Shevaのブログ
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Premiership





チェルシー、エヴァートンに奇跡の逆転勝利

Everton 2-3 Chelsea
Sunday, 17 December 2006

Everton:
Howard,
P.Neville, Yobo, Stubbs, Lescott, Osman, Carsley (Beattie 90), Davies, Arteta, Johnson, Anichebe (McFadden 90).
Subs Not Used: Wright, Naysmith, Weir.

Booked: Neville.

Goals: Arteta 38 pen, Yobo 64.

Chelsea:
Hilario,
Geremi (Kalou 46), Boulahrouz (Bridge 73), Carvalho, Ashley Cole,
Essien, Makelele, Ballack, Lampard,
Drogba, Robben (Shevchenko 73).
Subs Not Used: Hedman, Ferreira.

Booked: Carvalho.

Goals: Howard 49 og, Lampard 81, Drogba 87


Start: 4-4-2
Hilario
Geremi Boulahrouz Carvalho Ashley Cole
Makelele
Essien Ballack Lampard
Drogba Robben


46' : 4-3-3
Hilario
Essien Boulahrouz Carvalho Ashley Cole
Makelele
Ballack Lampard
Kalou Drogba Robben


73' : 3-4-3
Hilario
Essien Carvalho Ashley Cole
Ballack Makelele
Lampard Bridge
 Kalou Drogba Shevchenko


87' : 4-5-1 by Chealsea Official writer
Hilario
Kalou Essien Carvalho Ashley Cole
Makelele Drogba
Ballack Lampard Bridge
Shevchenko


87' : 4-5-1 by Mourinho (?)
Hilario
Kalou Drogba Carvalho Ashley Cole
Essien Makelele  
Ballack Lampard Bridge
Shevchenko




まったく心臓に悪い。

エヴァートンのアルテタ、いい選手ですね。すべて左から崩されていた。

ブラルーズのファウルで与えたPKでエヴァートンに先制される。

0-1で迎えた後半、モウリーニョはカルーを投入。これは意外だった。シェヴァが来るかと思っていたから。
ジェレミを下げて、なんとまたもや、3段ロケット(サイドアタッカー→サイドバック→センターバック)のエシアンが第2エンジンに点火! エシアンはライト・バック(右サイドバック)になったのだ。

チェルシーは後半、バラックがFKを蹴ってゴールが生まれる。記録的にはOGになっているが、さすがバラックというシーンだった。

64分、チェルシーはまたもやブラルーズのファウルで取られたコーナーキックから逆転される。

73分。あと20分しかない。いくらなんでもダメだろう、という時にモウリーニョは最後の2枚のカードを切る。こういうとこがモウリーニョすごいんだよ。絶妙だ。
しかもあっと驚きのウェイン・ブリッジ! この人はアッシュと同じ左サイドバックだよ。ありえない采配。
アッシュは3バックの1角になったのだ。
エッシェンがまたセンターバックになり、
ブリッジは中盤の攻撃的選手として、左サイドの前目でプレー。

もうこのへんで頭の中ごちゃごちゃ?え?え?え? 状態。

同時にロベンをシェヴァに替えた。ロベンはきょうはあまりよくなかった。彼はボールを持ってるときは動きがいいんだが、ポストプレーがうまくない。
しかしシェヴァはボールが来ても足元にボールが落ち着かない。

そんでもってマケレレが手にするメモ。モウリーニョが配置を書いている紙だ。『伝書鳩』と呼ばれていたが。

81分に驚異的なランパードのミドルシュートが決まる。これで同点。
これでランパードはデニス・ワイズを抜いて、ミッドフィルダーとしてのクラブのゴールレコードを樹立した。

87分、ドログバのありえないロング・シュートが決まる。すごすぎる! これはシェヴァのポストプレーにより生まれたものだ。

モウリーニョはリードしたので、さっそくシェイプを変更する。これで3度目だ。
エシアンがセンターバック、カルーが右サイドバック、ドログバがマケレレと同じボランチのポジションに下がる。(ダブル・ピボーテ?)

まさにインクレディブルな3つのゴール。チェルシーの選手はみんながシュートを打てるし、ミッドフィルダーが驚異的な得点力だ。

チェルシーの選手とモウリーニョに脱帽の試合でした。もう言葉がないね。選手たちの喜びようも大変なものだった。

そしておまけがついた。マンUが星を落としたのだ。これで2ポイント差。ホームでの直接対決でチェルシーが勝てば、首位になれる。ターゲットロックオン!ですね。


What Mourinho said -

SKY Sports Video

SKY Article

このSKYのVideoのインタビューではジョゼはこう語っている。
ディディエがゴールをあげたあと、彼はセンター・バックに入った、と。
ほかにいなかったからねえ、と。
あれ?それではチェルシーTVのニール・バーネットさんの言ってることと違うなあ。でも監督が言ってることが正しいのでしょう。

ともかくモウリーニョは『トータル・フットボール』なプレーヤーが好きみたいです。センター・フォワードもセンター・バックもできる選手(ドログバ)が好き。
ライト・ダイヤモンドもライトバックもボランチもセンターバックもできる選手(エシアン)が好き。
ディフェンスのできるフォワード(×シェフチェンコ)が好き。
攻撃のできるセントラル・ディフェンダーが好き。(カルヴァーリョ、JT)
つまりスーパーな選手というのは何でもできるということですね。
モウリーニョは「そのポジションの選手を使う」のではなく、「そのポジションじゃなくてもできる」選手を使う。あれ~これって誰かに似てません? …オシム監督。

このインタビューで言ってることはだいたい上記のSKYの記事に出ています。

Q:ジョゼ、この午後の試合ではほとんど貴重な勝ち点を失いそうになってましたが(勝ちました)、マンチェスター・ユナイテッドに完璧なメッセージを送ったわけですが。

JM:いや、単にゲームに勝っただけだよ。もちろん貴重な勝利だったがね。1-0や2-1で負けていたときも、ひっくり返すのは難しくなかった。でもそれをやってのけたんだからすごいよ。
選手は信じられないぐらいすばらしい才能をあますところなく発揮した。
最後の瞬間まで選手は勝ちを信じて戦った。
そして後半に、エヴァートンが2点目を決めた時、チェルシーがメンタル的に強いチームじゃなかったら息の根を止められてただろう。
その後にシステムを変えた。選手は勇気を持ってそれを受け入れた。
ディフェンダーを3人にした(3バック)わけですが、エシアンはディフェンダーじゃないし、アシュリー・コールはセンター・バックじゃない。
ランパードとドログバがすばらしいゴールを決めた後は、ディフェンスにすべてをつぎ込む番だ。ところがジョン・テリーがいない。チェルシーにはほかにセントラル・ディフェンダー(センター・バック)がいない。セントラル・ディフェンダーがチェルシーには不足しているからだ。
それでディディエがゴールを上げたあと、彼はセンター・バックをやったんだ。
彼にはそれができるとわかってたし、彼はすばらしいプレーをしてくれた。

Q: あなたは、アンドリュー・ジョンソンがピッチで倒れた時に、第4審判(=Fourth official(フォース・オフィシャル))とトラブって(=confrontation)ましたよね。

JM: (さえぎるように、)そんなことないよ。第4審判との揉め事なんかなかったよ。それを言うならアンドリュー・ジョンソンの方との衝突だよね。僕は選手じゃない、監督だ。だが僕がもしピッチにいたらジョンソンにはむかっと来てたろうね。
あれはフェアーじゃなかった。あの時主審がジョンソンにイエローカードを出してたら、またその後同じことを繰り返すこともなかったはずだ。彼は制裁を受けるべきだった。

Q:では彼がダイブしたと?

JM: ジョンソンはそういう選手だとわかってたからね。イエローをもらってお灸をすえられてたら、またやらないよう注意するだろう? 彼はいい選手だが、ちょっとダイブしすぎだね。


BBC Video link

JM: やっと試合が終わったよ。お祝いしたいね。最後の時間帯にゴールを決めるのは大変なことだ。残り20分で2ゴールをあげたんだ。その瞬間、もう勝負はこっちのもんだった。
特に僕がうれしいのは、選手が後半のプレーで、その才能と信念を示してくれたことだ。でも敵に2点目をとられた。でも選手たちは手をこまねくようなことはなかった。
並みの神経だったらもうこれでおしまいだとあきらめるところを、最後の瞬間まで結果を求めて生き抜くため戦った。とても僕は満足だよ。

Q: 私はあなたが選手たちにハーフタイムに何を言ったか知りたいのですが。中盤の改良ですか。(? media response? medium?)

JM:ただねー、もちろんちょっとした戦術的な変更は伝えたよ。ジェレミを下げてカルーを投入した。
それから選手たちに言った。信念を持つことだ。勝利を信じなければチャンスはない。勝利を信じればチャンスが来る。
もちろんプレーの質もあるが、ピッチ上で自信を持つことが大事なんだ。
そしたら、メンタル的にとても強くなって、試合は前半とは違う方向に転がり始めた。
バラックのFKがポストに当たって入った。
チェルシーは圧倒的に優位に展開した。
何もかも審判の笛がうちに対して状況が不利だっただろう? だから精神的に強く信念を持って戦うしかなかった。それがいい結果を生んだのだ。

Q: ここのところずっと… (つきがなくて?)ポストを3回も叩きましたね。…今回も同じだと?

JM: まったくあの裁定にはね。ペナルティーは見てなかったが、そうだったんだろう。レフェリーはいい仕事をしたと思うよ。
後半チェルシーが同点にして優位に展開していた時、カルーのシュートがポストに当たった。敵がコーナーキックからセットプレーで点を入れ、逆転された。
その後のディディエのシュートがまたポストだった。
僕らはポストと戦ってたようなものだよ。
でもついに逆転した。それでカルーを4バックにして下げた。(??)

Q:3つの瞠目すべきゴールが生まれましたね。

JM: すべてのゴールがね。すべてすごかった。3つの信じられないありえないゴールだった。

Q:ジョン・テリーは、キャプテンはどうしたんですか?

JM:背中を傷めてるようだ。痛いんだ。何ヶ月か前、フラム戦の時に同じことが起こって欠場した。僕のスカッド(選手団)は少数精鋭にしてるからね。
キャプテンであり、セントラルディフェンダーのポジションのテリーは重要だ。
このようなビッグゲームでキャプテンがいなかったり、キーパーがいないのはどうもよくないな。

Q: きょうはタフなテストをしましたね。マンチェスター・ユナイテッドにメッセージはありますか?

JM: メッセージなんてないさ。メッセージは自分たちに言ってるよ。すべての試合において自分たちはまたチャンピオンになるんだと思ってプレーするんだと。いつも選手には言っている。
ホームでマンユナイテッドとやるときはもうこっちのもんだから、試合を待ち望んでいる。そしたら2ポイント差になるからうちが首位になるのは時間の問題さ。


※また本筋とは関係ないコメント。モウリーニョさんは計算づくのようでいて、実は『売り言葉に買い言葉』であることが多いような?
 このBBCとSKYのインタビュー、どっちが先なのかわかりませんが、全然逆のことを言ってるんですよ。
 多分BBCの方が先だと思いますが、無邪気に勝利を喜んでいる。それなのにSKYにはいきなり「ほとんど負けそうでしたね。」的なことを言われ、突っ張って、
「いや、1点差なら逆転するのは簡単だった」とうそぶいている。
実はこの部分はきょうの「プレミアハイライト」で使った部分だけど、一番この試合の本筋と違う部分が出ちゃってるわけです。
 レフェリーの判定にもBBCではおとなしくこたえ、SKYでは挑発され言わされちゃってますからね。
 それにしても最近必ずインタビュアーが、「ユナイテッドにメッセージを」と異口同音に言うのがおかしい。

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