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「ウィーンフィル 魅惑の名曲」聴き直し -25-ベームの第九

2021-11-12 06:30:52 | 音楽雑感&関連サイト

小学館ウィーンフィル魅惑の名曲 vol.25 ベームの第九を聴き直しました。



ベートーヴェン生誕200年を記念して、交響曲全集を録音した時の1曲です。

ラフマニノフの時に、ラトルの演奏が「何を言おうとしたか分からないからつまらない」というようなことを書きました。

この言葉は、ベームの第九では当てはまりません。

ベームの演奏は、「まさにこれが第九」という、きわめてノーマルな演奏です。

誇張はなく、幾分遅い?というぐらいで、個性も特に感じられません。

しかし、すばらしいのです。「これが第九なんだ」と、再発見したと言えるほどです。


バトンテクニックもお世辞にも華麗とは言えません。

法学博士らしく、真面目で、練習中でも厳しそうです。

しかし、出てくる音楽はきわめて自然で、この第九では高い精神性を感じます。

楽団員が、ベームを敬愛し、ベームの一挙手一挙手が敏感に反応していることがうかがわれます。

この盤はレコード・アカデミー賞に輝いたそうですが、そんなことも当然すぎるほどの名盤、名演なのです。

年末には、毎回聴くつもりです・・・。


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