晴れ、時々ダイアリー

『カラスの親指』 -能年写真館- 12


その日の夜、5人はささやかなパーティを開いた。
あの作戦は、大成功だったのだ。


まひろは、機転の利いた演技を褒められて、少し得意げに笑顔を見せる。
(ちょっと、アキが入ってるね。)

つまり、
貫太郎が銃を振り回したのは打ち合わせ通り。
大金を抱えて部屋を飛び出したまひろは、
すぐに隣の部屋に駆け込んでキャバ嬢に変装する。
やひろはまひろに扮し、タイミングを見計らって下で倒れている。
近くに落ちている紙袋の中身は偽物で、
本物はまひろと貫太郎がちゃっかり持ち逃げ。
そういうカラクリだったのだ。


奪った金だけでなく、
毎月送られてきていたお金もみんなで分けよう、と
姉妹が言い出す。


「それでスッキリする」
彼女たちは、過去をすっかり清算する決心がついたのだろう。

さらに、

「私たち、また3人でやっていこうと思ってる」

「どこかに落ち着いたら、また連絡するよ」


以前とは違い、すっかり落ち着いた表情をしてる。
なんだか、ちょっぴり大人になった感じだね、まひろちゃん。

相変わらず、タメ口だけど。
(^_^)

コメント一覧

スウィート勉(べん)
http://yaplog.jp/smakiku52/
>バイク馬鹿さん

おはようございます。

「私、社長の娘なんです」は、
よかったですね。

バイク馬鹿
http://yaplog.jp/yusei0428/
こんばんは!

シッカリ者の妹をシッカリ演じててカッケかったス!

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