ざっけあん

方向音痴な真宗門徒のぼそぼそブログ

連休中のこと

2009-09-24 16:10:58 | ぼそぼそっ
「顕正会」という新宗教の団体に入信している若者が「真宗の話を聞かせて下さい」というので、お迎えしました。「話を聞きたい」ということではあったのですが、あらかじめいくつかの質問事項を用意していて、その答えにこちらが詰まったら「破折した」ということになる問答のようでした。

真宗の教えを求めて来られる方には半日でも丸一日、それ以上でもお付き合いしますが、こういう「突っ込み、入れたるゾ~」という人の相手はあまり好きではありません。

ちなみにご質問のうちのいくつかを記します。記憶に留まる中で書きますから、文言が発言そのままでないことにご注意下さい。

①本願を説く文章の中に、『唯除五逆・誹謗正法』という言葉があるが、それでは救われない人が出てくるということになるのではないか?
(本願文・第十八願のこと)

②親鸞は念仏を勧めているのに、「念仏で本当に浄土に生まれられるのか地獄に堕ちるのか、そんなことは知らない」と言っている。無責任ではないか?
(歎異抄・第二章にあり)

③法華経が釈迦の出世本懐のお経であるのに、浄土真宗はなぜ無量寿経を最も大事にしているのか?

④法華経によれば、阿弥陀如来は釈迦如来の兄弟王子として生まれたとされている。無量寿経に書かれていることは間違いではないか?

⑤法然上人は死後に墓を暴かれ、『選択集』を焼かれ、その版木を破却された。死んでまでこのような扱いを受けるとはいかがなものか(ろくな人物ではないのでは)?

その他、いくつかの点でやりとりがありました。

考えてみれば、ここに出てきたような問いのいくつか(①②③)は、別に他宗の方から問われなくても、浄土真宗の中でも確かめられてきた問いですね。私は自分なりに思うことを答えておきました。浄土宗、真宗の門徒の方は返答にチャレンジしてみて下さい。

若者を前に返答を考えている時、頭の体操のように感じた他、真宗の教えを確かめることができ、その結果「やっぱり真宗って、いいなあ・・・」と改めて感じました。