スイスは果樹のサクラの花が満開、屋外で過ごすのが気持ちの良い季節になり、週末はイベント盛りだくさんです。
今日の日曜日には、ベルン近くのムルテン湖地方で、毎年恒例のスロー交通の祭典「SlowUp(スローアップ)」が開催されます。スロー交通とは、ドイツ語の表現で、自転車や徒歩、インラインスケートといった人力での移動方法のこと。風光明媚なムルテン湖の周囲32kmの県道(!)で、10時~17時まで自動車が通行止めになり、来場者は自転車などで道路を独占して走ることができます。
自転車は持参する手もありますが(開催地まで自転車で行く、電車に乗せる、あるいは車に乗せていく)、断然便利は駅で自転車を借りる選択肢。予約が必要ですが、とても高品質なシティバイクやタンデム(二人乗り)、電気アシスト付きの自転車、子供用自転車、障害者用自転車までいろいろ揃えられています。また、障害者と一緒に走ったりサポートしたりするボランティアも待機していて、親切です。疲れた人は、ムルテン湖の船に自転車を乗せて、コースを短縮する手もあり。
下、写真は以前のムルテンで開催されたスローアップ祭より。
©SlowUp(www.slowup.ch)
スロー交通の楽しさとスイスの素晴らしい景色を満喫できるこのお祭り、家族づれや自転車愛好者、スケーターたちに大人気で、全国から市民が集まります。参加は無料。面白いのは、「スローアップ」は、ムルテンを皮切りに、秋まで月2~3回のペースで、2010年にはスイスの各地方の16箇所で開催されていくという点で、年間50万人の参加があるそうです。
このイベントは、もともとドイツで行われていたお祭りに影響を受けて2000年にムルテンでの開催に漕ぎ着けました。祭りの主旨は、各地で年に一回の日曜日に、地域の景観が美しい道路区間30kmで自動車を通行止めにして、自転車とスケーター、歩行者に解放する、というもの。目的は周辺住民をサステイナブルな余暇の過ごし方に誘うこと。
「スローアップ」の国レベルでの主催者となるのは、スイス・モビリティ(スロー交通網促進団体)、スイス健康促進協会、スイス政府観光局。スポンサーには、スポーツ用品会社や保険会社、大手スーパーなどに加えて、地域企業のスポンサーが付いています。対して、実際の運営を手がけるのは参加地域の実行委員会(自治体や観光業界)で、国レベルの主催者の丁寧なコーチングと広報サービスを受けながら、イベントを準備していきます。実施には費用や手間がかかりますが、観光収入とイメージアップというメリットの方が大きいそうです。
ムルテンのスローアップ祭のパンフは、我が家の郵便受けにも入っていましたし、地方線の電車の中にも置かれていました。残念ながら私は今日のスローアップには行くことができないのですが、5月に別の地方で開催されるスローアップに必ず参加したいと誓ったのでした。このお祭りを追っかけて、風光明媚なスイス各地(の自動車のいない道)を自転車やスケートで走るだけで、家族でひと夏を楽しめてしまいそうです。
下、写真は以前のスルセー湖で開催されたスローアップ祭より。
©SlowUp(www.slowup.ch)
今日の日曜日には、ベルン近くのムルテン湖地方で、毎年恒例のスロー交通の祭典「SlowUp(スローアップ)」が開催されます。スロー交通とは、ドイツ語の表現で、自転車や徒歩、インラインスケートといった人力での移動方法のこと。風光明媚なムルテン湖の周囲32kmの県道(!)で、10時~17時まで自動車が通行止めになり、来場者は自転車などで道路を独占して走ることができます。
自転車は持参する手もありますが(開催地まで自転車で行く、電車に乗せる、あるいは車に乗せていく)、断然便利は駅で自転車を借りる選択肢。予約が必要ですが、とても高品質なシティバイクやタンデム(二人乗り)、電気アシスト付きの自転車、子供用自転車、障害者用自転車までいろいろ揃えられています。また、障害者と一緒に走ったりサポートしたりするボランティアも待機していて、親切です。疲れた人は、ムルテン湖の船に自転車を乗せて、コースを短縮する手もあり。
下、写真は以前のムルテンで開催されたスローアップ祭より。
©SlowUp(www.slowup.ch)
スロー交通の楽しさとスイスの素晴らしい景色を満喫できるこのお祭り、家族づれや自転車愛好者、スケーターたちに大人気で、全国から市民が集まります。参加は無料。面白いのは、「スローアップ」は、ムルテンを皮切りに、秋まで月2~3回のペースで、2010年にはスイスの各地方の16箇所で開催されていくという点で、年間50万人の参加があるそうです。
このイベントは、もともとドイツで行われていたお祭りに影響を受けて2000年にムルテンでの開催に漕ぎ着けました。祭りの主旨は、各地で年に一回の日曜日に、地域の景観が美しい道路区間30kmで自動車を通行止めにして、自転車とスケーター、歩行者に解放する、というもの。目的は周辺住民をサステイナブルな余暇の過ごし方に誘うこと。
「スローアップ」の国レベルでの主催者となるのは、スイス・モビリティ(スロー交通網促進団体)、スイス健康促進協会、スイス政府観光局。スポンサーには、スポーツ用品会社や保険会社、大手スーパーなどに加えて、地域企業のスポンサーが付いています。対して、実際の運営を手がけるのは参加地域の実行委員会(自治体や観光業界)で、国レベルの主催者の丁寧なコーチングと広報サービスを受けながら、イベントを準備していきます。実施には費用や手間がかかりますが、観光収入とイメージアップというメリットの方が大きいそうです。
ムルテンのスローアップ祭のパンフは、我が家の郵便受けにも入っていましたし、地方線の電車の中にも置かれていました。残念ながら私は今日のスローアップには行くことができないのですが、5月に別の地方で開催されるスローアップに必ず参加したいと誓ったのでした。このお祭りを追っかけて、風光明媚なスイス各地(の自動車のいない道)を自転車やスケートで走るだけで、家族でひと夏を楽しめてしまいそうです。
下、写真は以前のスルセー湖で開催されたスローアップ祭より。
©SlowUp(www.slowup.ch)