ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

≪じいじ!「あれな~に?」「これな~に?」≫ (パート1)

2012-09-13 08:15:39 | 日記


第1話 飛行機雲

 孫 :じいじ!空に白い線が2本長く伸びているよ!あれな~に?

じいじ:あれは飛行機雲だよ!飛行機雲ができるのは、空の高さが、地面

    から約6,000m以上でないとできないんだ。この6,000mの高さだ

    と温度もかなり低いんだよ。

    そのために、そこにできる雲は、ほとんどが氷のつぶでできてい

    るんだ。この高さを飛行機は飛んで行くのだから、飛行機のエン

    ジンから排出される水蒸気は、全部、氷のつぶになってしまうの

    さ。それが地上から見ると白い雲のように見えるんだね。

    もう一つ、空気が薄くて、高いところを飛行機が飛ぶと、その後

    ろに、小さいうずまきができるんだよ。このうずまきが、まわり

    の空気の温度を急に下げて、雲を作り出すこともあるんだ。

    このように、飛行機雲ができる理由は、水蒸気とうずまきの2つ

    が考えられるんだけど、実際には、どちらか片方だけではなく、

    両方の原因が重なってできる場合が多いみたいだ。

孫  :ふう~ん。飛行機雲は氷なんだ。日本中の人が食べても食べきれ

    ないほどの「氷アイス」が作れるね。

じいじ:でも、エンジンから排出されて生まれてくるアイスだから、アブラ

    臭くて食べられないんじゃないかな。

孫  :じいじ、お願いだから僕の夢をつぶさないでよ。




第2話 カマキリの卵

孫  :庭の木に変なものが付いているよ!これな~に?

じいじ:これは「オオカマキリ」の卵だ。ふわふわした発泡ウレタン状の

    ものに包まれていて、冬の寒さを防ぐ断熱材の役割をしているの

    だよ。

    外からは分からないが、中では小さな幼虫が生まれる日を心待ち

    に少しずつ成長しているんだ。卵は5月頃、晴れた日の午前中に

    孵化するらしい。その数は数百匹にもなる。

    写真で見たが、卵の下に連なる様子は見事だ。

    しかし、その瞬間を見るのは難しくて、気が付いたらもぬけの

    からになっていることが多いのだ。

    なんとか撮影してみたいな~。

孫  :簡単だよ。ビデオで定時撮影すればバッチリだ。

じいじ:なるほど、定時撮影か。孫に教えられたな。やってみるか。

孫  :でもバッテリーが切れたら写らないよ。

じいじ:おいおい。やる気を削ぐようなことは言うなよ。




コメント
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