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Wimbledon





ジョコビッチ インタビュー

An interview with NOVAK DJOKOVIC
7 July 2007, after the retirement.

Q:グランド・スラムの大会へのチャレンジをこんな形で締めくくるなんて、がっかりなさってるでしょう。

ジョコビッチ:そのとおりです。でも明るい面にも着目しないといけません。ウィンブルドンでこんなにもすばらしい2週間をすごせたことはなかった。僕は今までで最高のゲームをしたんです。

僕はウィンブルドンの4強として勝ち残るに値するプレーができました。今年は多くのメジャーな大会でいい成績を残してきました。だから最高のトーナメントをこんな形で終わったことは、おっしゃるとおり残念なことです。

それは残念なこととは言え、もうどうしようもなかったんです。僕が棄権したのは、けがが今後もっとひどくなってしまうことを避けたかったからです。

Q:具体的にどういう故障だったのか教えていただけますか?

ND: 実際には足の水ぶくれのせいです。でも単なる水ぶくれじゃなくって、きのうの試合で大きな傷になってました。

すごく痛くて、夜も寝られないし、大出血はするし、けさは歩くこともままならないぐらいだったんです。出来る限りのことはやろうとしたんです。

僕を治療してくれたドクターや物理療法士の方には感謝にたえません。僕がコートに立てるようにできるだけのことをしてくれました。僕はほんとに自分がプレイするべきかどうか悩んだぐらいです。そのくらいシリアスな状況でした。

それにそれだけじゃなかったんです。ここ数日間痛めていた腰の問題もありました。満身創痍でした。僕はへとへとで消耗していました。この3日間の僕の試合時間を考えれば納得すると思いますよ。

みんな人間なんだし、そう思うのは変じゃないです。こんな試合を続けていくことは不可能なことですよ。

Q:あなたは試合開始前に自分のけがをラファには隠せたのですか?ロッカールームでかちあわなかったんですか?

ND: そりゃ会いましたけど、回りに人がたくさんいましたから、ラファのことは避けてたし視界に入らないようにしていました。

僕が弱っていることを試合前の敵に悟らせたらアドバンテージを与えてしまいますからね。

さっきも言ったように、プレーできるかどうかというコンディションでしたが、僕はコートに行くことを決めたんです。最初のセットはすごくうまくいきました。特にサーブが良かった。サーブのおかげで短時間でポイントをかせげたし、積極的にプレーできました。それで1セット目をものにできたのです。

ところがその後、僕がサーブの入りが少し悪くなってきたとたん、ラファがそこにつけこんできたんです。

Q:お天気も相手の選手と同じくらい、あなたの敵に回ってしまったとも言えますか?

ND: そうですね。以前にも記者会見で述べましたが、ここの天候といったら、ひどいもんだ。僕ら選手にとっては大敵ですし、特に僕は被害者ですよ。僕はここウィンブルドンで一番苦労した選手だと思いますよ。だって毎日試合があって、しかもそれぞれが長時間のゲームになったし、特にここ3回の試合はそうでしたから。

まったくね。こんなことは初めてでしたね。まったくおかしな2週間でしたよ。でも次はこれを教訓にしなくっちゃいけない。

しつこいようですが、大会スケジュールの組み方にも不満だし、雨ばかりなのには参ったね。でもどうしようもないですから。今後はちょっと考えて欲しいなあ。

Q: コンディションの不調は時間があれば回復するということですか?

ND: 当然です。来週試合の予定が入ってましたが、今回棄権したので、あと2週間は試合を入れません。ヨーロッパではあと1試合、ウマグでのクレー・コートでの試合(クロアチア・オープン)をやってから、アメリカに行きます。じゃなくてカナダのモントリオールと、それからシンシナティ、全米オープンという予定です。

ちょっと試合数が多すぎるので少なくしようとしてます。そうゆうのは慣れてないし、今シーズンはすごく大変でした。6、7カ月もぶっ続けで、4、5日間のまとまった休みもなかったんです。

この機会に、1週間から10日間はできるだけ回復するよう努めます。

Q:最初のセットをとったときに、どう思いましたか? この試合に勝算があるとその時点では思いましたか?

ND:最初のセットをとったときは面食らいました。だって体調最悪だったもんですから。僕はろくに動けてなかったし。

僕にはわかってました。ナダルが僕を走らせにかかったら僕に勝ち目はないと。それが2セット目と3セット目に起こったことだったんです。

だから1セット目は最初から積極的にいこうとしました。最初のショットから前に出ました。もちろん1セット目ではラッキーな部分もありましたが、サーブがうまくいったのです。だから、そう1セット目の後はこの調子で行けばいけるんじゃないかと
思いました。けがの影響がでないうちに、がんばろうと。

でも相手は世界ランク、2位ですから、彼は僕のスタートダッシュにとまどっていましたが、すぐに調子を上げてきました。僕が素早く動けないと察知されました。それで彼はそれを利用して勝ったんです。

Q:最後にナダルに何て言ったんですか?

ND: こんな風な終わり方で残念だって彼は言ってた。僕は決勝での彼の幸運を祈ったよ。そしたらラファは僕に「君はすばらしい試合をしてすばらしい2週間をすごしたね」って。こんなとこです。

Q:けがした箇所はどこなのですか?

ND:もうさっきしゃべったよ。

Q:足とおっしゃいましたが、足のどこです? どうして動けなかったんですか?

ND: 左足の小指です。水ぶくれになって皮が剥けていたんです。

Q:今週の活躍で、あなたには今までで最高の世界ランク3位の坐が与えられそうですが、これはあなたにとってどんな意味を持っていますか?

ND: ほんとにすごいことです。僕の最高ランクだし、テニス界に君臨する偉大な2人の選手のすぐ後だなんてすごいですよ。

それに僕にもっと自信と与えてくれやる気を起こさせてくれます。もっとがんばれば世界で1番になれるでしょう。自分にはやれると思ってます。

慌てるつもりはありません。まだ20歳なのに、世界ランク3位なんですから。今はペースを落として、練習して、もっと試合をして経験を積みたいです。いつの日か生涯の夢に到達する日が来るまで。

Wimbledon 2007
25 June - 8 July

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