白坂慎太郎先生の哲学入門
第47回は、ヤスパース 哲学入門 です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=AG8L1an6gZs
ヤスパース(Karl Jaspers)(1883年 - 1969年)はドイツの哲学者です。
妻がユダヤ人であることからナチスから迫害を受けました。
現象学的精神病理学の専門家として「精神病理学総論」を著して名声を得ましたが、のちに哲学へ移行します。ハイデッガーとならぶ実存主義哲学の代表者となりました。著「哲学」「実存哲学」「真理について」など。
ヤスパースの位置を確認してみましょう。

実存主義、オンリーワンの思想は、現代の日本でも受け入れやすい思想です。
ニーチェが無神論であったのに対して、ヤスパースは有神論です。

目で見えない、さわれない人間の実存を解明しようとしました。

キルケゴールに近い考え方です。
人間には限界があるので、絶望を体験する。そこで、神を信じる段階で、実存に至るとしました。

ヤスパースも、絶望と挫折の時に、超越者(=神)の存在に気付き実存に目覚めるということです。
また、人は他者がいての自分です。
他者との交わりを通して、初めて自己であり得ます。
しかし、自己の有限性を自覚した人、実存を取り戻した人(オンリーワン)は、他者(その他大勢)との断絶に気付いて孤立します。
日常生活で上手くやろうということを諦め、互いに理性により交わろうとしました。
それが実存的交わりです。
孤独と共同という緊張関係のもとで、他者と愛しつつたたかう「愛しながらの戦い」が人間を自己の実存に目覚めさせるとしました。
簡単にいえば、他者との関わりの中で、自分の実存に目覚めるということです。
次回はハイデガーです。
第47回は、ヤスパース 哲学入門 です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=AG8L1an6gZs
ヤスパース(Karl Jaspers)(1883年 - 1969年)はドイツの哲学者です。
妻がユダヤ人であることからナチスから迫害を受けました。
現象学的精神病理学の専門家として「精神病理学総論」を著して名声を得ましたが、のちに哲学へ移行します。ハイデッガーとならぶ実存主義哲学の代表者となりました。著「哲学」「実存哲学」「真理について」など。
ヤスパースの位置を確認してみましょう。

実存主義、オンリーワンの思想は、現代の日本でも受け入れやすい思想です。
ニーチェが無神論であったのに対して、ヤスパースは有神論です。

目で見えない、さわれない人間の実存を解明しようとしました。

キルケゴールに近い考え方です。
人間には限界があるので、絶望を体験する。そこで、神を信じる段階で、実存に至るとしました。

ヤスパースも、絶望と挫折の時に、超越者(=神)の存在に気付き実存に目覚めるということです。
また、人は他者がいての自分です。
他者との交わりを通して、初めて自己であり得ます。
しかし、自己の有限性を自覚した人、実存を取り戻した人(オンリーワン)は、他者(その他大勢)との断絶に気付いて孤立します。
日常生活で上手くやろうということを諦め、互いに理性により交わろうとしました。
それが実存的交わりです。
孤独と共同という緊張関係のもとで、他者と愛しつつたたかう「愛しながらの戦い」が人間を自己の実存に目覚めさせるとしました。
簡単にいえば、他者との関わりの中で、自分の実存に目覚めるということです。
次回はハイデガーです。