シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

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(93) 『シリコンバレー精神』を読みました。

2006年09月05日 | シリコンバレー
梅田望夫さんの『シリコンバレー精神』を読みました。この本は8月の一時帰国中に日本で購入したのですが、なんだかんだで帰国中は慌しくて途中までしか読めず、シリコンバレーに持ち帰ってきたのでした。

梅田さんはシリコンバレー在住12年。ネット革命、バブル崩壊、そこからの復活といった激動のシリコンバレーをご経験されていらっしゃり、この本では1996年から2001年までの5年間について語られています。

「シリコンバレーでビジネスをするための流儀」にも触れられているのですが、そのひとつに、「事業とは『失敗するのが普通、成功したら凄いぞ』というある種「いい加減な」遊び感覚を心の底から持つこと。『成功するのが当たり前、失敗したら終わり』という「まじめ」発想を一掃しなければならない。」とあります。

確かに、同じビルのベンチャー企業で成功していそうなところは、遊び心を持って仕事をしている人が多い。もともと、ベンチャー企業の成功率は決して高くは無く、巡ってきたチャンスを逃さなかった者だけが大成功を手に入れられるようです。こういった元々の成功率の低さに加えて、遊び感覚で事業展開を進める競合者が大勢いるシリコンバレーでは、失敗を恐れて二の足を踏んでいてはそのチャンスを掴むことができず、生き残れないのかもしれません。それに、失敗したときに次に挑戦する気持ちを失わないためにも、遊び感覚が必要なのでしょう。

自分の業務は、米国企業を日本特許の面でサポートすることであるため、ベンチャー企業の創成の瞬間にはあまり出番がありません。現実的にはどうしても、ある程度軌道に乗って海外へ特許出願する資力を持った企業をサポートすることが多くなります。

「もし、創成時(欲を言えば、ベンチャーキャピタリストを探し出す段階!?)から海外特許までをも視野に入れた起業家に出会えたら、もっとシリコンバレーを知ることができるのに」と、この地への興味を深めさせてくれた一冊でした。

September 4, 2006
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