺は、この子に用事があるだけだからさ。」

「今で、この様(よう)なザマですから、貴方(あなた)を残してノコノコとは帰れません。」

そう言うと伊東は猫の首根っこを掴む様に、藤宮の衿首をひょいと掴むとカフェレストランの店内にツカツカと大股で入る。店員が慌てて伊東を老いかける。 藤宮はワァワァと騒ぎ立てる様に叫ぶ。

斉藤は憂鬱(ゆううつ)な深いため息を、ハァ~とついた。伊東を煙りに巻いて退社したっと思ったら、何を察したのかついて来た。

伊東が自分に言うセリフが脳裏(のうり)を過ぎる。


貴方の(あなた)為でしたら、例え山の遠くであろうとも、深海の底であっても付いて参(まい)ります。

伊東と数十年一緒に仕事してるが感情を荒げる様な事は今まで一度も見たことないし、どんな事があっても落ち着いてる。何が、機嫌悪いのか斉藤には分からない。

このまま、伊東と藤宮をほっぽらかす訳にはいかない。斉藤はカフェレストランへ入って行った。





サーチアンドデストロイ!!(29)