今月のガンガンファンタジーでも、黒執事三期のプレスリリースないね。早くしてよ。せめて放送決定とかの情報ぐらい(;Д;)/ 制作してるらしいと言うのは噂で聞いたよ。
★もぐ家の皆で黒執事第三期を妄想予想して考えてみた。★
興味のある方は上記のリンクで、過去の記事を読んで見てくださいませ。
「悪魔でアニメ黒執事三期の予想ですから。」
ロンドンへ向かう汽車(きしゃ)の一等乗客個室。
幼く美しい少女と黒の燕尾服を着た男性二人はテーブルを挟み向かい合わになる様に、汽車(きしゃ)のソファー席に座って居た。
紺碧(こんぺき)の艶(つや)やかで癖のないストレートで腰まで長い髪の毛。小さな頭には黒のレースとフリルをたっぷり贅沢にあしらえた、ヘッドドレスを飾り首の後ろでリボン結びにしてある。耳には青い小さなピアス。絹の白手袋に嵌(は)めた、ブルーダイヤモンドの指輪が光る。
白いブラスに襟元(えりもと)には黒のリボン。緑を基調(きちょう)とした羽の様に軽く上等な生地で仕立(した)てられたドレスの裾(すそ)は長い。ドレスをパニエでふんわりと膨らませドロワーズを履(は)いている。膝上までの黒のハイソックスに革の深緑の靴。
少女はご機嫌(きげん)ななめの様で汽車(きしゃ)の窓を開けて窓辺に頬杖(ほおづえ)をつく。過ぎる景色(けしき)をムッとしながら、一言も話さず楽しくなくふて腐(くさ)れて居る。
「クラリスお嬢様。」
「煩(うるさ)い。」
「クラリスお嬢様、それでは困りますね。」
「セバスチャンお前が、私に指図(さしず)する権利がある??田舎に住んで居れば、こんなおママゴトしなくって済むのに。面倒臭(めんどうくさ)い。」
「クラリスお嬢様、その田舎訛(いなかなま)りをどうにかして頂きたいのですが。」
「私は訛(なま)りは好きですよ。愛らしいと思いますが。」
「フレイア貴方(あなた)の希望は聞いておりません。イイですか??クラリスお嬢様。ロンドンには、お嬢様修行と言う事で来たのです。頬杖(ほおづえ)付くのは……お止めなさい。」
セバスチャンとクラリスは無言で睨み合う。
そんな二人のやり取りをフレイアは笑顔で見守る。
フレイアはセバスチャンと同じ黒の燕尾服を着ており細身の男。黒に青みを帯(お)びた髪は長く腰まであり、背の高さも年齢もセバスチャンとそう変わらない精悍(せいかん)な顔つきで目を見張る美貌(びぼう)の持ち主。
声は低いが威圧感はなくよく通る声で優しい。
フレイアは果物ナイフを持ち林檎(りんご)の皮を器用に切れる事なく、細く長く一本の紐(ひも)の様に剥(む)く。
クラリスは頬杖(ほおづえ)をつきながら、それをただ見つめる。
「ビタミンが不足でしょうに───── それと、お口が寂しいはず。お林檎(りんご)を、お召しあがれ。」
真ん中のテーブルの上に置かれたガラスの皿に皮を剥(む)いた林檎(りんご)をのせると、フレイアは丁寧小さく切った。ガラス皿にデザートフォークを添えクラリスに差し出す。
クラリスは嬉しいそう小さく微笑(ほほえ)み頬杖(ほおづえ)を付くのを止めて、デザートフォークを手に取り林檎(りんご)を食べ始めた。
セバスチャンはそんなクラリスを見つめ、ため息をつき言う。
「食べ物を口に、ほうり込んでおけばご機嫌とは─────── 」
「やはり、女の子と言うのは扱いが難しい。クラリスお嬢様は、可愛いと思いますよ。」
「それでは、フレイア…… 大変困ります。坊ちゃん──── 」
セバスチャンは坊ちゃんと言う、言葉を囁(ささや)き飲み込んだ。クラリスを見つめるセバスチャンは、ため息をつき言う。
「では、クラリスお嬢様。ロンドンに着きました、お嬢様修行をきっちりとして頂きましょう。」
口に頬張(ほおばっ)った林檎(りんご)を食べ終えると、不満げに口を尖(とが)らせ反論するクラリス。
「どうせダンスやら、踊るのでしょ??あんな物は嫌いだわ。ピアノやバイオリンのお稽古(けいこ)もイヤ。本を読むのは好き。」
「まぁまぁ、喧嘩(けんか)なさらずに。クラリスお嬢様、ロンドンはきっと退屈を忘れるぐらい楽しい都(みやこ)ですよ。女王陛下のお膝元。」
「何が女王陛下のお膝元だ…… くだらない。」
クラリスはぷいと顔を背(そむ)けた。
「悪魔でアニメ黒執事三期の予想ですから(2)。」