シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(74) 少し国境を越えて

2006年05月07日 | 知財&技術
少しばかり国境を越えて、トロント(カナダ)に来ています。

INTA(International Trademark Association)という「商標(トレードマーク)」の協会があり、年に一度、国際会議が開催されます。知財関係での会合では参加人数は世界トップレベルで、毎回7,000~8,000人程が集います。

昨年はサンディエゴで開催され、今年はトロント、来年以降は、シカゴ、ベルリン、シアトルの順で開催されます。

その名の通り商標関係の会ですが、特許関係者もそれなりに参加しています。
創英からは、本部の特許系弁理士Kさんと商標系弁理士Mさん、そして私を含めて合計3名が出席しています。

私はシリコンバレーに立ち寄ったMさんと一緒にトロントに飛んだのですが、飛行時間は約5時間でした。日本からタイやハワイへのフライト時間とさほど変わらないのですが、大陸が広いためか、なぜか近くに感じます。

知財に関する様々な会議、講義も行われるのですが、我々はもっぱら海外の弁理士・弁護士とのミーティングや、色々な法律事務所が開催しているレセプションに参加しています。本日の朝一のミーティングは午前8時半に始まり、その後幾つかのミーティングとレセプションをこなし、最後のディナーミーティングが終わったのは午後10時過ぎでした。

海外の弁理士との親睦を深めたり、各国の知財に関する最新情報・実情を入手する意味では、とても有意義な会合だと思います。

今日は偶然にも、ある会場でINTAの女性取材者から、「カナダと聞いて何のトレードマークを思い浮かべますか?」という質問を受けました。数秒考えて何も浮かばなかったので、苦し紛れに「国旗のかえでのマークかなぁ」と答えると、「あぁ、みんなそう言うんですよねぇ(笑)」といういかにも『それじゃぁ、ネタにならない』という雰囲気のコメントが返ってきました。

ですので、トレードマークから少し離れましたが、カナダで有名な通信会社の名前を挙げたところ、今度は満足の笑みを浮かべて頂きホッとした、といいますか解放された気がしました。周りでは海外の弁理士が大勢見ていましたので、何か答えなければというプレッシャーがありましたので。

この会議は今日から10日まで続きます。初日からフル活動になりましたが、このブログを書き終えたらすぐに寝て、明日以降に備えることにします。

May 6, 2006

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