すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ノートの切れ端

2011-09-28 22:08:37 | ひとりごと
 ノートに殴り書きした昔の詩が、時々出てくる。大体はきちんと清書したり、日記帳などのしっかりしたものに書くのだが、ふと思いついて書きなぐったものが、時々出てくるのだ。
 いつ書いたのか分からないが、アイテムからかなり古いと分かる。書きなぐっただけのもので、わざわざ書き直すのもなんだが、このまま捨てるのもなんなので・・・という理由だけで、ブログに書いてみる(笑)



 糸のような雨が 小さな流れを作る窓に
 椅子を引き寄せて
 そっと 頭をもたせかけながら
 ぼんやりと下を眺める
 針を落とした古いレコードのアーティストが
 あきもせずに 懐かしいフレーズを聞かせて

 こんな日は どんな小さな音も拾い集める
 隣の部屋の留守番電話の発信音
 レコードのわずかなノイズ
 公園のブランコが わずかな風に気まぐれにきしむ音

 針の上がる音が やけに大きくて
 思わず振り返る
 アナクロね・・・と
 いつか誰かに言った口ぶりで
 レコードを裏返しながら 言ってみる

 こんな風に
 いつか人も 懐かしいだけの思い出になってしまうのかしら


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます(^o^) (たぬっぺ)
2011-09-29 07:36:58
しばらくの間お休みするので挨拶に来ました♪
頑張ってきますっ!!

元気になって戻ってきたらまた宜しくお願いします。
ではヾ(*'-'*)マタネー♪
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おはようございます (カイラ)
2011-09-29 08:15:10
とても味わいのある詩ですね。
心を映す音ですね。でも、音があるから、とても静か…。

わたしも詩はハードカバーのノートに清書して日付も入れていたのですが、ときどき切れ端に書いてそのままになっているものがあります。
そういったものはたいてい未完成だったりするのに、読み返すとなぜかそれを書いたときの心情が、完成品よりも強く甦ってきたりします。

すずしろさんがその詩を書かれたときにはどんな心情だったのでしょうね…。
返信する
Unknown (すずしろ)
2011-09-29 21:17:42
たぬっぺ様
頑張ってくださいね。ちゃんと術後の養生もして、元気に戻ってください。

カイラ様
へったくそな詩なんですが、何となくメモ書きでも捨てられなくて。
どういう時に書いたのか・・・忘れちゃったな。それこそカイラさんの言うように、鮮明に思い出すものもありますけど。
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