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今日は明治150年-日経社説より-

2018-10-23 06:00:04 | 歴史関連情報
今日は明治150年です。日本経済新聞の社説が興味深いので引用します。

慶応から明治に改元したのが1868年の10月23日。ちょうど150年前のことである。政府がきょう、明治150年の記念式典を開くのはそのためだ。

東大名誉教授の御厨貴氏や東大教授の五百旗頭薫氏ら日本政治外交史の専門家はしばしば明治から平成にいたる150年を30年ごと5つに区切る見方を示す。


これは興味深い分け方です。

【第1期】
1868年から98年までの第1期は国民国家の形成期だ。建国の時代である。大日本帝国憲法を制定し日清戦争をへて国家として自立していく時期だ。

【第2期】
1928年までの第2期は00年に伊藤博文を総裁とする政友会が結成され、18年には初の非藩閥の原敬内閣が発足、大正デモクラシーをへて政党内閣制が確立する時代である。一等国をめざし、その仲間入りした時期だ。

【第3期】
58年までの第3期は戦争に突き進み、45年の敗戦から占領・講和・独立をへて、55年には保守合同で自民党が結党、戦後体制を確立する時代である。戦争と復興の時期だ。

【第4期】
88年までの第4期は冷戦構造のもと軽武装重商主義によって高度成長を達成した時代だ。成長の時期である。

【第5期】
2018年までの第5期はバブルが崩壊、経済は「失われた20年」といわれ、阪神大震災、東日本大震災と大地震にも見舞われた。どんな時代かは後世の史家の判断に待たなければならないが、現時点でいえるのは停滞と災害の時期だったということだ。

歴史にサイクルがあるのかどうかは別にして少なくとも第6期にあたる次の30年は低迷の平成から抜け出す時期にしなければならないだろう。

グローバル化とデジタル化を進め、第4次産業革命の波に乗り遅れずにいかにして新しい国を切り拓(ひら)いていくのか。少子高齢化という未曽有の事態にどう立ち向かっていくのか。

明治150年という時代の節目を国の将来について考えるきっかけにしたい。


今後30年で、日本はどうなっていくのでしょうか。

読売新聞の社説も、明治150年を取り上げています。
西洋からの外圧により、日本は幕末に開国した。明治維新とその後の国造りは、日本が独立を守るために、国の形態を大胆に造り直す一大事業だった。

 明治維新で植えられた種が芽を伸ばし、形を変えて日本社会に根付いている例は少なくない。

 天皇の権威に依拠しつつ、「議論による統治」に基づく国家建設が進められた。五箇条の御誓文の「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」が、その姿勢を表す。

 近代憲法が制定され、それに基づいて、貴族院と衆議院から成る二院制議会が開設された。二院制は今も維持されている。

 身分制は解体された。薩長などの藩閥を中心としながらも、広く人材が登用された。それにより確立された内閣制度や官僚組織は、現在の統治機構の礎である。

 200を超える藩を廃して府県を置いた廃藩置県は、中央集権化をもたらした。地方の均質な発展を促す効果があったと言える。


明治維新を大きく捉えています。

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