『鈴なり星』別館茶屋

~日々のたわごと、および平安モノについて少々。

『伊藤潤二の猫日記よん&むー』

2018年10月29日 | 怪談本
『伊藤潤二の猫日記よん&むー』伊藤潤二著 講談社 \648

伊藤潤二のあの絵柄でペット?
そしてあのシュールな絵柄でギャグ?
(あの絵柄←大事なことなので2回言う)
興味しんしんで購入しました。
そして大正解の大満足でした。

絵柄はいつもとほぼ変わらないのに、そしてホラー風味も十分なのに、ユーモアたっぷりで愛情たっぷりでおどろおどろしくも笑える読後感。この感情合ってんの?とアマゾンのレビュー見に行くと、やはり皆さん大満足しているようで、ホラーなのにほのぼのしたこの気持ちは間違ってなかったんだと安堵した次第です。

怖いのに猫の可愛さがハンパない。本職の漫画とエッセイ漫画のギャップがすごいのは今市子『文鳥様と私』が一番だと思ってましたが、この本もすごい。やっぱ超実力派の作家さんたちは格が違う。どのページも怖いのにどうしてこんなに笑顔で読めるんだろうw

圧巻は「第3話激闘!猫じゃらし」。飼い主の猫じゃらしの振り回し方をここまで見事に描いた本はちょっと見た事ない。「第8話むー去勢」も飼い主の狼狽ぶりがネコあるあるで面白かった。どのエピソードも楽しい。ホラー絵なのにw

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流水りんこ『流水さんの百物語』

2018年10月21日 | 怪談本
『流水さんの百物語』流水りんこ著 ぶんか社 \790

唐沢なをき『チョロ恐』と同系列。ショートショートです。

怪談なのに正直楽しい。超恐い話もなければ哀しい話もない、説明のないままブツ切れな話が延々と続いてるわけですが、それでもなぜか楽しく読めてしまう。最後の百話めまでずーっとギャグで引っ張り続けた、この力技に快感さえ覚えました。オススメです。

一番面白かったのは第一話。たった2コマしかないのにw同じ状況に遭遇したらとてつもなく怖いと思う。
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唐沢なおき『チョロ恐』

2018年10月02日 | 怪談本
『チョロ恐』唐沢なをき著 徳間書店 \590

1.5頭身キャラの著者が贈る不思議でオチない話。

目次を見ると一応9つのエピソードに分かれていますが、ひとつのエピソードの中に話が多々盛り込まれ、しかもそれらがきれいにつながって読む側に伝わり、さすが手練れの唐沢なをきやなーとホント感心する一冊。

裏表紙に、
『本人たちは怖いけどハタから見たら笑えちゃう新感覚ホラーコメディ』

と紹介してあるように、締め切りに追われまくってる修羅場の脳みそが見せる幻覚なのかそうじゃないのか、あるいは感性豊かな子供のまじめな妄想なのかそうじゃないのか、そこらへんの表現が絶妙に面白いです。

親の代からある古い仏壇を不要品として庭で燃やしちゃったら、ある日徳の高そうな坊さんがゾロゾロと列をなして家から出ていくのを近所の人が見たっていう話が面白かったです。わずか数コマなのにこの話すごく好きw
7年前の本だけど、第2巻出してくれないかなー。
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初めての単花ハチミツ

2018年09月27日 | B級なグルメ
サクラ印のごくごく普通のハチミツしか食べたことないですが、この間イオンモール橿原の一階の片隅にたくさんの種類の単花蜜が売っていて、その中からオレンジハチミツとぼだいじゅハチミツを買いました。とてもうれしい。50gと小ぶりですぐ使い切れそうだし値段も手ごろだったし。




オレンジの花のハチミツ。メキシコ産です。半透明つーかほぼ不透明。開けてビックリほとんど結晶化してて溶けかけのシャーベットみたい。賞味期限はまだまだ先だしネット検索してもぜんぜん大丈夫とあるし、何より自分スイカのタネだろうがブドウのタネだろうが実と一緒にバリバリ噛んでも平気な粗雑なタイプなんで、ジャリジャリシャーベット状のハチミツを食パンに塗りたくって食べました。
ビンを開けた時の香りはとても甘くて若干ほろ苦いかんじ。食べても本当に濃厚な甘さでちょっと酸味?苦み?スーパーの普通にマイルドなハチミツに比べると色んな味がします。





ぼだいじゅの花のハチミツです。国産です。すごくきれいな琥珀色で透明です。こちらも開けてビックリ。トロットロですトロットロ。スーパーのサクラ印よりトロットロ。香りは干し草を甘くしたような?鉛筆削りで削りたての、鉛筆の木肌の部分のニオイをかいだときのようです。とてもいい香りでなんか落ち着くし。ネットで「ハーブ系の味と香りは好き嫌いが分かれるかも」とあったのはこれか。口にも鼻にも草原の中にいるような香りが広がります。

オレンジ花ハチミツはスーパーのサクラ印の延長線上として十分美味しかったですが、ぼだいじゅハチミツの木肌と草原を足したような香りと味が何とも心地よく、ひと口でファンになりました。ああ幸せ。
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『猫で語る怪異 1』

2018年09月26日 | 怪談本
『猫で語る怪異 1』TONO著 朝日新聞出版 \820

伊藤潤二先生大絶賛のオビに完全につられて購入しました。しかも挿絵まで大サービス。いやあ伊藤先生の吸引力ってすごいや。

著者がオープニングで、実話怪談描くにあたり、苦手な人でも大丈夫なように人間を猫に置き換えて描いてみたけど上手くいくでしょうか~と書いていましたが、自分にはあまり上手く伝わらなかったなーと思いました。
どれが体験者Aさんで、どれが友人Bさんで、どれが生霊Cさんでどれが坊主Dで(以下略)わかりにくい。もちろん毛並みや柄で判別できるようにしてありますが、やっぱ一瞬で認識できないと。えーとこの猫が不倫したA子でこっちが~とか確認してると話が入ってこない。あくまで個人の感想です。
話の一つ一つはとても面白く、絵柄が普通だったら記憶に残る一冊なのになあとちょっと残念です。第七話の海の水死の話は、毎年必ずニュースで見られる現実の事故に絡めた話なので印象に残りました。
あとがきに書いてありますが、「あちらこちらで聞いた話を適当につなげてアレンジした」とのことなので虚実ないまぜのようです。
あっ…そういうことは書かないで(小声)。
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