大騒ぎの末、仔猫を胸に抱き上げたまひろが、また勝手なことを言う。
「ねえ、この子、飼おうよ」
そしてこのあと、あの伝説の名場面が…
「ねえ」
「だめ?」
「キュン死」という言葉は、こういう時の為にあるんだ、きっと。
『絶対これは、監督が考えた観客用のサービスカットだ。
まひろ役が能年さんだったからこそ思い付いたアドリブだ。』
僕はそう思った。
いや、待てよ。また僕の悪い癖が出たかも。例の妄想、勝手な思い込み…
そこで、僕は原作本を買った。
このシーンが原作に実際にあるかどうかを確かめる為だけに。
当てが外れた、と言うべきか、ちゃんと原作そのままだった。
その時のタケさんの気持ちが、こう記されている。
「それは『仕事用』の声と物腰だった。ここ一番だと感じ、
意図的にやっているのだろうか。それとも、すっかり身についているのか…」
さっき、原作そのまま、と書いたけど、やっぱり違う。
もし、映画を観る前にこの本を読んでいたら、
こんなシーンは、さっさと読み飛ばしていたに違いない。(道尾先生、ごめんなさい。)
能年さんの魅力は原作を超えて、このシーンを一番の見どころにしてしまっている。
(ちょっと言い過ぎたかな)
「じゃあ、名前、トサカにしようか。」
頭の毛が鶏のトサカみたいだったので、すぐに名前が決まった。
簡単すぎる…
2年後、仔猫を懐に抱いた能年さんが、“トサカ”君の胸に
顔をうずめることになろうとは、誰が予想しただろうか。
ちなみに、原作本は、あとでじっくり読ませていただいた。
面白かった。映画はかなり脚色・割愛してあったけど、
原作はさらに手の込んだトリックが丁寧に描写されていて、すごく引き込まれた。
まだの方、気になる方は是非。
コメント一覧
バイク馬鹿
バイク馬鹿
スウィート勉(べん)
バイク馬鹿
スウィート勉(べん)
ぱん
最近の「のんさん応援日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事