珠洲ローターアクトクラブ

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『思いやり』

輪島塗見学例会

2007-12-12 04:00:03 | Weblog
11月27日(火)19:30~幸美邸にて輪島塗見学例会を行いました。参加者:やぶちゃん、カクさん、ちか。父の周治さんは蒔絵師であり、見学をお願いしたところ快く引き受けてくださいました。

まず彼の元に器や扉などが届けられます。絵は何十枚、何百枚もの図柄があり、柄は自分で考えてるんだそうです。その図柄の上を貝の粉でなぞって器にあて、こすって写します。写した粉は手がつかえても落ちない・・・不思議だぁ。だけど図柄を描く紙をつくるのが大変。というか面倒。お重の場合は周りにぐるっとあてるだけなので比較的簡単だけど、器のような丸いものの場合、形を密着させるのがちょっと手間がかかるそうな。

そして貝の粉の上に漆を塗り、金粉などの接着剤がわりにします。筆は線用・面用といくつもの種類があり、ねずみの仲間のわき毛が一番適しています。が、最近は捕れないのでウサギの毛が使われています。また、筆はなたね油で洗います。今回、器が黒かったので赤い色で描いていましたが、白や青など作れない色はないんだそうです。塗ったばかりの漆は表面が波打っているのでしばらく置いておき、滑らかになったらうっていきます。

貝を貼る際は、碧に光っているところしか使わないとか、あとはあわびの裏の光ったのとか、持つとすごく薄い。金や銀の粉は大きめの粒のものはキラキラと光っていますが、細かいものはそうでありません。仕上げに漆で磨いた時にやっと光ってくるのです。でも最近は金が高いとか。

漆って湿気があると乾くって知ってました?仕上げの漆は貝の高さに合わせて削るというか磨きます。消しゴムで字を消したあと、消えてるのにまだごしごし消し続けてるみたいな(幸美談)そのくらいめちゃめちゃ磨きます。
こうしてみると、なんか生き物みたいって思うのは私だけでしょうか。

そうそう、漆って手につくとすごくかぶれるんだってね。ついた手で触ったところ全部。でも人間ってそれで免疫ができて、産まれてきた子供にも免疫がついてるから、子供はかぶれないんだって!驚きですね~。

知らなかったんですが、蒔絵は伝わったもの、沈金は発祥の地なんだそうです。で、輪島“塗”というだけあって、昔は金などまったくない、本当に塗っただけの器だったとか。それを北前船で全国に広めたそう。すごい。

11時近くだったかなぁ、閉会。楽しく見学させてもらえて面白かったです。うちらメンバーはまたまた食いついて、最初はある程度間をおいた距離から見てたんですが、だんだん近づいて、ホント目の前で見てました。フルーツやコーヒーなどもだしていただき、大変おいしくいただきました。

例会後は幸美ちゃんとたわいもないことや近況報告などをおしゃべり。久しぶりに行ったので顔が見れて良かった♪

今回の見学で大阪南部・和歌山の全研を思い出しました。あの時私はせっかくきたのに建物の中にこもっていて外が見られないと正直ちょっとガッカリしていました。けれど、とても貴重な体験だったのだと今になって分かりました。どれだけ準備に時間を割いたのだろう、どれだけ考え、動いたのだろう。そう気づけただけでも良かった。


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1 コメント

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Unknown (kou)
2007-12-15 15:01:08
楽しそうな例会ですね。
体験できる所もあるようなので、ためしてみては?