豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

オール電化住宅と蓄熱暖房機の使い方…札幌市内~千歳空港~羽田空港~東京都内

2013-07-03 21:28:11 | ファース本部
3・11以後においてオール電化住宅は、最大限に電力を浪費する欠陥住宅のような風潮が。
そもそもオール電化住宅とは、私が昭和60年に室温と室内湿度を一定化するために、全く隙間のない家をつくったことが始まりです。

超高気密の家のなかでガスを燃やすと、どんなに換気扇(当時は第三種の排気式しか存在しなかった)を稼働させても、隙間から空気が入って来ないため、排気が出来ずに換気扇は空回り状態となります。
当然、窓を開けるとガスは燃えます。窓の開ける気密住宅は何の意味も無く、やむを得ず電気ヒーターを用いることにしました。

暖房機はFFストーブを使用することになりますが、あまりにも気密と断熱性能が高くなると最微小燃焼稼働モードで使用になります。
すると燃焼効率が極端に悪くなります。
そのため余剰状態の深夜電力を安価に導入して蓄熱暖房機に蓄熱する方法をとりました。

電気温水器は当時でも既に深夜電力活用のモノが供給されておりました。
温水器、蓄熱暖房機を用いる事で余剰している電力使用で発電効率も向上し、深夜帯の余剰エネルギーを有効活用出来たのです。
確かに電気ヒーターは1kwで1kwの熱しか放熱しません。
電気1kwを家庭で使用する際には、発電所や送電ロスで既に3倍以上もエネルギーを使い切っているのです。
少なくとも3倍以上もの効率が無ければエコ機器とは云えないのです。

エアコン暖房のように1kwで5倍6倍7倍ファースの家では10倍以上もの高率を発揮できます。
特に3・11以降は蓄熱暖房機を無能機材のようなイメージが広がっております。
しかし、エアコン暖房と蓄熱暖房機はとても相性が良く、蓄熱暖房機でエアコン暖房の最も苦手な立ち上がり温度をカーバーするとエアコンのエネルギー消費効率が倍増します。

課題は現在、深夜帯に電力が余らない地域が多くあります。
しかし深夜でなくとも24時間を通じると需要バランスに凸凹が多いのです。
この凹の時に通電して熱を溜めこむ方法もあります。
私達のファースの家には不必要ですが、日本の殆どの住宅で蓄熱暖房機とエアコン暖房の組み合わせを検証すべきでしょう。

今日は当初からお世話になってきた蓄熱暖房機メーカー、日本スティーベル㈱の部長、平山竜三さんと(写真)久しぶりに意見交換が出来ました。自然環境に負担を掛けない使い方を工夫すると蓄熱暖房機の使い道はまだまだ多いと思われます。
明日は四国に移動を。

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