豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

住宅価格を坪単価に置き換える矛盾…東京都内

2014-05-28 22:48:36 | ファース本部
「この家は坪いくらなのですか」
このように住宅価格を坪(約3.3㎡)換算するのは日本独特の風習のようです。
坪単価は、建築費の総工費を総建坪の数値で割った単価で形状や仕様で大きく変わります。
細長い家は、断熱材や透湿シートなどを装備した外部に面する外周壁が長くなり、お金のかかる外周壁が長くなると当然、坪単価が高くなる事になるでしょう。

小さな家でも玄関、トイレ、洗面所、浴室などは必ず付けます。そのため建築面積が小さくなれば坪単価も高くなります。
また、総工費の中身の仕様でも価格が大きく変わり、照明などの電化機器にしても省エネタイプは価格が高く、坪単価もあがります。

坪単価が一人歩きすると見えない部分の機能や性能が疎かになる場合があります。
断熱材の種類や充填方法などで、家の高気密高、断熱性能が大きく異なります。
この性能には窓や換気方法も関わりますが、いずれも目に見えるものでありません。

このような目に見えない部分の充実度と言うのは、住んでからの快適性、経済性に大きく関わってきます。その家は、カビや腐朽菌の出来ない構造になっているか、また、暖房費や冷房費が軽減されるようになっているかどうかをじっくりと吟味すべきです。

日本の住宅寿命が30年だと言う現実は、この坪単価が一人歩きしたことが要因かも。
経済成長における大量生産、大量消費の時代に家を売りまくりました。
当然、売り易い家が売られ、外観や内観が美しく、大量生産でコストダウンします。
価格競争では、見えない部分の省エネ性能やカビ、腐朽菌の有無などは、ないがしろにされてきました。
見た目の良さと価格で売られた家は、建主が住んでからストレスを増大させて、30年で家を叩き潰してきたのです。

特に快適性、経済性は、住んだその日から住み続ける限り、付きまとって来ます。
賢い建主さんは、家の温熱環境、カビの有無を考えた調湿性、冷暖房費などを重視します。
ファースの家は、その目に見えない部分の性能に特化した研究開発を行なってきました。

坪単価はともかく、住宅価格を上げないためにも、全国200社近い仲間の工務店さんに常に新しい技術情報の提供が不可欠です。今日の東京会場で一連の講習を修了しました。
写真は蒸し暑かった東京都内、東京事務所前から…明日は北斗市本社に帰社致します。

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