@じゃんだらりん

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海上護衛戦/大井 篤

2009-02-12 | 【読書】ミリタリー
「国をあげての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎!」

戦艦大和の沖縄特攻時に、海上護衛戦に必要なオイルを全部獲られた護衛隊の参謀だった著者の台詞です。

日本はシーレーン(海上輸送線)が絶たれれば滅びる国にも関わらず、丸っきりそれを無視して戦争をおっぱじめ、戦争中もほとんど改善されることがなかった事実を知ると、いわゆる「海軍善玉論」が色褪せたモノになり、「連合艦隊に栄光あれ」的な人には禁書といえます。

刊行当時「血沸き肉踊らナイ作品」と書評されたそうだが、現在の仮想戦記でも護衛戦が主役になる話はほとんど無。「ウケない」=「関心がない」という現実が今でも続いてるということ。

「補給部隊が兵隊ならば、チョウチョやトンボも鳥のうち♪」などと唄にも歌われ、はるか戦国の時代からでも、後方兵站より戦場の槍働きが功績。これが民族性なんでしょうかね?



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