アーダ、コーダ、イーダ!

浮かんでは消えていく想い。消える前に名前をつければ、何かにつながるかもしれない。何処かにいけるかもしれない。

演劇の視点こそ今求められる

2006年07月07日 19時21分33秒 | Weblog
 インターネットの功罪の「功」は多くの変態諸君にも場所が与えられたことだろうと思う。人間社会に自分の場所を見出せない人はいつの世にもいた。昔は芸能がその辺を引き受けていたところがある。演劇というと顔をしかめる人間が今でもいるが、それは無知の暴露以外の何者でもない。
 演劇は人間を科学する最高の場所、装置だ。あるいは、私が私になりきれる唯一の場所だろう。
 学校にカウンセラーが配置されているが、中にはじっくりと話すことでしか壊滅しないケースもあるだろう。ただ、演劇はどんな人にも場所を提供するし、そこで、考え、体験することは自分を肯定する方向に行く。音楽、美術、演劇が心理セラピーに取り入れられていることを考えて欲しい。ぼくはドラマセラピーに参加したことがあるけれど、演劇のエチュードの方がはるかに有効なような気がしてならない。
 演劇の視点は人間に向けられている。人間を肯定することでしかその視点は成立しない。時には劇場へ!