震災から5年…

早いですね　　　　あの　震災がなかったら　今　どうしていたかな　

地震の最中、私は　カウンターを両手で押さえながら　ずっと　踏ん張って立っていました。　大きなコピー機だの　ロッカーだの　嘘みたいに軽くバウンドしてて、天井から　色んな物が垂れ下がっていて…

「次に天井が落ちて来たら　会社をやめよう　でも　落ちてこなかったら　会社を大きくしよう」　大きな揺れの中で　そう決めたんです

幸い　天井は落ちませんでした。

決意どおり　会社を　どんどん大きくしてきました　　最初に　大きくすると父に話した時、父は「お前　できるんだろう？　じゃー　やれよ」と答えました。　癌で亡くなる1ヶ月前のことでした。

だから、自分の決意と　父の遺言を背負って　私は　会社を育てています　

当時　別館を開設する準備を　急ピッチで行いましたが、父の死に間に合わず、新しくなった会社を　一度も見ることなしに　父は亡くなりました。なんで、もっと早く　やらなかったのだろう　　と、今でも　くやしさでいっぱいです。

最近、店舗を広い場所に移転して　「どんどん大きくなるんですね」と、周囲から言われますが、そんな　後悔が　背中を押しているのでしょう。　

決して楽では　ありません　でも、やらずにいて「あの時　やれば良かった」と後悔するより、やってしまって「こんなに大変なら　やらなければ良かった」と、後悔する方を、あえて選んでみました。

あの震災がなかったら　自分はどうしていたでしょう　　もっと　のんびりしていたかな？