すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃん復活!

2007-05-23 07:03:55 | うちのキヨちゃん
 愛犬を失うという出来事は、病気の父を叩きのめすのではないかと心配したが、案外父はしっかりとしている。むしろ危ないのは母の方だった。
 もともと感情の起伏が激しく、情にもろい質なので、死ぬ前も死んでからも痛々しいほどだった。
 今我が家は、前にも書いたとおり住宅改修の最中である。父の為のバリアフリーは着実に形になっていく。
 忙しいということは、家族にとっても悲しみに飲み込まれることがなくてありがたい。
 さて、家のトイレである。みなさんは自宅のトイレに入るとき、鍵はかけますか?うちは否である。家族しかいないのだし、めったなことで鍵は使わない。だからものすごくシンプルな古いスタイルの鍵が申し訳程度についているのだ。
 キヨちゃんも、鍵はかけない。戸を閉めるだけましだと思うことさえある。そんな彼女が、何を思ったのか鍵をかけた。大工さんが出入りしていて、ふとニアミスする事を想像したのかもしれない。ところが、鍵はしめたが開け方を知らなかったのだ。
 さあ困った。私は仕事である。父は離れである。精一杯の声で大工さんの若い男の子を呼ぶ。
 「どうしたんですか?」
 「鍵開けられん。たすけて。」
外から指示を出そうにも、全くキヨちゃんには通じない。そこでその大工さんは気の毒にもトイレの小さな窓から侵入。無事救出してくれたのだ。全くはた迷惑な話である。
 また愛犬をなくしてから、私への心配も倍増した。通勤などで運転するので心配は「交通事故」に及ぶ。
 「気ぃつけて行きなよ。疲れとんじゃけん、運転しよったら、眠とうなるよ。」
 「分かっとるよ。行って来ます。」
 「眠たくなったら、寝ながら行きなよ!」
・・・・。それは居眠り運転ではないのか?
 「あ、間違えた。休みながら行きなよって言いたかったんじゃ。」
間違いに気づいたキヨちゃんは高らかに笑った。
 心配ないキヨちゃん、復活!である。

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コメント (4)   この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大変 (mikako)
2007-05-24 11:27:47
あらら~~~
それは大変でしたね
鍵・・・私もかけないなぁ~
子供なんてドアさえ閉めない・・・
不安だったでしょうね~~
ご無沙汰です (remi)
2007-05-25 06:13:23
 愛犬をなくされたとのこと、その後のご家族のダメージが少なくて済んだご様子で安心しました。
 忙しいと悲しみを思う暇がないというのは実感です。心があまり強くない私としては、忙しくしてるのが一番かもしれません。
こんにちは (こじか)
2007-05-25 09:46:59
 ちょっと忙しくて、自分の更新できてませんが、遊びに来ました!


 クリちゃん、お庭で家族みんなを見守ってると思います。

 

 さて、キヨさん!
 やってくれましたねー

 トイレの鍵ねぇ…。開かないとすごく焦りますけど^^;

 自分で閉めたから開けられるだろうと(普通は)思うんでしょうけどね~^^w



 「寝ながら運転」も笑えますね~wあかんがな!
復活復活 (すずしろ)
2007-05-25 22:23:35
mikakoさま

やはりそうですか。鍵かけませんよね~。うちに子供はいませんが、子供って恐いのか確かにドア開けて入ったりしますね。母も焦ったみたいです。


remiさま

ありがとうございます。お陰様で復活してます。もっとも私は「忙しい仕事」が例の状態ですので、す、ストレスが・・・。


こじかさま

頑張ってますね、忙しいほどに。
クリは本当に見守ってくれてるみたいです。母は復活しすぎて恐いです・・・。

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