もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

媚魅 (6) 鬼畜眼鏡 偽造編 御堂×片桐

2009-06-24 23:09:33 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。



媚魅 (5)



         媚魅 (6)


御堂はダイニングテーブルの椅子に座るとテーブルには夕飯が並べている。鯖の塩焼きに切り干し大根の煮物とマカロニサラダと白菜の浅漬にみそ汁の具はナメコとワカメ。

(私は稔に電話などしていないのにタイミングが良すぎる…)

テーブルに並べられた夕飯を見て御堂は疑問に思っていると片桐は御堂に話しかけてきた。

「霧島副主任さんからお電話を頂き、今日はお帰りが早いと連絡を頂きました。久しぶりに一緒なので食事の支度を急いでしたんですよ。」

「あぁそうか。」

(霧島はだから私を無理矢理急かして帰らしたのか。)納得がいき片桐はご飯茶碗にご飯を盛りつけて御堂の前に置く。リビングの方に佐伯は居るらしくダイニングに来ないので御堂は佐伯を呼んだ。

「佐伯君、食事の支度は出来てる。こっちに来て君も夕飯を食べ給え。」

そう御堂に呼ばれると佐伯はダイニングテーブルに来た。佐伯はテーブルの椅子に座る片桐はご飯を盛りつけたご飯茶碗を佐伯に手渡した。そのご飯茶碗を佐伯は片桐の手を握る様にして受け取った。


三人で夕飯を食べる…御堂は満足しながら食べる。言葉数は少ないが佐伯も美味しいそうに食べるそんな佐伯を片桐は愛おしく見つめていた。

「佐伯君はMGNに来ても大変優秀で毎月の営業成績はトップで周りの者は驚いている。」

「佐伯君の事の活躍はいつも聞いていてMGNへ行っても頑張っていると聞き僕も嬉しいです。」

「俺は…そんな事どうでも良いんですよ。俺は片桐課長の元へ帰りたい…」

「佐伯…君はなんて事を言うんだ!!自分の力で勝ち取ったんだ。」

「佐伯君…それは~ムリです‥僕の力では…」

片桐は帰って来て欲しいと言う言葉をぐっと飲み込んだ。御堂は夕飯を済ませると片桐に話しかけた。

「稔、佐伯君は疲れている様だ今日は家に泊まっても良いし、ゆっくりと話しでもしてやりなさい。私は明日の仕事の準備をしている。」

そうを言うと御堂はダイニングから立ち去り自室へと向かって行った。自室のドアが閉まる音を聞き一安心をつく片桐であった。

「御堂の奴…稔さんによくもよくも…!!」

「克哉君。」

「だから俺を稔さんから引き離す為にあいつは俺をMGNに引き抜いたんだ。」

「それは違いますよ、克哉君を引き抜いたのはMGNの大隅専務さんです。今日は泊まって明日このマンションから出社すれば良いですよ。」

佐伯を来客用の部屋へ案内し片桐は部屋のドアの鍵を閉めた。

「克哉君はどうしてここに来たのですか??」

「御堂が俺をマンションに来る様に誘ったんです。理由はわかりません、俺は貴方にただ会いたかった。」

「克哉君…」

二人はお互いを求め合う様に深い唇づけを交わす。これ以上はダメと片桐は唇づけを止めて佐伯から躯を離そうとすると佐伯は抱きしめる力を強くした。

「ダメです‥克哉君」

佐伯は名残惜しそうに片桐を離す、佐伯の頬から泪が一雫落ち片桐は佐伯の頬をそっと拭う。
「シャワーでも浴びますか??」

「嫌だ、御堂と同じ物を使うなんて気分悪いです。会社でシャワー浴びますよ。」

「そうですか。」

「俺、眠れそうもありません。稔さん俺を眠らして貴方が恋しくって夢で稔さんに会えても朝起きるといつも一人…」

片桐は来客用の部屋から一旦出て戻って来ると手には水が入ったコップと薬を持って来た。

「僕が克哉君にしてあげられる事はこれぐらいだけ…」

片桐は薬と水を口に含み佐伯に口移して薬と水を佐伯に飲ませた。

「稔さんこの薬は何??」

「入眠剤です。僕も色々と考えてしまい眠れない日もあるんですよ。入眠剤は眠り易くするお薬でお医者さんに処方して貰い頂きました。睡眠薬の様に急激に眠くなりませんが睡眠を促すお薬なんです。」

「おやすみなさい…克哉君。」

「稔さんはそうやって夢でも俺を置いて行くんだ。お願いだから俺を一人にしないで!!」

後ろからする佐伯の声を聞き片桐は泣きたい気持ちになり逃げる去る様に来客用の部屋から出てキッチンへ向かって行った。



媚魅 (7)

躍るワタシ。

2009-06-24 10:22:23 | 腐女子の御伴
媚魅ビミョーですかね??前作程からすると淡々として面白くないかも(笑)ワタシは楽しいですのよ。あくまで自己満足な妄想小説もどき温かい目で見守りくださいませ。

御堂×片桐のエロをカキしようとしたら想像よりも長くなってしまいました。御堂さんにもっと早くさっさと柘榴を食べさせる方法を思いつかなかったよワタシ。

構成下手やなぁ自分。もっともっと構成上手になりたいです。

媚魅 (5) 鬼畜眼鏡 偽造編 御堂×片桐

2009-06-24 09:31:17 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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媚魅 (4)




         媚魅 (5)


御堂が目を覚まし執務室の時計を見ると18時だった。

(そんなに寝たか??)

手には書類を持っていたが見た覚えはない‥何の書類かよく見ようとすると執務室のドアをノックする音がした。

「失礼致します。霧島です。」

「入りなさい。」

霧島は一礼し執務室に入って来た。

「お疲れ様です、御堂部長。今日はノー残業ディです。上の者が率先して帰らならければ下々は帰りませんので今日はお疲れの様なのでお帰りになられてばどうですか??」

「私は疲れてはいない。まだ目を通してない書類はまだまだある。」

「おや??そちらの書類は印鑑を押して既に了読済のはずですよ。私もご一緒に書類を拝見させて頂きました。」

確かに全ての書類は了読した証明に御堂の印鑑が押されている。御堂自身は書類を了読した覚えも印鑑も押した覚えは一切ない。

「ほんとお疲れの様です。たまにはお早めに帰られたら喜ばれますよ。」

「私が家に帰っても出迎える者など誰も居ない。」

「お忘れでは左手の薬指にはめたその証はなんです??」

霧島に言われたので御堂は自分の左手の薬指を見た見覚えのないプラチナの指輪をはめている。霧島はにこやかに微笑んだ。

「私が後は片付けを致しますのでどうぞ御安心してお帰りください。」

霧島は御堂をデスクチェアーから立たせ仕事用のバックを持たせ執務室から追い立てる様に帰らした。御堂は後ろを振り返ると霧島は深くお辞儀をしている。したかなく御堂は帰る事にした。

社員用の通用口に向かうと佐伯が歩いていたが何処となくいつのもの自信に溢れた姿勢ではなくうなだれて歩く姿に覇気がない。そんな佐伯に御堂は声をかけた。

「お疲れだなどうした??佐伯君。」

「仕事なんて疲れてはない…俺は俺は~」

佐伯の顔を良く見ると眼鏡ごしの瞳は泣き腫らして充血していた。佐伯は今にも泣き出しそうになるのを耐え忍んでいた。

御堂は不思議がるこの男がこんなに追い詰められる様な事があったのか?? 仕事以外でもしあるとするなら~ そんな佐伯に御堂は言う。

「私の家にでも来るか??」

「ほんとうですか…貴方と言う人は…そうやって人を~ ‥あの人に会えるなら行きますよ。」

御堂を見つめる眼鏡ごしの瞳は激しい憤りを宿していた。いつもの御堂なら気に留めるが今日は佐伯ごときどうでも良いと思った。佐伯を伴いマンションへと帰宅した。終始無言な二人。

マンションのエレベーターに乗り自宅の前に着きカードキーでセキュリティを解除する。ドアを開けると玄関の明かりが燈り人の気配がした。

御堂の思いもしない人物が出迎えた…片桐だった。仕事から帰って来て急いで食事の支度をしたらしく仕事用のワイシャツの上に丈の長いメイドエプロンをしている。

「お帰りなさい、御堂さん…いらしゃいませ‥か‥佐伯君。今日はお早いお帰りですね。」

「あぁ霧島が早く帰れと急かすから今日は早い。佐伯君と帰る途中に会い一緒に帰って来た。」

「片桐さん今晩。」

「今晩、佐伯君。さぁ上がってくださいな。」

片桐は御堂から手にしたカードキーと仕事用のバックを受け取るその姿はかいがいしい妻の様でもある。御堂は一人先にダイニングへ向かって行った。

その後ろを追う様に片桐はついて行こうとするのを佐伯が止めた。佐伯に止められて片桐が後ろを振り返る。

「片桐さん---------」

佐伯はそう呼び片桐を愛しげに力強く抱きしめた。片桐は佐伯の胸に顔を埋めむせび泣いた。



媚魅 (6)

媚魅 (4) 鬼畜眼鏡 偽造編 御堂×片桐

2009-06-24 01:42:27 | 腐女子の御伴
         *ご注意*



*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。



媚魅 (3)



         媚魅 (4)


執務室へ戻り佐伯からお頂戴した弁当をデスクに広げる。黒色で木製の長角二段弁当箱で中型なんとも佐伯好みな質感である。

下の段にはご飯が入っていて塩胡麻がふってありご飯が美味しいそうだ。上の段には焼き鮭に肉じゃがと厚焼き卵やほうれん草のお浸し小さなカップに入ったマカロニグラタン。

大半の家庭では昨日の夕飯のおかずが次の日の弁当のおかずになると言う事は佐伯は昨日の夕飯にこれと似たようなおかずを食べた事になる。

御堂は弁当を食べずに観察をしている。神経質におかずを詰めているだけではなく、彩りよく綺麗に詰められていてお弁当を作った人の人柄までも伝わってくる愛妻弁当。

何度か社員食堂で御堂が他の社員と混ざって食べていると御堂の周りから離れる様に他の社員は食べている。御堂は薄々と気づいて社員食堂で食べる事を敬遠した。

御堂はそんな理由で昼食を弁当で済ます様になった。御堂が食べる弁当と言っても老舗料亭の仕出し松花堂弁当。

御堂は食べ物には固執しないタイプであれやこれやは言わない。老舗の料亭の仕出し松花堂弁当箱は霧島がわざわざ頼み作らせている。

食べ残す事が多かったので通常の松花堂弁当よりも小さく忙しい御堂の為にせめても和む様に工夫を凝らし季節感を織り交ぜ素材にも贅を尽くした松花堂弁当である。

食べ物には固執しないそんな御堂だったが佐伯の弁当には興味津々で食べたいと言い出した。霧島はそんな御堂の言葉を冗談として受け取っていた。

佐伯は愛妻弁当を持参すると必ずデジカメで撮影しその写した画像をパソコンに転送して食べた愛妻弁当のコメントを付けて記録して保存をしているのであった。

そんな話しを耳にして御堂は佐伯の愛妻弁当が益々気になった。一体どんな愛妻弁当なのか??御堂は何度か佐伯と直接交渉したが佐伯が首を縦に振る事はなく御堂はとうとう強行手段を講じた。

「お召しがりにならないのですか??」

「あぁ、見てるだけで愛を感じて…食べてしまうのが勿体ないと思ってしまった。」

「いつも御堂部長が召し上がってるお弁当もそう思って食べてくださると嬉しいですね。」

「そうだな。」

「私は社員食堂の方で昼食を済まして来ます。ゆっくり味わってお召し上がってください。それでは失礼させて頂きます。」

そう言うと霧島は一礼し執務室を出て行った。御堂は自分の携帯電話を仕事用のバックから取り出し佐伯の愛妻弁当を携帯電話のカメラで撮影をした。

「いただきます。」

そう一人で言い佐伯の愛妻弁当を食べた。



いつもなら食べ残す量を全て平らげた毎日でも食べたいぐらい美味しくいつも食べてる松花堂弁当にはない愛情の味で心が和む。

弁当携帯バックには佐伯がほぼ毎日持参しているマイ水筒と見馴れない果物が入っていた。水筒を自分のカップに注ぐ~緑茶だった。

緑茶を飲むこれたまた腹に染み渡る佐伯が愛妻以外が煎れた茶は飲みたくないと言うのも良く理解出来る。水筒の緑茶も全て飲み干す。

いつもなら松花堂弁当を食べた後は何も食べたくないのに見馴れない手の平にすっぽりと収まる紅く熟れた果物が気になる匂いも魅惑で甘くうっとりする。

見馴れない紅く熟れた小さな果物の誘惑に誘われ一口かじった、口の中で甘く豊潤な味が広がると共に苦み走るそれでも二口めをかじった。

すると強烈な眠気が突如御堂に襲い掛かる…意識が無くなる直前に見知らぬ男の声と共にデスクの前に見た事もない男が立ち何か愉しんで笑っているのか酷く憐れみ哀しんでいるのかどちらとも分からない表情で御堂を見つめている。

まるで英国の紳士の様な黒いつばのある帽子を深く被り髪は長い三つ編みを一つで束ねている。出で立ちは黒いロングトレンチコートを身に纏い見ているだけで不安を感じる。得体の底知れない恐怖感…と険悪感で心が充ちる。

「こんばんわ~元気のない我が麗しき王の為に用意した柘榴を食べてしまうなんてお行儀が悪い方ですねぇ…でも我が麗しき王はこの柘榴は召し上がらない事でしょう今回だけは良しとしましょうか。」

御堂はデスク前に立つ男を見ようとするが深い眠りへ引きずり込まれる。

「さすが我が麗しき王が~----あります‥-------どう------しょうか??」

御堂には男の言葉を聞く意識は遠退き男の声さえもほど良い子守唄の様に聞こえた。



媚魅 (5)