迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

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2005年12月24日 | 音楽
[評]浜田省吾公演 包容力ある歌唱、信頼感漂う
4年ぶりのオリジナルアルバム「My First Love」を夏に発表して健在なところを示したロック歌手が、こちらも4年ぶりとなる全国ツアーを行った。その最終公演を聴いた。
「光と影の季節」など新作の収録曲を軸に、「MONEY」「さよならゲーム」など代表曲を並べた。休憩を挟んで4時間に及ぶ長丁場だったが、だれた場面は全くない。アンコールではアリーナ中央に設けた小舞台で演奏。さらに、もともとドラマーとして音楽界に一歩を踏み出したこの人がドラムをたたくなど、見せ場が続いた。
52歳と思えない声で曲を歌い上げると、どこにでもありそうな人間ドラマがリアルに立ち上がり、聴衆の自然な感情移入を誘う。驚くのは歌唱の包容力。友だちだったら、つい相談を持ちかけてしまいそうな信頼感が漂う。男性ファンが目立つのもこのためか。
かつては、日本人に生まれながら米国文化のロックにひかれたことに悩み、それが曲にも反映した。しかし、今は、そんな矛盾を含めて自らを肯定する境地に至った。「初恋」を歌う時の晴れやかな笑顔が、今もよみがえる。
この人に限らず、今年は50歳代の音楽家の活躍が目立った。松任谷由実、中島みゆきはライブで存在感を示し、小田和正と山下達郎は優れた新作を発表。やりたいことが明確になり、やりたいことをやるのに気恥ずかしさもなくなる。しかも、いや応なく先が見えるため力も入る。活躍の背景には、そのようなことがあるのだろうか。鳴りやまない拍手の中でそう感じた。(大野宏)
――11日、さいたまスーパーアリーナ。(2005年12月22日 読売新聞)
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新聞としての論調は産経新聞に賛同しているのですが、新聞を購読するとなるとそれだけでは決められません。
我が家の場合、産経新聞はチラシが少ないので困るという妻の主張や、紙面全体のボリュームが読売の方が充実しているなどの理由から、20年来読売を愛読しています。
上記のコンサート評も読売が優れている理由のひとつ。
行くことのできなかったライブの様子が伝わってくる内容です。
大野宏、西田浩という二人の記者の署名記事ですが、仕事でいろいろなライブを観ることができてうらやましいなーと思うよりも、お二方共に様々なアーティストに精通し、適確なライブレポートを書いていることを本当にすごいと思います。