拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 魔王対真央

2014年02月21日 | マトリックス・J
  先日、久々にジュネーブ空港駅を歩いていたら どでかい車広告のポスターが張り幕られていた。
  あまりの デカさにイヤでも眼がいった・・・そしてなんか不気味な雰囲気に 負の『新鮮さ』を感じたので よく見てみた。
  このポスターはもちろん 来月から始まる第84回目の『Salon de L'Auto』(自動車ショー)に向けての某社の広告である。
  
           

  ボクも、在瑞西 二十数年であるから 春になったらこの手の どでかい車広告のポスターは見慣れているので、本来であれば 『ふん!』と
  見過ごすのであるが、ここのところ政治を勉強しているというか、社会の動きに敏感になっているのか ちょっと見逃せない雰囲気を感じ取ったので
  我がアイホンで 一撮したのが 上の写真である。

  殺伐とした風景の中で 威圧的な車のアップ 遠景には高層ビルがそびえる・・・
  大きな文字で 『 新車から もう一方の地平線を 見つめる・・・』 その下に小さな文字で 『 自由は感染する・・・』 と書かれている。

  ボクは思った 『 あれ~っ、これってボクが最近学んだ 『新自由主義』そのものじゃないの・・・!』と。

  この車の宣伝は 世界の1%の支配者層のための 宣伝そのものではないか・・・そう思うと うすら寒い気がしてくる。
  まさに、アメリカの支配層が 日本に迫っているTPPの図 そのものずばり感がする 『弱肉強食の自由は感染する』・・・と言っているようだ。
 
  最近見たいと思っていて 見過ごしたSF映画タイトルは覚えてないが、止まることのない列車に生き残った人間が生活していて、貧民と富豪に
  クラスが分かれている・・・というようなストーリーのようであったが、最近のSF映画の特徴はハッキリと 『貧富の格差』がテーマとなっている。
  SF映画は常に我々の日常生活の数歩前を行っているわけであるが、最近は悲しくも怖ろしい事に だんだん現実出来る世界観になって来ている。

  そんな折 昨日ボクは 浅田真央の最後のオリンピックでの演技を 帰宅電車の中でアイパッドで見ることが出来た。
  ショートプログラムで見た彼女とは 全く違っていた。 素晴らしい演技を終えて真央ちゃんは 泣いたが ボクもアイパッドを見ながらこみ上げた。
  人を人とも思わない みすぼらしい世界観は 霞んで見え、 真央ちゃんの 存在は 清涼なオアシスのような 希望を与えれくれた。

                                        Mao Asada (@USATsportsImage)
                  
                   帰宅電 涙でかすむ アイパッド ソチの真央に こみあげる我 :一撮 
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿