やんやんブログ

ゲームって、なぜこう面白いのでしょう

ソニー、東芝に先端半導体設備売却

2007-09-15 18:55:50 | ゲームにまつわるコト
今日、テレビを見ておりましたら、お昼に
こんなニュースが流れていました。
ソニー、東芝に先端半導体設備売却へ
…MPU生産から撤退

2月よりこんな話はありましたが、本当に
売却してしまったのですね。
記事によりますと、PS3の売れ行きが鈍く
半導体事業の収益改善が進まないことも
要因に上げられています。またソニーの他の
商品に転用することも進んでいないようです。
自社製造の家電製品に搭載し、自社で大量に
生産をして、コストダウンという道筋は
どうも当てが外れたようですね。
参考記事:後藤弘茂のWeekly海外ニュース

ニュースではソニーのゲーム事業撤退とまで
報道した局もあるようですが、そこまでは
さすがにないのでしょうが、厳しい状態で
あることに間違いはなさそうです。
気になるのは、やはりPS3のお値段です。
なんと言っても、PS3の心臓部にあたる部品
ですから、その調達価格はPS3の価格に
直結するものだと思います。
これが外注となった場合、上のような手法で
値下げを行うことは不可能となります。
常々PS3の売れ行きを阻害していると指摘
されている価格。今後はどのようにPS3の
戦略を進めていくことになるのでしょうか。

もうひとつ気になるのは、ブランドを一つ
売却してしまったこと。ソニーのcellと言えば
ゲーム好きなら、誰もが知っている単語です。
PS2の時は、エモーションエンジンでした。
詳しいことは何一つ分かっていませんが
とにかく、何か凄いものだということは
多くのゲーム好きに認識されていることだと
思います。では他社ではどうか。Wiiの中に
入っている同様の働きをするものの名前を
私は知りません。Xboxも知りません。
それどころか、これまであまたあるゲーム機に
ついても同様です。しかしPSは分かります。
これらは、いわばブランドであって、他社には
ない大きな強みだと思います。

ソニーの製品はPSに限らず、多くのブランドを
作り育ててきました。携帯型の音楽再生機と
言えばウォークマンであって、これに匹敵する
ブランドはipodくらいしか見当たりません。
ビデオカメラはハンディカム、パソコンは
バイオ。これらの言葉は多くの日本人、いや
世界の人が周知のことでしょう。
このcellもそうなるべく、かなりの心血が
注がれたことだろうと思います。そのブランドを
売却するようなイメージを受ける、今回の
ニュース。まぁここまできましたら、東芝が
作ろうが、cellは「ソニーの」という冠詞が
外れることもないように思いますが、生産の
ラインだけでなく、もっと大きなものまで
売却してしまったような印象を受けます。