迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

被害者寄りの判決でしたね

2009年08月07日 | 社会
裁判員制度での初裁判の判決は、検察の懲役16年の求刑に対して、懲役15年と被害者寄りの判決が出ましたね。
ボクは検察の求刑が出る前に懲役14年と予想しましたが、それよりも厳しい判決となりました。
過去の判例というか裁判の傾向では、懲役16年の求刑に対して、その8掛けが目安とされていました。今回のケースでは懲役13年です。
それが懲役15年となったのは、2年分が裁判員の判断で重くなったといえるのかもしれません。
この裁判では被害者の落ち度は評価されず、加害者の犯行後の行動や反省する態度がマイナス評価となってしまったようです。
ということは、光市母子殺人事件が裁判員制度で裁かれていたら、一審判決で死刑が出されていた可能性が高そうです。被告人の少年は反省の態度がなかったですからね。

これから判例が積み重なっていくことによって、裁判員制度における法廷闘争のやり方も変わっていくことでしょう。
犯行を認めているようなケースでは、ひたすら反省し情状酌量を求めるような、裁判員を意識した弁護になっていくような気がします。

それにしても、裁判員の方の会見を聞きましたが、みなさん立派にコメントしておられ、優秀な人が揃っていたような印象を持ちました。
これって偶然ですよね。

ところで
【参考】
Q.裁判員になったことで被告人や事件の関係者から恨まれるのではないかと心配です。
A.裁判員の氏名・住所といった個人を特定できるような情報を公にすることが禁止されています(裁判員法72条)

NHKや日本テレビでは裁判員の顔を出して会見の様子を伝えていましたが、裁判員法違反にならないのでしょうか?