すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

だだっ子

2007-05-11 07:59:29 | じいとんばあ
 早朝 ベッドを抜け出して
 下着姿で しゃがみこむ
 小声で 犬の名前を呼びながら
 頭をなでて 涙ぐむ

 父ちゃん 何か着よう
 ううん
 父ちゃん お布団に入ろう
 ううん

 大きなだだっ子は
 ただただ 首を振る

 男はなあ 生涯に3回しか泣いたらいかん
 生まれ落ちた時 親が死んだ時 娘が嫁に行く時

 それがポリシーだった大きな父は
 小さな小さな だだっ子になって
 今 密かに涙ぐむ

 自分も 病気と闘って それでも弱音は吐かなかった
 降って沸いたような ペットの病は
 それでも 父を揺さぶった

 泣いとらへんぞ
 強がる父が こっそり犬につぶやいた

 父ちゃん 良うなったら お前も 良うなるか?
 父ちゃん 頑張るから お前も 頑張れよ

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4 コメント

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父の姿 (マギー)
2007-05-11 13:40:12
私が子供の頃から、いつも家には犬や猫が居ました。
そのどの別れにも涙しなかった父が
最後に飼っていた猫との別れの時初めて涙するのを見ました。
父の背中はいつの間にか、自分が思っていたよりも
小さくなっているのを感じた瞬間でもありました。

今は、消えゆく父の姿に火をともそうと家族で頑張っていますが
1番の支えは孫達のようです。
小さき者へ大きな愛情が注がれているのですね。
それは、年を経る毎に強くなっていくのかもしれません。

お互い見守る立場も切ないですね・・・
切ないですね (すずしろ)
2007-05-11 23:41:21
マギーさま

どんなに周りが年をとっても、自分の親は永遠だという幻想をどこかで持ち続けていました。分かっていても、切ないですね。
お孫さんは本当に支えになりますよね。私は親不孝にもまだ孫の顔を見せていません。もし今私に伴侶がいて子供がいたら、また違った介護生活があったかもしれません。
まあ、隣の芝生は青い・・・ですね。
Unknown (こじか)
2007-05-14 09:57:37
 お父さんの気持ち思うと、切ないです…。

 見守ってるすずしろさんの気持ちを思うと…、辛いです><


 すずしろさんはがんばってるんだし、孫いなくても親不孝なんかじゃないですよー!!
出来るだけ (すずしろ)
2007-05-15 00:05:39
こじかさま

出来るだけ、穏やかに長生きさせてやりたいです。父も覚悟しつつもきついみたいです。命ある者の宿命ですね。

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