「街のコンシェルジェ」

“加齢こそ、価値がある社会づくり”を目指し、高齢世帯の困り事を、有償ボランティアがお手伝いするNPOの事業。

団塊の世代

2005年06月30日 21時54分27秒 | コンシェルジェ
<第11話> 団塊(ダンカイ)の世代

 堺屋太一氏は、今から30年も前に「団塊の世代」という予測
小説を世に送り出した.
今改めて新版(05年4月文芸春秋文庫本)を読み返すと恐ろし
いほどその予測があたっている.

団塊の世代とは、1947年(昭22年)~49年(昭24年)
生まれの約800万人を指している.その直前の世代より20%
も多く、その直後より26%も多い世代である.
戦争とモノ不足を知らず、日本の高度成長を謳歌しながらテレビ
中心の生活、全国的な平等思想に疑義を抱かず、小さな差に
競争意識をもち、夫婦と子供2人の郊外住宅団地の標準世帯。
彼らは2006年~08年にかけて60歳定年を迎え、第二の人
生とやらに突入してゆく。
65歳からの年金を受給しつつ生涯現役(再就職)を選択するな
ら、かつての約70%近くの収入を得ることとなる.
子供は巣立ち、住宅ローンも終了していると何と自由な身となる
ことか!!
つまり彼らを“生涯現役”に誘導することができるなら“60歳
からの大消費市場”が開けてくる.
街のコンシェルジェ事業を全国展開し、彼ら団塊の世代に「場の
提供」(何らかの仕事と社会貢献)することで役立ちたいもので
ある.