迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

大地の咆哮―元上海総領事が見た中国/杉本信行【著】

2006年09月18日 | 
中国との出会い
安全保障への目覚め(中国課時代)
対中経済協力開始
日中友好の最高峰(第一回目の在中国大使館勤務)
ココムと対中技術規制(ココム日本政府代表時代)
台湾人の悲哀(台湾勤務時代)
対中ODAに物申す(二度目の在中国大使館勤務)
対中進出企業支援(上海総領事時代)
深刻な水不足問題
搾取される農民
反日運動の背景
靖国神社参拝問題
中国経済の構造上の問題
転換期の軍事政策
嗚呼、在上海総領事館
中国の農村にCNNを(中国共産党と宗教)
日中を隔てる五つの誤解と対処法
日本と中国:「過去」をめぐる摩擦七つのポイント
中国外交のプロが語る大国の驚くべき素顔。
中国はどこへ行くのか。約30年間、中国外交の第一線で活躍した元上海総領事が、知られざる大国の実態と問題点を詳細に分析した書。
2004年5月、在上海日本総領事館の館員が、中国側公安当局者による恫喝と脅迫に苦しめられ、自殺の道を選んだ事件は、日本人に大きな衝撃を与えた。そのときの総領事が著者である。
▼同年秋、一時帰国した著者は、自らの体に病巣があることを知る。医師から告げられた最終診断は末期がんであった。抗がん剤による激しい副作用と闘いながら、日本と中国の未来を見据えて書いたのが本書である。
▼「解説文」を執筆した岡本行夫氏(国際問題アドバイザー)はこう語る。「この本は現在の中国を分析するものとして世界中で書かれた多くの著作のうちでも屈指のものだと思う」「現役の外交官が、病気と闘う中で、自分の経験と考えを、脚色や誤魔化しなしに、そのまま我々に伝える決心をした」
▼著者はいう。「中国認識で大切なことは、机上の理論を排した現実に即して中国を理解することだ」と。その言葉どおり、日本人が知らない中国の実態を明らかにした大著。
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私がこの本で学んだこと。
対中ODAは日本が中国にお願いして始められたこと。
当時(1970年代)の中国は道路、鉄道、港湾の国内インフラが整備されておらず、外貨を獲得する手段を持っていなかった貧しい国だったため、なにをしでかすかわからない国と恐れられていた(今の北朝鮮も同様にインフラが整っていないため、偽札、覚醒剤、武器でしか外貨を稼ぐことができないのと同じ)。
ODAによる中国への実質的な供与額は2兆円以上。
しかし、中国はODAで借りた金は返済しているので、日本に借りはないと思っている。
中国、台湾、日本をめぐる関係。
中国の抱える問題は都市住民と農民との格差。
中国は個人資産や所得を把握していないため、固定資産税や相続税、所得税の累進課税などがないため、資産家は資産が増える。一方で、農民からはさまざまな搾取をしている。
中国最大の問題は水。

とにかく、日中関係のことがよくわかりました。
興味をお持ちの方にはお勧めします。
いろいろな実話が使われており、面白いです。
★★★★☆

台風とにらめっこ

2006年09月18日 | LIFE
水曜から帰省します。
が、20日15時の進路予想が北海道。台風が邪魔です。
バースデー割引を使って、空港からレンタカーを予約していたのですが、飛べるかどうか微妙な進路なので、レンタカーはキャンセル料の発生しない今日のタイミングでキャンセルしました。

過去には羽田空港まで行きながら大雪でフライトキャンセルになり、引き返したという経験もあります。
今回は無事に飛んでくださいよ。
久しぶりに帰るのだから。

ということで、20日以降は携帯電話からのブログ更新となるので、毎日更新はできません。
あらかじめお断りしておきます。