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モーツアルトはすごい!

2018-09-13 05:28:05 | 音楽雑感&関連サイト
  久しぶりに音楽の話。

 車の中でWiener Philharmoniker-the Symphony Edition 50枚組を順に聴き直しています。



 やっと最後のモーツァルト: 交響曲全集に入りました。

 元気な頃のレヴァインの指揮 (録音1984年~1990年)です。

6/1984 (K. 200, 201, 202); 6/1985 (K. 183, 184, 199, 297, 318, 338),
12/1986 (K. 134, 162, 181, 182, 319, 504, 543); 12/1987 (K. 285, 425);
6/1989 (K. 112, 114, 124, 130, 550, 551);
2/1990 (K. 16, 19, 22, 43, 45, 48, 73, 110, 132, 133);
12/1990 ( K. 19a, 45a, 74, 84, 128, 129)

 モーツァルトの天才性はいろいろと語られていますが、私は、「速さ&質」に対して天才性を強く感じます。

 たとえば・・・
 
 交響曲第39番が完成したのが、1788年6月26日
 日本では寛政の改革が始まった頃。モーツアルト32歳の時です。
 K(ケッフェル;モーツァルトの作品を時系列的に配列した学術的な目録番号)では543番です。

 この後、ピアノソナタや弦楽四重奏曲の作品が次々に作られ、交響曲第40番が同じ年の7月25日(K.550)、交響曲第41番(K.551)が8月10日に完成しているのです。
(そのあくる日には歌曲「戦いの門出に」K.552が完成)

 この間、わずか6週間。

 特に、最高傑作の呼び声が最も高い交響曲第41番は、第40番から16日目に完成しています。
 40分ほどの大作です。私なら、楽譜を書き写すだけでも1~2週間かかるでしょう。

 わずか2ヶ月ほどの間で、10曲ほど、しかも三大交響曲を含めて創作しているのです。
 おそらく、私が単純に楽譜を書き写すのと近いスピードで、新しい曲が創造されていくのです。

 これはまさに驚異です。「天才」たるゆえんです。


 「革新性」を唱える人も多くいます。

 例えば、室内楽の楽器の組み合わせ。

 ピアノ、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンによる五重奏
フルートとハープのための協奏曲
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏
 ファゴットとチェロのためのソナタ
  などなど
 
 当時としては、考えられない組み合わせでした。 

「後宮からの誘拐」「魔笛」など、4曲のドイツ語によるオペラも彼が初めてです。

 有名話ですが、ピアノ協奏曲第13番、第16番~第19番は、同じリズムで始まりながら全然別の曲想になったり、遊び心もたっぷりです。

その他、彼のピアノ協奏曲は数々の革新性にあふれています。


 ベートーヴェンやブラームスが、懸命に真剣に、悲壮感を感じるほど作曲に向かい合っているのに対して、モーツアルトは、まるで呼吸をするように、まるで遊びながら曲があふれ出ています。

 生活は苦しく、生活のために多作だったともいえますが、それぞれの完成度の高さは、やはり天才という言葉でなければ説明できません。

 これからしばらくは、レヴァインを楽しみます。

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