シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(191) 野球界と知財界を比べると

2007年07月14日 | 日常生活
イチローがMLBオールスター史上初のランニングホームランを放ってMVPを獲得した興奮も止まぬうちに、本日、マリナーズと5年間で9000万ドル(約110億円)という条件で契約を更新しました。年収にして約21億円というのは日本人選手で過去最高。文句なしの実績があり子供だけでなく大人にも夢と希望を与える選手が適正に評価されたのだと思います。

イチロー・松井・松坂らはアメリカの一般市民にも広く知られ、今日ランチに行ったM弁護士の口からもイチローの名前が出ていました。彼らが米国在住の日本人に与える影響は大きく、日本人には世界に通用する才能やポテンシャルがあるのだと奮い立たせてくれます。

ところで、このように米国に数々の日本人スター選手を輩出した野球界に比べると、知財業界での国際進出は遅れているように思えます。

知財業界でも海外に渡る日本人が増えていますが、例えばCAFC法廷(米国の知財高裁みたいなもの)に立ち、先頭を切って活躍するようなスーパースターはまだ現れていません。

これは日本人の知財実務の資質・能力の問題ではなく、「英語の壁」が大きな理由だと思います。

ですが近頃は日本でも子供の英語教育が進んできていますから、今から20年, 30年後には、CAFCで雄弁に語り連戦連勝する日本人が現れるのでしょうか。業界に刺激を与えるためにも、ぜひとも現れて欲しいですね

July 13, 2007

(写真は某所でランチ後に写した写真。右側に見える建物はウイルス対策ソフトのシマンテック社)

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